浅間日記

2007年02月22日(木) 春のすきま風

暖かい晴れた午後の昼下がりのこと。

Hは出発前の準備に追われている。
出張と言えどもやることは岩登りだから、
ヒマラヤ行きとあまり変わらないいでたち。

どんな珍道中になるかねとAに話していたら、
寂しくなるからそのことを言わないでくれという。

一週間など不在のうちには入らないし、
行先はヨーロッパですよ、と言ったら、
それでも一人親なんて寂しいじゃないのなどという。

HもHで、なんだか水杯でも交わしたさそうな気配である。

しかしこちらは、余裕のない身である。
ウィークデイの昼間、出張へ行く者と別れを惜しんでいる場合ではなく、
悪いけど、と思いながらPCに向い続けた。

そして晴れた午後の昼下がり、Hはじゃあねと旅立っていった。
しんとした家で一人になって、なんだか寂しいじゃないのと思う。

2004年02月22日(日) 日本海側の話


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