朝のラジオで、アメリカの住宅ローン破綻のニュース。
アメリカでは、住宅ローンの破綻現象が、ここ数年増加している。 ローンが払えず家を追われる人が増えているのだそうだ。
サラリーだけでは生活できない人達が投機目的で家を買ったが、 住宅価格の暴落で、このようなことになっているのらしい。
こうした住宅ローン破綻は富裕層と貧困層の二極分化の行き着くところともいえる現象で、 アメリカ以外でもヨーロッパ、そして日本でもいくらか見られる。
アメリカの住宅ローン破綻は第二次世界大戦前にも社会問題となったことがある。 住宅の問題に留まらず、このことはアメリカ経済・金融システム全体の破綻を示している。
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Hと二人、両手に持った茶碗と箸を中に浮かせたまま聴く。 だが悲しいかな、聞き取りの歩留まりは、3割程度だろう。
だから理解の間違いかもしれない。 でも私には、アメリカから国力というものが溶脱し、 その向こうから、二極化をベースにした新しい枠組み−あまり望ましくない−が出番を待っていると、そんなふうな話に聞こえた。
ぼんやりしたまま、なんだか今のはとてもこわい話だった気がするね、と二人して確認する。
2004年04月06日(火) 上野公園のアコーディオン弾き
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