*妖精の詩(うた)〜fairypoem〜*
fairy.k



 雪と真紅の薔薇

深々と心に降る雪に
この温かい手を
そっと当て
抄くってみる

温かさに
すーうっと融けた
雪の結晶

雪製造機みたいに
ぱーあっと拡散しながら
スポットライトで照らすと
キラキラ輝いて
光の中に舞う

いくつもの想い
幾千の感情が

今日もまた
私の心に
深々と雪を降らす

ちょっと触れた
あなたの肩越しに

懐の深さに
ふと癒され
ぽたんぽたんと
溶かして
雫となる

雪に凛と咲く
私の真紅の薔薇は

白い雪に
はらはらと舞い
彩を添える

深々と心に降る雪に
あなたの温かな手が
そっと
私を心ごとくるんで

雫の中に
ちいさな
虹のアーチを映し出す

ブルージング 
トワイライト
クルクル回る

白い粉雪が
真紅の花びらと
乱舞しながら

街のイルミネーションよりも
ほら眩しく輝き
鐘が
カンコンカンコン

空間のなかに

共鳴音響かせて.....



2002年12月12日(木)
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