餃子問題に関するニュースが連日続く。 色々な事実が判明してゆく。
被害に遇われた人には大変に申し訳ないのだけれど、 正直にいうと、どこで何が起きたのかはっきりすることが、 私にはなんだか恐ろしいことのように思えるのである。
事件性をおびてきたこの出来事は、 国民感情の中に何か不健全な怒りを芽生えさせはしないだろうか。 そういうことに、はらはらしている。
故意にしろ過失にしろ、毒物が食品に混入したという事実には変わりない。 けれどもそれ以外のことは、どこの国で誰が何をしたのか、 あるいは誰がそれをやらせたのかは、まだ何もわかっていない。
この先、何かが判明したとしても、世間をこれだけ騒がせた事件の結末である以上、 その報道される事実を、私はおそらく頭から信じたりはできないだろう。
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それにしても、食品に毒を入れるという犯罪は、 何故か、他の犯罪にはない気味の悪い悪意を想起させる。
和歌山の毒入りカレー事件のときも、そうであったように思う。
2007年02月05日(月) 図々しさのプロデュース 2006年02月05日(日) アナログ的現在 2004年02月05日(木) 粗末にされる男と粗末にされる女
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