夕食後、家のまわりを夕涼み。呑気なものである。
田植えの終わった田へカエルを見に行こうとブラブラ向かう。 Aは得意そうに自転車に乗っている。
いつもは賑やかな田の中のカエル達は、静寂を保っている。 みると、向こうの畔で、一羽のトビがカエルを喰っている。
カエル達は、殺戮の現実をわかっているのだろう。 泥の下でじっと身を潜めている。
喰ったトビとて、こちら側にいる我々人間を警戒して、 「おかわり」のために田のまんなかへ出るのをためらっている。
カエル達は、空高くから物色され、選択され、 連れて行かれた仲間が喰われる気配を感じながら、 「今回はあいつで俺じゃなかった」とか、思っているのだろうか。
観察に飽きたAが、また自転車に乗って、行ったり来たりし始める。 小さい弟は、自分も乗りたいと後を追う。
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