しもさんの「新聞・書籍掲載文」
しもさん
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2016年07月05日(火) ■ |
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製作当時の年齢併記に好感 (58歳) |
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静岡新聞 朝刊(ひろば)
静岡市美術館で開催されている 「大観・靫彦・龍子らと修善寺」展に足を運んだ。 美術館といえば「題名・製作年・所蔵」の情報が、 作品の近くに掲示されているのが通常の展示方法である。 今回の企画展は、画家の当時の年齢が」は、 「制作年」の後に表示されている。 私は「作品を制作した時の画家の年齢」が知りたいが、 記載がないことが多い。 美術館を訪れるたびに、画家の生年月日から計算し、 この作品は何歳の頃に描いのか、 そして、その年齢でどんな想いが込められているのだろうか、 と推察しながら、鑑賞することとなる。 今回のように表示があれば、 自分より若い年齢なら、同じ頃、私は何をしていただろうか、 ほぼ同じ年齢ならば、私ならどんな絵を描くだろうか、 そしてまた、私より年を重ねていれば、 将来、同じ年齢に達した時、こんな絵が描けるだろうか、 など自分の人生と重ねて鑑賞できる。 静岡市美術館の「おもてなし」を感じた出来事であった。
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2015年06月25日(木) ■ |
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「空港から近い」アピールすべき (57歳) |
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北國新聞 朝刊(地鳴り)
静岡県に住む8人で能登へゴルフに出かけた。 往復飛行機を利用し2日間のプレーと輪島で1泊、 今まででは考えられなかった旅行をさせていただいた。 特に羽田空港から里山空港までの時間は驚くほど短く、 首都圏や太平洋側からも多くのゴルファーが能登へ足を運ぶに違いない。 ただ心残りが1つ。楽しみにしていた「朝市」は午前8時からで、 翌日ゴルフに行く前に見ることができなかったこと。 もう少し早い開催ができれば、私たちのような 「ゴルフ+観光」を目的にした人たちが楽しめたのにと感じた。 海沿いの魅力的なスポーツ施設を活用する「輪島スポーツ合宿」も 東京五輪に向けて追い風になるだろう。 「スポーツ」をキーワードに、空港からの近さをアピールして欲しい。
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2015年05月04日(月) ■ |
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桜と桃の競演 (56歳) |
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山梨日日新聞 朝刊(ひとこと)
4月の初めから中旬にかけて、わが家の家族は山梨を訪れる機会が多かった。 もちろん目的はいろいろあったのだが、帰宅後の夕食での話題は、 なぜか決まって、桜の「ピンク」と桃の「ピンク」の競演に感動した話だった。 桜の名所は全国各地に存在し、その風景を誰かがデジタルカメラで撮影して インターネットにアップするので、最近では驚くことが少ない。 しかし、甲府盆地に入ったとたんに広がる桜と桃の花の光景は、 山梨でしか出合うことができない。 7〜9月の「桃狩り」の主役である桃の木は、
桜に負けじと、 この時期、精いっぱいのピンク色で輝いていて、
これだけで十分な「おもてなし」を受けた気になった。 山梨の人にとっては、当たり前の景色なのかもしれないが、 全国に向けて情報発信できる要素であるし、 日本人なら一度は見ておきたい景色として紹介してもおかしくない。 来年もぜひ、家族で訪れてみたい。
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2015年05月02日(土) ■ |
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魅力の企画展 美術館楽しみ (56歳) |
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静岡新聞 朝刊(ひろば)
