浅間日記

2007年03月22日(木) Bar一陽

Aのいない夜。Hと二人でバーに行く。

脳挫傷のY君はまだ調子が悪いらしい、などと四方山話をしながら、
二人とも、どうやってあの件にもっていこうかと考えている。
ウッディ・アレンにでも撮らせれば、なかなか面白い場面かもしれない。

そして、二杯目のシングルモルト・ウイスキーを楽しんだ後で、
私は次の遠征登山の計画についてOKの返事をし、
Hは私のある重大な提案に賛成をした。

何かの条約締結を交わした元首みたいに、私達は
そういう方針でしっかりやっていこうと、心の中で握手をかわした。

もう何年も腹に抱えていたものを吐き出すことができ、
ようやく自分に未来がやってきた、と心から思う。

そうして、翌朝から私は発熱した。

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