浅間日記

2006年12月15日(金) 失敗

晴天。

冬枯れた峠を越えて、隣の街へ。



朝方、人の失敗を面白おかしく追い詰めるAを強く叱り、
そのことで、いささか後味が悪い思いをしている。
Aは、大声にびっくりし、沈黙し、気まずさに涙を流していた。



もう少し知恵のある伝え方をすべきだったと深く反省。

間違いをした子どもを強く叱るというのは、
いじめの問題に絡めて昨今なんだか奨励されているが、
そんな尻馬にはもう二度と乗るまいと誓う。

静かに、目を見て、普通に説明すればいいんである。
毅然とした態度というのは、もともとそうしたものである。
緊急の事態だとしても、それは変えてはいけないのだ。



どんな不正を正そうとも、大人の強い力で叱るというのは、
子どもに愛情に欠けた衝撃を与える。
大人と子どもの不公平な力関係でついた傷と言ってもよい。

そんなものは、躾とか不正をただす正義などではない。
イラクに攻め入るアメリカみたいなやり方であって、
自分の大切な家庭に持ち込むなど、金輪際、ごめんである。

2005年12月15日(木) 南へ北へ
2004年12月15日(水) 追って狂気の沙汰を待て


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