浅間日記

2004年11月18日(木) 孤独と自尊心

自民党が、集団的自衛権を盛り込んだ憲法改正大綱原案を発表

国・地方財政の三位一体改革で、義務教育費の削減が決定。

日本人はこれから、「自立して生きる」ことを相当に意識していかなければ、
自分の尊厳を維持することはできないだろう、と、この二つの出来事から思う。

もともと、世の中を大きく動かす法律や制度があろうがなかろうが、それは必要だ。
何者かに拠って生きていてはならないし、
何者かに生き方の判断を委ねてはならない。
悩み、考え、勇気を出し、自立しなければならない。
孤独になることを恐れてはいけない。
一人ひとりがそうやって歩きだすことなしに、国家の未来などないのだ。



それは戦後民主主義の立ち上がりの時に、知識人が強く訴えていたことでもある。
日本人の個人としての自立について、多くの優れた書物がこの時期に書かれている。

戦後50年以上もの間、結局そういう努力を、
日本人一人一人が怠ってきたということだろうと思う。
全てがそうだとは言わないけれど。


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