25日発表された、環境影響評価(環境アセスメント)の新指針案から、発電所が除外されたというニュース。
戦略アセスとも言われているこの新しい環境影響評価は、事業の計画段階から実施される点が新しい。
これまで「ショートケーキの上にのせるイチゴの置き場所はここでよいか」を評価していたとすれば、 これからは、「ケーキを焼く必要があるかどうか」についても評価すると言うわけである。
そんな絵札を環境省にやれるかと経済産業省や国土交通省が反発する中で、どうにか発表にこぎつけたのらしい。 しかし、問題となっていた発電所についてはやはり除外となっていた。
発電所施設は環境に優先するという理由は明らかになっていない。 もっとも、このことはマスコミでほとんど取り上げられていない。
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環境問題を市民の道徳感に押し付けていて、こういうアンフェアがある。 ローソクや風呂敷はやりたい人がやればよいけれど、 何かよいことをと思うのなら、もう少し利口にならなければいけない。
環境問題の第一は、何といっても企業が利益追求と環境負荷を一つのテーブルにのせて、しっかり向き合うことだ。
そして、「手を抜いたりズルをしたらリスクを負うよ」と目をかけ声をかけることこそ、消費者の役目だと思っている。
2006年04月05日(水) 時差ぼけ 2004年04月05日(月) 病名告知
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