危険部位混入発覚後の「返品分」の行方が気になるんである。 追跡もされず流通した数十トンのことではない。 成田空港や港湾で足止めされている、1366トン、14億円分の牛の肉だ。
何しろ、日本食肉輸出入協会というところは 保管費用も含め、膨大な損害を被ったことになり、 米国食肉輸出連合会に補償を求めているが、確実でない。 もちろん、米国がわざわざ船賃を出して自国にもって帰るわけがない。
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一見、普通の肉。自分が口にするわけではない。売れば金になる。 そういう、ビジネス上の誘惑が多い、人道に反するものが存在する。
ビジネスと人道性が勝負することに、私はもう完全に近く失望している。 だからこれは、私には、実に気味の悪い存在なんである。
もし補償がなされなければ、不信感はさらに高まるだろう。 補償の行方に関わらず、なるべく早く然るべき方法で処分し、 さっさと、その肉に関わるビジネス上の権利を放棄してほしい。
処分にあたっては産業廃棄物の「動植物性残さ」又は 「動物系固形不要物」になるはずだから、 処分の画像から管理票(マニフェスト)のA〜E票まで、 この際きっちり公表してもらいたい。
2004年02月28日(土) 瑣末なことだ
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