岩場へリリースしてあげることにしたHは、目覚めるともういなかった。
パンケーキで朝食を済ませ、新聞を小脇に抱えて、近くの広場へ。 滑り台の上でAは厳かに包みを開き、シャボン玉の道具を取り出す。 虹色の玉が空へのぼっていくのを見ながら、私は腰掛けて新聞を読む。
内山節は秀逸、というか私好みだな、とその論調に頷いたり、 BSE協議の行方にあきれてみたり、 今週末と来週の天気はあまりよくないことに、雪の心配をしたり。
時事社会のできごとは、シャボン玉のように私の前にあらわれて、 屋根まで飛んでこわれて消えるのであった。
という訳で、広場で思った色々の、仔細はあまり覚えていない。
2004年04月02日(金) 現代人に「ウサギと亀」は創れるか
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