天気が悪く東京見物がままならないAは拗ねている。 Hが水族館へ連れ出すことを請け負ったが、 もちろん山道具屋の探索も、セットでついている。
何だかチンチクリンの格好で出掛けようとするから、 池袋だったら川越あたりから来た田舎の人と思われるよ、と悪態をついた。 そうしたら父が、川越にはそんな変な格好の人はいないね、とたたみかけるから、Aはついに泣き出す。
部屋に篭城して怒り心頭に達している。
お母さんは口が過ぎるのよね、と母がAをなぐさめる。 貴女の口から言われなくないね、と心中で思うが後が面倒なので黙っておく。
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母親の一言というのは娘には重いものと、自分でもわかっている。
しかし所詮は娘としてそう思っているのにすぎず、 母親としては、実はかなりルーズである。
やれやれ、母と娘というのはやり方が難しい。 それに比べれば、夫婦関係は楽ちんで、因縁が浅い感じがする。
2007年03月07日(水) honey beeその2 2004年03月07日(日) ファイトレメディエーション馬鹿
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