2004年03月07日(日) |
ファイトレメディエーション馬鹿 |
ファイトレメディエーションというのは、土壌汚染浄化技術の一つで、 ダイオキシンや鉛、砒素なんかの有害物質を植物に吸収させるというものらしい。HPで検索すればいくらでもでてくる最先端の技術だ。シダとかナズナに高濃度にダイオキシンを蓄積させるとかいう結構気持ち悪い技術なのである。
これの情報収集をしていて笑ってしまったのは、 有害物質の吸収率の高い植物の「使用権」なるものが存在するそうだ。 収集した情報では、アメリカの民間企業から日本のゼネコンがこの権利を買ったと書いてあった。
種子というのは植民地時代からビジネスや利権の対象になっていることは知っている。それだけの価値があることはわかる。バイオ技術や製薬技術の業界でも特別の利権があることは知っている。
しかし今回のそれは、植物のもつ特性を占有しようとする点で可笑しいのだ。もともと土地にあって、そもそもその特性は人間のものではないではないか。 ひとたび人間にとって利用価値があるとわかると、こうまでも自分のものにしようとするのだろうか。人間は本当に愚かだ。
権利をもっている会社は、自分が囲い込んでいる植物の種が自然に飛んでいかないよう、世界中で監視しなくちゃね。
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