晴天。
冬枯れた峠を越えて、隣の街へ。
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朝方、人の失敗を面白おかしく追い詰めるAを強く叱り、 そのことで、いささか後味が悪い思いをしている。 Aは、大声にびっくりし、沈黙し、気まずさに涙を流していた。
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もう少し知恵のある伝え方をすべきだったと深く反省。
間違いをした子どもを強く叱るというのは、 いじめの問題に絡めて昨今なんだか奨励されているが、 そんな尻馬にはもう二度と乗るまいと誓う。
静かに、目を見て、普通に説明すればいいんである。 毅然とした態度というのは、もともとそうしたものである。 緊急の事態だとしても、それは変えてはいけないのだ。
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どんな不正を正そうとも、大人の強い力で叱るというのは、 子どもに愛情に欠けた衝撃を与える。 大人と子どもの不公平な力関係でついた傷と言ってもよい。
そんなものは、躾とか不正をただす正義などではない。 イラクに攻め入るアメリカみたいなやり方であって、 自分の大切な家庭に持ち込むなど、金輪際、ごめんである。
2005年12月15日(木) 南へ北へ 2004年12月15日(水) 追って狂気の沙汰を待て
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