浅間日記

2008年03月05日(水)

寒い早朝に、Aと散歩に出る。

せっかちな私においてけぼりにされそうになったAは、
シクシクとべそをかきながら歩いている。

このところのAは、めまぐるしく身体が変化する私のことが心配でならないのか、
自分が心細いのか、始終私の傍にいたがる。

ちょっと立ち寄った先で、両手いっぱいの荷物が増える。
たちまち、優雅な散歩は労働に変わり、どうやって運ぶか算段する。

一人では持てないので、あなたは頼もしい運び手であると宣言した後、
二袋ほどAの分担とする。

Aは使命を果たすべく、それは相当に重かったはずなのだけれど、
丸めた背中に荷物を背負ったり、持ち方を工夫しながら歩いている。

いつしか泣きべそも止んで、力の出るまじないの言葉を叫んでは
坂道を駆け足で運んでいる。

2005年03月05日(土) 世界の常識、日米の非常識
2004年03月05日(金) 


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