寒さという苦難の退場と入れ替わりに、睡眠不足が入場する。
どんな多忙な仕事でも赤子の世話よりは楽だなどと その昔日記に書いたことを思い出し、撤回する。
仕事の忙しさは仕事の忙しさだ。
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この終盤になって、色々な反省点が浮かび上がる。
人にたずねる以外方法のないノウハウというものが、 きっとどんな仕事でもある。それが専門性というものだ。
コミュニケーションにおいて自分に決定的に欠けているものは、 そういう部分を人にきけないということだ。 困った時に「わからないんですけど」と、相談できない。
若い新人でもないから聞けばよいというものでもないし、 一人で考えてこれまでずっと切り抜けてきた自負がないわけでもない。
でも、そういう自分を一度ばっさり否定しなければ自分は先がなく、 「この仕事に向かない」という判決が、私自身か他の誰かから下されるだろう。
内情は見通しがまったく立たないし、一人で立つわけもないのだが、 どこかの役人みたいに、すました顔でスマートに何もかもこなそうとする。
とんでもない自己欺瞞である。 そのことが後々になって問題を引き起こしている。
見通しが行き詰った時には熟練者に相談をしていけないことはないと、 そう思えないのは何故なのか。
少し前にHが図書館で借りてきた「嘘つき」という心理学の本は大層詳しそうだったから、 それを読めば、この自己欺瞞について、何か解決の糸口がみつかるかもしれない。
2007年02月21日(水) 奇妙な加工 2005年02月21日(月) 博覧会と私 2004年02月21日(土) TO PRAY
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