静岡県東部に在住する私は、静岡市に足を運ぶたびに、 県立美術館・市美術館・駿府博物館を中心に企画展の内容を確認し、 今度は、どんな作品に出会えるだろうか、と楽しみに訪れる。 今回は、どれも魅力的で迷ってしまった。 県立美術館は篠山紀信さんの写真、 市美術館は大原美術館所蔵の西洋画、日本画、陶器など。 そして駿府博物館は川瀬巴水さんの木版画。 まったく違ったジャンルの日本を代表する芸術作品が、 同時期に集まっているだけで、ワクワクしてしまうのは、 私だけではないだろう。 本物の芸術作品に触れ、何かを感じて、 明日からの行動のヒントになれば、こんなすてきなことはないと思う。 時間があれば、春の陽気に包まれながら、 大きな公園を散歩する気分で、3館を訪れてみるのはいかがか。 「今、静岡市内の美術館が面白い」と声を上げて宣伝したい。
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2014年10月31日(金) ■ |
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政治家の育成 日本人は下手 (56歳) |
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静岡新聞 朝刊(ひろば)
今回の小渕優子前経済産業相をはじめ、 閣僚など重要なポストに就くと、何年か前の行為が問題視され、 いかにも世論だから、と辞任に追い込む流れがどうも気になる。 もちろん、違法となる行為を容認するわけではないが、 それならば、判明した時点で、責任を追及すればいい。 培ってきた力を存分に発揮できるポストに就いた途端、 過去のことが取り沙汰されて、右往左往する姿は痛々しい。 そこには「日本の政治を任せられる人材を育てよう」という 国民意識はなく、問題を先送りにし、インパクトのある時期に 後出しのように公表し、政治を混乱させようとする意図さえ感じる。 この流 れで、首相や多くの閣僚が「短期間」に辞めさせられ、 「育つ前に足を引っぱる」構図が見え隠れする。 日本人は政治家を育てるのが下手な民族、と最近つくづく思う。 そしてまた、子どもたちに、どんなメッセージを刷り込んでいるのか、 いま一度考えてほしい。
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2014年07月26日(土) ■ |
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京で感じたおもてなし (56歳) |
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京都新聞 読者の声
祇園祭にあわせて、家族3人で京都に足を運んだ。 前祭の山鉾巡行や神幸祭など、初めて目にする 「本物」の優雅さと力強さ、それを一生懸命支えている 京都市民の「粋」な部分や「おもてなし」を実感した。 世界文化遺産の富士山のふもとに住む私たちも、 もう一度、学ばなければと思った。 京都は、外国観光客が訪れる場所として認識していたが、 八坂神社で見た光景に、驚いた。 若い露天商らが、中国語や英語を駆使して、 お好み焼きやソーセージをウリザバいていたのだ。 客が外国人なのだから当然なのだが、面倒くさがらず、笑顔で対応し、 汗を流しながら何とかコミュニケーションをとろうとする 必死さが伝わってきてうれしかった。 2020年の東京五輪が近づくにつれて、 日本には外国人観光客がもっと増えてくるのだから、 どんな職業でも語学が必要になることを意識しなければいけないと感じた。 景観政策をはじめ、看板・ちらしの外国語標記など、 京都に学ぶことが多かった家族旅行、 また近いうちに訪れたいと思わせる「おもてなし」に感謝したい。
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2014年02月14日(金) ■ |
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TV見ながら献血をしよう (55歳) |
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静岡新聞 ひろば
健康のため、ウォーキングに出た休日でのこと。 午後3時過ぎ「ソチ・オリンピック」のテレビ観戦でも、と考え、 足早に帰宅の途につく途中、私の目に入ったのは「献血ルーム」の文字。 「そうだ、久しぶりに献血していこう」と思い直し、通り過ぎた後にかかとを返した。 驚いたことは「待合室」で順番を待っている人たちの多さ、それも老若男女。 買い物のついでに寄ったのか、ビニール袋を持った主婦から、 小さい子どもを連れた若いファミリー、元気な男性のグループまで。 その人数の多さに、時間がかかりそうだな、と「テレビ観戦」を諦めかけたが、 これがいとも簡単に実現した。 最近は、小型テレビが献血するシート(台)に設置されており、 献血をしながらテレビが見られる、いや、テレビを見ながら献血が出来るといった方が わかりやすいかもしれない。 健康であるからこそできる「献血」というボランティア、 今風かもしれないが、観たいテレビ番組は献血をしながらいかがだろうか。
