浅間日記

2005年04月14日(木) コミュニケーション原点回帰

Aと変な遊びをしてしばし戯れる。
ジェスチャーだけでコミュニケーションするのだ。

使っていいのは、意味のない発音の羅列だけ。
山下洋輔やタモリがやるハナモゲラ語みたいなの、である。

さすが親子と我ながら感心するが、これでいくらでも意思疎通ができる。
頼んだことはやってもらえるし、相手の要望も伝わる。

その様子は、かなり、そしてあまりに馬鹿馬鹿しいので、
あきれたHは、何時間も続くこの楽しい遊びに全く参加しようとしない。

しかしながら、馬鹿なおふざけの弁明をさせてもらうとすれば、
このことは、Aに対して言葉に頼りすぎていた最近の自分を反省するのに
よい機会となったのである。

コミュニケーションに集中するので、
聞こえないふりとか一方的に言いっぱなしというように、
相手をなおざりにすることがない。結構具合がよいのである。



Aがまだ意識の塊だけであった赤ん坊時分には、
こんな感じでずっと、言葉のない真剣勝負のコミュニケーションを楽しんだ。
その楽しさや集中することを、そして真剣に伝えれば真剣に返してくる、
というお互いの信頼関係を、私は久しぶりに思い出したのである。
Aという子の存在が、誕生直後のように再びクリアになった。



かといって、やはり馬鹿馬鹿しいので、あまり人にすすめるものではない。
子どもの年齢によっては、親のこういうおふざけは本気で敬遠されると思う。

2004年04月14日(水) made in Japan


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