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5日目
夜中に、ぐるぐる、ぐー、ごろごろごろという音がうるさくて目が覚めてしまいました。もう、なんなのうるさいな〜と思って確認してみたら、なんと自分の胃やら腸やらが鳴っている音でした…。
久々に入ってきた食事に、はりきって仕事をしているようですが、あれを食べたの、夕方の5時頃で、今、多分夜中の3時過ぎなんですけど…。あれっぽっちの食事、もうとっくに消化し尽くしちゃってるんじゃないのかなと思うんですが、私の内蔵、3日も休んだので働きたくてしょうがないのかしら?
朝はいつも通り8時に気功体操、その後続けて理学療法があり、その後は待ちに待った朝ご飯です。お腹が空いたよ〜。 食堂に行って、いそいそとお茶を入れて待っていると、運ばれてきましたよ、私の朝ご飯。
127キロカロリー おかゆの中にごはんの粒が見えます。おみそ汁なんて久々に見た気がします。ほうれん草と油揚げが浮かんでる〜。緑色のものが入っている小鉢は、ケールとにんじん、りんご、お酢、酵母をミキサーですりつぶした物だそうです。久しぶりに、人間らしいお食事ですよ。嬉しい〜
思わずがっつきそうになる自分を戒め、まずはお茶を一口、そして、おもむろにおみそ汁を一口。 ………おいしいよ〜、胃の腑にぎゅっとしみるよ〜(感涙) ものすごく薄味なのですが、鰹節でしょうか、だしの味がとてもよく効いているのです。
ほうれんそうを一枚つまんでぱくり。葉っぱの部分と茎の部分とで、歯触りが大分違います。次に玄米のおかゆに手をつけます。ほのかな甘みと穀物っぽい香ばしさが口の中に広がります。何回か咀嚼して、喉の奥に送り込みます。 あぁ、幸せだ〜
緑色の物は、見た目はなんですが、リンゴの甘みとお酢がほどよく調和して、ケール独特の青くささもあまり感じられず、デザートみたいで美味し〜、とわたしは思ったのですが、賛否両論だったようです。ビネガー酵母液がダメだった方は、やっぱりこれも苦手みたい。でも、難色を示していた方も、結局は残さず食べていらっしゃいました。ちょこっとでも、お腹の足しにしとかないとね。酵母も入っているし、すっごくヘルシーですよ。
おみそ汁があまりにも美味しかったので、調理の方にだしのとり方を聞いてみたところ、鰹節と昆布と干した小魚でとっているとのことでしたが、「いいもの、つかってるわよ」と、ちょっと得意そうでした。ちなみに鰹節はパックに入っている物ではお話にならないそうで、その都度削りたてのものを使っていらっしゃるそうです。
でも、きちんとしただしが取れれば、おみそをほんの少し入れた程度で、ちゃんとしたおみそ汁になるんだ。家に帰って、研究してみようかと思います。早速、鰹節削り機を買わなくっちゃ(←1回使ったらその後出番なし、という気がちょっとする)
部屋に戻って、一日何しようかと考えるのですが、昨日はお散歩をはしょってしまったので、今日はどこかに行かねばなるまい。雨降っているのにやだな〜と思っていたのですが、そういえば、この近くには立ち寄り温泉が何ヵ所かあるのでした。補食2日目から外の温泉に行っていいことになっているので、お散歩がてら、片道30分のところにある温泉に行ってみることにしました。別荘地内を通り抜け、国道に出てみると、車渋滞中で、上下車線とも動いていません。立ち寄り湯の駐車場も満車で、入りたい車が長蛇の列をなしています。あ、失敗した、温泉、人がいっぱいかも。
お金を払って女湯に行ってみると、空いているロッカーを探すのも一苦労な混み方でしたが、内湯も露天も広いので、そんなに混み合っている感じではなく、ゆっくりとお湯に浸かることが出来ました。露天風呂からは、お天気が悪くて霞んでしか見えないものの、目の前に海を一望することもできて、あぁ、やっぱり大きいお風呂っていいですね。自分の体力と相談しながら、短い時間で、出たり入ったりを繰り返しました。料金分の元はとったと確信したあと、保養所へ戻ります。
出かける前は、雨の中を歩くのは嫌だなと思っていたのですが、帰り道の別荘地内、そぼ降る雨に空気はしっとりと落ち着いていて、マイナスイオンが充満しているのでしょうか、なんだかとっても気持ちがよくて、少し遠回りをして帰りました。
1日雨でした… 部屋に戻って窓を開け、外の気持ちのいい空気を部屋いっぱいに入れてみると、微風と一緒に流れ込んできた藤の花の甘い香りが部屋の中にふわっとひろがります。小鳥のさえずりも聞こえますよ。
とりあえずこの後は読書の続き。ちょっと疲れて目を上げると、雨に濡れた木々の緑が、目を休めるのを手伝ってくれます。気分だけは、高原の別荘で、優雅に読書をする私、です。
外はまだ明るかったので油断していたら、もう5時過ぎ。お夕飯の時間です。食堂に行かなければ。
221キロカロリー どうしたんですか?多いですよ、品数が。普通のご飯みたいですよ? メニューは、朝と同じ玄米のおかゆ、じゃがいものだし浸し、お豆腐とお麩のだし浸し、そして朝も出てきた緑のデザート(←勝手に命名)です。 うわ〜、何から食べよう…。
よし、最初はじゃがいもからいくぞ、ぱく。 ……ちょっと待って、じゃがいもってこんなに美味しかったですか?口に入れてちょっと歯をあてると、ほろっと崩れるほくほく感から広がる甘みが、何とも言えません。おだしが染みてるという程でもないのですが、口の中でほろほろのじゃがいもに、影ながらうまみを添えてみました、という控えめな感じが、素材の味を更に引き立てていて、ちょっと感動の一品です。
お豆腐はお箸で一枚をを8等分にわけ、ひとつひとつ、美味しく頂きました。だしの染みたお麩も、食べてしまうのがもったいなくて、ちびちびゆっくり食べていたところ、なんとお食事を半分と少し食べ終わったところで、満腹中枢から「もうおなかいっぱーい、食べるのやめー」の指令がだされました。
やだ、もっと食べたい!!!(←食い意地が張っている)というわけで、結局全て完食したのですが、はっきり言って満腹、おなかぱんぱんです。あ、まだこの後、緑のデザートも食べなきゃですが、甘酸っぱく美味しい物は、別腹でいけそうです。
部屋に戻って日記を書いて、8時半を過ぎた頃にお風呂へ。昼間浸かっているにもかかわらず、またけっこう長い時間、お湯を楽しんでしまいました。この後は読書の続きなんですが、今、いいところなんです。夜更かしをしてしまうかも…。
2004年05月04日(火)
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