P.S. 送った原稿は「踵を返した」でしたが校正され「かかとを返した」になりました。(汗)
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2013年09月25日(水) ■ |
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台風現場中継 「人災」の恐れ (55歳) |
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静岡新聞社「ひろば」
過日、台風18号の様子をインターネットやテレビで確認しながら、 なかなか寝付けない夜を過ごした。 特に気になったのは、若いリポーターが、台風のリアル感を出すためか、 濁った水が勢いよく流れる川の近くや、強風に逆らいながら、 実況中継をしている姿である。 最近では、スリムな体格をした女性まで、ヘルメットを押さえながら、 目を開けられないほどの雨の中を、必死でリポートしている。 しかし、突然の変化でアクシデントに巻き込まれることもあり得るから、 テレビ画面に向かって「台風の凄さはわかったから、もう安全なところへ」と 叫びたくなってしまった。 同じ年代の子を持つ親としては「心配で見ていられない」が本音である。 「危ないところへは近づかない」と訴えている報道が、 一番危ないことをさせている気がするし、 「危機管理」という言葉が、机上の空論にならないためにも、 台風時の現場の中継は中止すべきだと思う。 それは「自然災害」ではなく、間違いなく「人災」であるのだから。
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2013年04月26日(金) ■ |
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恩師の謙虚さ 幸せの形学ぶ (54歳) |
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静岡新聞 ひろば
小学校時代の恩師の80歳の祝いを、54歳の教え子たちで開いた。 先生の話によれば、ご主人が他界したこともあり、 「広い家にひとりで暮らすのは寂しいよ」と本音を語った後、 「教え子にお祝いをしてもらえるなんて、 私は幸せ者だよね」と感無量の様子だった。 あいさつの最後に、幸せの「はひふへほ」を私たちに披露してくれた。 半分でいい、人並みでいい、普通でいい、平凡でいい、ほどほどでいい。 こう考えて生きると、周囲への不平不満も減って幸せになるの、と 弱気だった声が、いつもの明るい先生の声に戻った。 この「はひふへほ」を若いころならメモもしなかったが、 年を重ねた今、妙に納得し、心にストンと落ちた。 仕事は、まだまだ力を注ぎたいが、私生活はこの謙虚さを取り入れて、 何事にも欲張らず、ゆったりと過ごしたいと思う。 いくつになっても、先生は先生。 「生きる力」の助言は、皆の記憶に残った。 恩師からの教え、大切にしたい。
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2012年10月16日(火) ■ |
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結婚30年を祝い、再び北海道旅行 (54歳) |
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北海道新聞 読者の声
10月初め、2泊3日とやや短かったが、結婚生活30年の祝いに 妻と北海道旅行を楽しんだ。 目的地は十勝千年の森で開催されていた、 国内外の造園家やデザイナーが製作した庭園を紹介する 「北海道ガーテーンショー」。 二人でのんびり約4時間、新婚当時のことを思い出しながら歩いた。 そのころ、新婚旅行といえば、ハワイをはじめ、 ヨーロッパなど海外旅行が大人気で、 新婚旅行の地に国内を選ぶ人が少なかったのを覚えているが、 私は、妻を説得して北海道を選んだ。 今回、子育てが終わり、年歳を重ねた夫婦が 見どころ満載のツアー旅行ではなく、レンタカーを借りて、 自分たちのペースで旅が出来る場所として、最適と考えていたからだ。 30年前と変わっていない旧国鉄広尾線の「幸福駅」前の 記念写真でスタートし、その後、整備された高速道路を利用しながら、 十勝ならではの食材を味わった。 私たちを温かく迎えてくれた北海道の方たちや 自然の優しさ、懐の深さに感謝して、 「ありがとう、また行きます」という気持ちで今はいっぱいだ。
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