処暑。
ある出来事をきっかけに、それまで何の不思議もなくそこにあったものが、ガラガラと音を立てて崩れ去ることがある。 そんな場面に、静かに立ち会っている。
書けないエピソードで日記を書くなと言われそうであるが、 今年は少々ヘビーな変動が続いている。
一連の出来事を傍観して、死者というのは−時に本当に−あの世から手招きするものだと確信し、一体どうすれば、これ以上もう誰も、死の世界に引きずりこまれずにすむか、案じている。
人間の強さというのは、生き続けられることに他ならない。 社会的な立場も、財産も、ひとたび「もう終わりでいいや」と思ったその時には−死神に呼ばれた時には−、何の支えにもならない。 こちらの世界で生き残るために必要なのはただ一つ、「心からの希望と喜び」だけだ。
そうして今ふたたび世の中を見回してみたならば、 もう私には手にとるように、大切なものと、どうでもよいものの見分けがつく。
2006年08月24日(木) 疲労と緊張 2005年08月24日(水) 環境省の仕事
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