自分の身体に嫌なスイッチが入ってしまったかという不安を抱えたまま、 冷え切った朝を迎える。
身体には、そういう無慈悲な仕組みがある。 この安定はここまでと、破壊開始を決断する。
山崩れのように一度決壊したら絶対に止めることができず、 崩れるままにしておくこと意外、最善の策はないという状況が。
そして今のそれがそういう状況かそうでないかは、わからないのだ。
*
ミッドワイフのMさんに電話をしたら、午後になって早速来てくれて、 色々とケアを施してくれる。 ちょっと疲れただけ、きっと大丈夫、と微笑む。 彼女の手のひらから暖かいものが身体に入り込む。
何人ものひとがやってきて、大丈夫、と言って帰っていく。 それは私という身体の不可知にむけた、信頼と祈りのメッセージである。 心からありがたく、不吉なスイッチの影をようやく打ち消すことができた。
2006年11月19日(日) 2005年11月19日(土) ランディさんと私
|