三國連太郎死す。
昭和の名優がまた一人、あの世へ行ってしまった。
あまり知られていないことだが、親鸞研究に熱心であった人である。 「芸能と差別の深層」という対談集がある。
徴兵を逃れて大陸に渡るも、母親に宛てて出した手紙が 母親の手により警察に提出され、追われる身になった、という人物である。
伊丹十三監督の「マルサの女2」で演じた鬼沢鉄平という役が印象に残っている。 戦争を起こした国家や何か大きなシステムに対する個人的な怒りみたいなものが演技ににじみ出ていた。
そうだから、「釣りバカ日誌」の社長を演じた、 という締めくくり方ではちょっと可哀想だ。
2007年04月18日(水) 追悼する理由 2006年04月18日(火) ショーの役割 2005年04月18日(月) 死者を想え、次世代を想え 2004年04月18日(日) 不在
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