浅間日記

2008年03月11日(火) 冬を吐き出す

暖かい日。

湯船に浸かった瞬間がそうであるように、身体が温まると人は息を吐き出すようになっている。

そういう理屈で、道端の梅の蕾を観察しながら、知らず知らずのうちに深い息を吐く。

NHKラジオ健康相談の医師によると、呼吸の順序というのは呼気が先で、
だから「呼吸」というのらしい。
どうしても吸い込む方に意識が向きがちなので、これは意外であった。

そして、そうだから、深呼吸をするときも吸う前にしっかり吐くのが大切だと言っていた。

理屈はともかく、緩んだ体は、知らず深い息を吐く。
根雪のように固まっていた冬の疲労を、勝手に身体が吐き出している。
その息は、もう白い湯気になることもなく春の大気中へ溶け込んでいく。

2007年03月11日(日) 
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