雲間の朝日に想うこと


< まだ遠慮が必要なのですか >


貴女は彼と別れても、
まだ一緒に居るんだね。
まだ一緒に住んでいるんだね。



今までの形を壊したくて、
一歩踏み出したんじゃないのか?

今までの形を壊してみても、
何の変化も望んではいないのか?


夫婦喧嘩の延長とは違う。
犬も喰わないでは済まされない行為を、
既に起こしているんだ。

お互い覚悟を決めて、
紙切れ一枚を出したんじゃないのか?




 「仕事はお昼までだけれど、
  帰っても彼が家に居るらしい・・・」



彼・・・
彼・・・
彼・・・







わかってる。

膨大な事務手続きも、
彼の荷造りも、
まだ残っているんだ。


2002年06月27日(木)


----------
History



< 支える資格がありますか >


破局に追い込んだのは、
俺だ。

煙に風を送って大火事にしてしまったのは、
俺だ。


 「泣いてなんかいられない!」


力強く答える貴女が、
昨日も泣きそうだった事を、
俺は知っているんだ。






 「小坊主さんって呼ばなくて良いんだよね?」
 「小坊主で良いんだよね?」






不安で堪らない貴女を、
目の前で抱いてやる事すら出来ない自分に・・・

貴女を支える力があるんだろうか?
貴女が応援できるのか?





そんな弱気を言う資格は、
俺には無いよな。


2002年06月25日(火)


----------
History



< 惑わす力をお持ちですか >


あの子は簡単に言える子なのか。
あの子は冗談でも言える子なのか。


 「愛してる♪」


ほんの僅かな文字数しか無い言葉だけれど、
ほんの僅かな気持ちで口には出来ない言葉。



 「そんな事言うと本気にしちゃうぞ・・・」


半分脅しを包んで送ってみても、
あの子は同じ言葉を送り返して来る。


 「愛してる♪」


冗談交じりの俺の気持ちを見透かしているのか?
それとも本気の肯定なのか?





惑わす気なら構わない。
俺のせいにするなら構わない。


 「あの時小坊主に彼女が居たからいけないんだよ。」


確かに気持ちが一気に近づいたあの時、
あの子は一人で俺にはアイツが居た。
そして今は、
俺にはアイツが居ないけれどあの子は一人じゃない。




けれども。
俺は一人の女の事で頭が一杯だ。

揺らせるものなら揺らせてみろ。

そんな軽い気持ちに下着を脱ぐほど、
甘い男じゃない。


2002年06月24日(月)


----------
History
2001年06月24日(日) それでも分かってたつもりか



< 償うふりが出来ますか >


自分が育った暖かい場所に、
自分が選んだ「家族を壊す」という選択を否定されて・・・
貴女はまるで、
不安で壊れてしまいそうな仔犬。

目の前で大泣きしている貴女に、
俺は何を言ってあげたら良かったのだろうか?




 小さな彼を育てる事が、
 貴女のしてきた事に対する一番の償い。




貴女の母親が言う事は確かに正しいけれど、
それでは今迄と何も変わらない。

変化を望んだ貴女に、
俺は何もしてあげられないのだろうか?






頑張れ。
今は我慢の時だから。

俺の中にある、
貴女の為の場所。

何時でも空いているから。
何時でも空けてあるから。


2002年06月20日(木)


----------
History



< もう少しだけ潜ってますか >


もう逢えないかと、
覚悟を強いられた後だから。

言葉すら交わせない週末の寂しさも、
また逢える事を想えば、
全く苦にならない。




危険を察知したら、
素直に地面に潜れば良い。

嵐が過ぎるのを、
大人しくやり過ごせば良い。



次々に嘘や狡賢さが浮かんで来るのは、
俺や貴女が小悪魔だからでは無い。

俺も貴女も、
まだお互いを食い尽くしていないから。





ほとぼりがさめたら、
また穴から這い出て来れば良い。

お互い舌を出し合って。


2002年06月16日(日)


----------
History



< 自棄になる必要がありますか >


貴女が投げやりな態度をとったのは、
何故ですか?



貴女の嘘が重すぎて、
貴女自身が潰れそうだから?

貴女の決意が大き過ぎて、
武者震いをしているから?

貴女のすべき事が多過ぎて、
戸惑いを感じているから?

貴女の思い通りに動けなくて、
少し怒りを覚えているから?

貴女の将来が見えなくなって、
不安に押し潰されそうだから?



例え貴女が一人の道を選んでも、
其れを一人で抱える必要は何処にも無いよ。


2002年06月05日(水)


----------
History



< 心強く想ってもらえますか >


改めて指摘されなければ、
気が付かない程の無様な狼狽え振り。

「障害が多くて当然じゃない・・・」

そんな友人の一言に我に返る。





自分の道に必要なのは、
強固な意志じゃなかったのか?

不安なのは貴女の方だ。
必死なのは貴女の方だ。
逆境なのは貴女の方だ。

俺が弱音吐いてどうする。
俺が支えなくてどうする。





貴女は戦っているんだ。

貴女の助けを求める声に敏感になろう。
貴女の小さな変化を俺は絶対見逃さない。




辛かったら・・・

嘘を突き通さなくても良い。
俺に頼れば良い。
俺を生け贄にしても良い。

貴女が無事で居られる方法を選べば良い。



俺は大丈夫。
俺は耐えてみせるから。


2002年06月03日(月)


----------
History



< また逢えますか >


どんなに慎重にしていても、
どんなに注意深く振舞っても、
悪事は千里を走る。

 「また同じ事が起きたら・・・」

貴女が感じていた不安が現実化してしまった。
一瞬にして、
貴女は俺の側から離れていく。

貴女は俺の隣にいるのに。





貴女が俺の街に来る時に限って、
どうして運が悪いんだろう。
貴女が俺の街に来る時に限って、
どうして彼は鋭いんだろう。

運の悪さに全てを押し付けてしまいたい欲望を、
必死に抑えた。
光り続ける携帯を投げ捨ててしまいたい衝動を、
必死に抑えた。


俺に何が出来る?
俺は何をすれば良い?

答えの出せない自問自答。





どうしてこんなに別れが悲しいのかな。
どうしてこんなに別れが寂しいのかな。


 「もう逢えないかも」


そんな言葉は聞きたくない。

嘘でも良いから、
また逢おうの一言だけが欲しい。


2002年06月01日(土)


----------
History





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL