2007年11月18日(日) |
パン屋さんは変わる 家族もひとりふえる |
突然、身体から血が流れてきたので病院へ行った。
どこの器官からであれ、出血の瞬間というのは衝撃的で、 勝手に流れ出る分どこか余所余所しく、痛みよりも付き合いにくい。
原因はよくわからないけれどまず安静に、という医師の指示で、 止血剤を処方されてとぼとぼ帰る。
こういう時のHはいつも、なすすべもなく可哀想な犬のようである。 生命の危険というのは垂直の壁にあると、16の時から教え込まれているから仕方ない。 Aはけなげに気丈を装って、迷惑かけたねと言うと自分は全く大丈夫だと言う。
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家の居間でごろりと横になる。 気晴らしに、傍らに散らかしてあったAの落書き帳をパラパラ見る。 「パン屋さんは変わる 家族もひとりふえる」ではじまる、自作の詩と絵。 商売繁盛と子孫繁栄のめでたい話に仕上がっていて、 ページの中盤では、登場人物が一人加わっている。
身籠って5ヶ月に入ろうとしているが、 色々なことについて少し雑に考えすぎていたかもしれない。 特にAにはまったく可哀想なことをしたと、ひどく反省した。
2006年11月18日(土) 家族の支え 2004年11月18日(木) 孤独と自尊心
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