浅間日記

2011年07月10日(日) 【東日本大震災】子どもの甲状腺被爆

東京電力福島第1原発事故で、2011年3月下旬に原発周辺の自治体で15歳までの子どもを対象に行った調査で、約45%の子どもが甲状腺に被ばくしていたことが明らかになった。ただ、その量は微量だったとして、政府は精密調査を行う必要はないと判断していた。というニュース。




調査の対象となったのは、いわき市、川俣町、飯舘村の0〜15歳までの子ども1080人である。基準値とされた毎時0.2マイクロシーベルトという値は、1歳児の甲状腺被ばく量に換算すると、年100ミリシーベルトにあたる。この値についても、見直しが検討されているそうだ。

そして、これまでの報道発表と同様に、
45%の子どもが被爆した、というような言い方ではなく、
55%の子どもが被爆していない、という言い回しを受けて、
記者が引き算して明らかになった事実だ。




遺伝子を損傷する被爆の影響は、子々孫々に引き継がれる。

そうだから、胸をかきむしられるように苦しい想像をすると、

フクシマの子ども達が、幸いにして病にならず成人したとして、
将来家庭を持とうとした時、過去の被爆が結婚の妨げになりはしまいか。

あるいは幸せな結婚生活の後ろから、自分の最愛の子どもに、孫に、
放射能の影響がないだろうか。

チェルノブイリで起きていることを参照すれば、
とても残念ながら、そうしたことは起こりうる。

自分の被爆の影響で、授かり生まれた命に障害がある。
影法師のように自分につきまとっている放射性物質が嘲笑う。

そんな苦しみや悲しみを、私達はこの先何十年かして、
共に背負わねばならない。

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