浅間日記

2006年02月15日(水) 歌があった頃

NHKラジオを聴きつつ、写真の整理。
ときめきインタビューという番組。

失礼ながらあまりパッとしないコーナータイトルの割には、
メモをとりながら聴く価値がある、なかなか面白い番組なんである。


本日は、小島美子さん、国立歴史民俗博物館名誉教授の話。
日本中の民俗音楽を、数多く収集している方だそうである。

蔵に閉じこもった母親を元気づけるために、
生まれてから現在までの出来事を2時間も歌い続けた息子さんの話。
本当に元気になって、蔵から出てきたんですよと、氏は面白そうに語る。

そして、自分の思っていることを表現する手段としての音楽は今でも健在ですと、
他にも沖縄や秋田や奄美の面白い事例を沢山紹介。



以前読んだ「ポピュラー音楽の世紀」という本から察するにこれは世界的な傾向と思うけれど、

音楽市場が成熟する以前、人は、小鳥がうたうように、
実にのびのびと、自分の言葉を自分のメロディにして、
人を慰めたり、励ましたり、愛を伝えたりしていたのらしい。

なんだか私には、素敵すぎて夢物語のようである。

2005年02月15日(火) 善意の文章、悪意の文章


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