浅間日記

2009年04月14日(火) 孤独と雨と風景と

日帰りで上京。

夕暮れの汽車から、雨に煙った田畑や里山が見える。
菜の花や桜は彩りに深みを増し、新緑はみずみずしく生命を蘇らせる。

国道の、しっとりと濡れたアスファルトの路面ですら美しい。



雨を一方的に悪く言うのは、天気予報の意地悪な解説ぐらいである。
もちろんうんざりするような雨だってあるけれど、私は総じて雨降りの日が子どもの頃から好きだった。



風景を美しいと認識するとき、私はほとんどいつも雨や雪とともにある。


風景とは、自分はこの世で独りの存在だと強く感じる時に初めて、美しい優しいものとして姿を現す。

雨はそして、私から孤独の事実を引き出す触媒なのである。


長らく忘れていたけれどそういうことだったと、今日思い出した。

2005年04月14日(木) コミュニケーション原点回帰
2004年04月14日(水) made in Japan


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