浅間日記

2005年03月22日(火) 彷徨えるカーナビ車

春の雨と秋の雨、どちらが情緒的か。などと考えながら、
仕事の手を休め、バーデン・パウエルのメランコリックなギターをBGMに、
窓の外にみえる、湿った山々を眺める。

連休中に、不思議な車をたくさん見た。
速度を落として走行しているかと思えば、突然スピードをあげたり、
交差点を曲がった直後にスピードを緩めたり。
スクレイピーの羊みたいに、おかしな動きをするんである。
そういう車を、幹線道路や家の周りの路地で見た。

このあたりは一応観光地でもあるので、休みの時には
県外ナンバー車が来ること、道に迷った車があることは、
特段めずらしくない。
でもこんなのは初めてだ。こんな変な動きは。



カーナビのせいだ、と気付いたのは連休最終日。
ナビ画面をみて走っているから、地図を手に歩く人のようになり、運転がおぼつかない。
最短距離で誘導されるから生活道路に入ってくる。
という推論に達した。

ETCもカーナビも長年の検証がされていない機械だ。
かつらや育毛剤と一緒で、20年50年使い続けると人間に何をもたらすのか
未だわからない。

カーナビそれ自体の性能は、勝手に進化するだろう。
でも、道路とカーナビ、車とカーナビ、歩行者とカーナビ、交通とカーナビ、土地利用とカーナビなどの相関関係については、
まったくのところ、現在は社会実験中で、しかも成り行き任せという気がしなくもない。

とにかく、ああいった予期できない新しい迷走パターンは、
前後の車や歩行者に危ないから、なんとかするべきだ。

2004年03月22日(月) 慕情先生


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