浅間日記

2007年08月24日(金) 白鳥の歌

処暑。

ある出来事をきっかけに、それまで何の不思議もなくそこにあったものが、ガラガラと音を立てて崩れ去ることがある。
そんな場面に、静かに立ち会っている。

書けないエピソードで日記を書くなと言われそうであるが、
今年は少々ヘビーな変動が続いている。

一連の出来事を傍観して、死者というのは−時に本当に−あの世から手招きするものだと確信し、一体どうすれば、これ以上もう誰も、死の世界に引きずりこまれずにすむか、案じている。

人間の強さというのは、生き続けられることに他ならない。
社会的な立場も、財産も、ひとたび「もう終わりでいいや」と思ったその時には−死神に呼ばれた時には−、何の支えにもならない。
こちらの世界で生き残るために必要なのはただ一つ、「心からの希望と喜び」だけだ。

そうして今ふたたび世の中を見回してみたならば、
もう私には手にとるように、大切なものと、どうでもよいものの見分けがつく。

2006年08月24日(木) 疲労と緊張
2005年08月24日(水) 環境省の仕事


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