浅間日記

2004年02月22日(日) 日本海側の話

部屋に掃除機をかけながらラジオを聴く。


日曜討論という番組で、六ヶ国協議の解説をしていた。
討論者が誰なのかは、じゅうたんの端を掃除機が吸い込んでがーがーいっている時だったので聞き逃したが、この番組の通例として、問題に近いところにいる政治家か官僚だろう。


圧力ではなくて、話し合いが必要だと言いながら、
北朝鮮の対応にかなり怒っており、
ケンカ腰な様子がラジオから伝わる。


この怒りの中に、
交渉のいらつきや国としてのプライドだけではなくて、
拉致被害者の失われた時間や命への怒りが代弁されているものと思いたい。


掃除終了。



さだまさしの歌に、
「トキが7羽に減ってしまったというのに、君は夕食のおかずのことで頭がいっぱいだ」と難癖をつけるのがあったな。

中学生の頃は、そういう独りよがりな歌詞に同調して、
そうだそうだとか頷いたものだけど、
まあ思えばそういう内向きの時期だったということだろう。自分も時代も。

今のワタシのトレンドで考えれば、そんなヤツは
「妻が夕食のおかずの心配をしているっているのに、
あんたは目の前の生活ではなくてどっかの鳥の心配をしているのね」という反撃を食らうこと必至だろう。

多分、このトキの心配をする男は、「こういうこと一緒に考えない?」と
美味しい食事を終えた後で、妻と話すべきだったのだ。

そうすれば、離婚率も今ほど高くなく、
もしかしたらトキも滅びなかったかもしれない。



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