浅間日記

2006年08月23日(水) 安全と冷静

空港へ。

2年前と同じ北側展望台から、
2年前と同じエアインディア機を見送る。



ターミナルでは、成功と無事を祈りながら、どこかうわの空でHと別れた。
感傷的になるのを避けたのではない。

ここ数日の報道にある、国政の行方のせいである。
自民党総裁選挙を口実に、今まさにおかしな方向へ未来が舵取りされようとしている。
このことが、Hの見送りに思いを集中できないほど、私を憂鬱にさせている。

この国の行方に比べれば、Hたちが標高6000mの氷壁をゆくことのほうが、
よほど安全で冷静な行為にみえる。

何とかして、この国で子どもを育てなくてすむ方法はないかと、
今、真剣に思う。

2005年08月23日(火) 


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