2011年04月12日(火) |
東日本大震災 余震という呼称 |
震災から一月の節目に、大きな余震発生。
今回のような百年に一度という規模の地震においては、 本震に続く揺れについて「余震」の概念を適用してよいのだろうかと疑問に思う。
確かに地震学の領域では、初めのインパクトに起因するものだから、 「余った揺れ」になるのだろう。
でも、「揺られる側」の人間には、因果関係ではなく大きさが重要なのだ。
だから、揺られ側からいうなれば、これは、「第二震」「第三震」とでも言うものであり、それぞれに「余震」がぶら下がっていると理解した方が、 注意を喚起しやすい。
そして当然、インフラ復旧着手のタイミングも、この第二震、第三震を見据えて、元の木阿弥にならないように注意する必要がある。 人命はいわずもがなだ。
*
いたずらに復興を急ぐのは、せっかく高台に避難した人が、 津波の第一波と第二波の間に家に帰って被災するようなものだ。
日常という「家」には、まだ戻ってはいけない。我慢のしどころだ。
自然の力は人智を超えている。 特に、今回のようにそれが顕著になった時は、人間の常識的なタイムスパンを放棄して、地質年代の時間軸で様子を見ることだ。
2010年04月12日(月) 心がふるえる風景 2009年04月12日(日) 聴く阿呆 2006年04月12日(水) 2004年04月12日(月) マンガさん
|