2日も徹夜仕事。 こういうのはもう、自分にはみっともないことだとつくづく思う。 能力のないしるしにしかならないからである。
そのみっともない成果をもって、日帰り上京。 海ぞいの湿った空気は懐かしい感じがして、 秋の東京ならまた住んでもいいななどと、勝手なことを思う。
気分のよさが高じて、帰りは四谷駅まで歩くことにした。
お堀の水辺や、「紀尾井町という名前は、紀伊、尾張、伊井の3家の屋敷があったことに由来します」という看板を眺めたりしてぶらぶら歩く。
上質のスーツを綺麗に着こなした中年の女性2人が、カフェでお茶を飲んでいる。 てきぱきとした感じで、打ち合わせのような話をしている。 同じようにいつも小奇麗な服を着て働いていた祖母を思い出した。
そして、目上の女性を素敵だと思うのは久しぶりだなと思う。
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年を重ねたら自然のままに、半ば土に還ったような姿になるのも、私の好みだ。
でも、今日のような日は、あんな風に上品なスーツを自然に着こなす姿というのも捨てがたく思う。 若い人達が、まるで暴れ馬に乗るようにして身につけようとしている「都会的な落ち着きと美しさ」をさらりとできたら、素敵だろうなあと思う。
暴れ馬に乗るようにして仕事をしているうちは駄目なのだ、と、 自分に活を入れなおしたところで、四谷駅にたどり着く。
2004年09月15日(水) 減れば平和か?増えれば繁栄か?
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