雪が降るような冷え込みは、必ずわかる。 でも、だからと言って、実際に雪が降っているのが嬉しい訳ではない。
そんなふうに、昨晩見て見ぬふりをしていた寒の戻りの雪は、 朝まで降り続けたのか、風景を白くするまでになった。
春分の日も過ぎた頃の寒さというのは、どうしようもない。 気温の低さは大したことはない。しかし無性に骨身に堪える。
だいたい、大寒小寒を乗り越えてきたこの身に対して、 今頃こんな少々寒をいわすとは、卑怯ではないかと思うのだ。
ようやくたどり着いた春の門の前で、不服に思う。 どう努力しても、このしみったれた風情を楽しむことができない。
あと10歳若ければ、もう少し違う心境だろうか。 それとも、あと10年年をとれば、この良さが分かるようになるのだろうか。
2005年03月23日(水) 自分アーカイブ 2004年03月23日(火) 頼むから静かにしてくれ
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