雲間の朝日に想うこと


< 時間は解決の手段になりますか >


貴女の言葉と貴女の行動と貴女の心が、
どうしても噛み合わない時、
どうしても理解できない時、
いつも頭に浮かんでくる言葉。

そしていつもの答え。




 「貴女はどうしたいの?」

 「ん〜あなたはどうしたいの?」




俺がこうしたいと言えば、
それがすんなり通るのだろうか。

自分の言葉の重みに耐えかねて、
ふと大きくため息をつく。
受話器越しの貴女には聞こえない様に。

そして念仏を唱える様に、
同じ言葉を繰り返す。



奪っちゃいけない・・・
奪っちゃいけない・・・
奪っちゃいけない・・・



貴女以外の人を考えられない今の俺は、
出口のない迷路に囚われた身。


それでも、
貴女が一番大切な物を失わないように、
答えを探して口を開かなければならない。






都合の良い女になれますか?
勝手な男になっても良いか?





貴女という存在をそんな立場の女性に置くのには、
もう少し時間がかかるのか。
それとも俺には出来ない事なのか。


2002年04月27日(土)


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< 望みを隠せませんか >


起きた直後に測ったように届く、
アイツからのメール。


「頑張って」


頑張っての気持ちは嬉しいけれど・・・


若干の恐怖感と、
大部分の疑問符と。

大きな壁が邪魔をして、
素直に気持ちを受け取れない。




この声は、
友達としての応援ではない。

この時間にメールを寄こす権利は、
アイツにはもう無いんだ。


「迷惑だ・・・」


傷付いても傷付けても、
その一言を放つべきだろうか?

答えは出せずに、
未完の半端な文章が溜まる。


2002年04月21日(日)


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< お互い素直になれましたか >


楽しいはずの電話なのに・・・

二人の時間に飛び込んで来る、
たった一つの着信音。

お互いの気持ちを悪戯に遠ざける。


貴女が無言になるのも、
貴女が素っ気なく「おやすみ」と言うのも、
その言葉に怒りを覚えて俺が電話を切るのも・・・

何度も繰り返されて来た事。




偶然が重なった着信音だけれど、
俺が蒔いた種。
貴女の嫉妬を呼んだのは、
他でもなく俺自身。

けれど言わずにいられなかった。



 「寂しいよ・・・」



貴女の温もりが隣に無くて・・・
沸き上がる寂しさに負けて・・・

羞恥心や意地なんて投げ捨てて
貴女に伝えた言葉。

それに応えて、
再び声を贈ってくれた貴女。



お互い少しだけ、
成長しているのかな?


ありがとう。


2002年04月17日(水)


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< お互いが道化師でしょうか >


「あと一週間やね。」

アイツから遠慮がちに届いたメール。

もっと早くに送りたかったけれど、
迷いに迷って送れなくて、
やっと届いたメール。


なんとなく顔が緩んで、
「アホやな」なんて言葉が浮かんで来て。


けれども・・・
すぐに返事を書こうかどうか、
迷っている自分が居る。

滑稽だ。





一日経ってから、
当たり障りのない返事を書いた。

悩みが多いみたいだけれど、
俺はその相談を受けてはならないから。

アイツは俺に頼っちゃいけないんだ。


2002年04月14日(日)


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< 見えない道を歩けるか >


一通りの話を言ってから、
いつも必ず貴女はこう言うんだ。


「あなたに相談するのはおかしいよね・・・」


ここで俺が貴女を引っ張れば、
きっと俺は貴女を独り占めできるけれど・・・

それを求めてしまう事は、
きっと貴女の一番大切な物までも奪ってしまう・・・






貴女が第一に考えるべきなのは、
そこに居る小さな宝物。

けれど貴女が無理をして、
鎹という緩衝材に身を包むのは間違っている。


努めて冷静に答えようと深呼吸しても、
貴女が欲しいという自分の欲望が、
どうしてもそれを妨げる。






「こんなグチャグチャな家でも影響ないのかな・・・」
「そんな家族でもあの子は壊したくないのかな?」





俺は何をしたら良いんだ・・・
俺はどうするべきなんだ・・・

どうやっても答えを出せない。





「お母さんが一番好き。二番はお父さん。三番は家。」





幼気な言葉が、
さっきから頭を離れない。


2002年04月11日(木)


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2001年04月11日(水) 不安を消してはくれませんか



< 後悔を紡いで前に進めますか >


貴女の姿が遠く遠くにある日。

たった一つの出来事が、
貴女の生活を壊しそうになっている。
たった一つの言葉が、
貴女の心まで壊しそうになっている。



軽率な行動を取った自分を、
責めて責めて責めても責め足りなくて・・・

軽率な言葉を言った自分を
責めて責めて責めても責め足りなくて・・・






現実の距離がいくら遠くても、
そこまで辛くはないけれど・・・

精神的な距離がこんなに遠い日は、
気が狂いそうになります。




 「帰って来ているのでメールしないで下さい」
 「このメールに対しての返事も遠慮します」



貴女から届いたメールは、
一見無機質で、
なんの感情も込められていない様に見えるけれど・・・

俺への気持ちは未だに存在していて、
俺との関係を続けたいという意思表示なんだよね?


2002年04月10日(水)


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< 望んだ未来が怖いのか >


「今、大切な話をしています。」

貴女が俺に言った言葉は、
救いを求める声に違いないのに。



逃げた。
俺は逃げた。

自分がかけた電話がきっかけなのに。
自分が起こした出来事がきっかけなのに。





「身体つかって関係修復ですか?」




こんな言葉で自分だけ護って、
俺はいったい何がしたいんだ?
俺はいったい何を求めて来たんだ?




確かに貴女自身が、
俺の事を抜きにして考えるべき事だけれど・・・

貴女が其の言葉を俺に言ったのは、
俺を想っているから。

貴女が其の行為を後悔しているのは、
俺を想っているから。



俺が言った言葉は・・・
俺がとった行動は・・・

貴女への想いが一片もない言葉。






「何時でも貴女の味方だから・・・」



今更こんな言葉を言ったところで、
信じてもらえるわけがない。


2002年04月09日(火)


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< 最後の糸を切れませんか >


お前の声が聞こえないふりをして、
沈黙を続ける。

 「あなたの意志を尊重しようと思う。」

お前から引き出された結論は、
一度離れてみる事。

此処まで辛抱して、
俺はやっと重い受話器を持ち上げた。




成長の証が形になった時は、
もう二人の絆を切った後なんだ。





時々言葉に詰まったり、
時々沈黙が続いたり。

まだ二人の距離は揺れ続けているけれども・・・
何でも言えるようになったお前が、
確かにそこに居た。


 「これで一度恋人は解消って事で。」
 「これからもよろしく。」


これで・・・

お互いの道に一歩ずつ、
徐々に踏み出して行けるだろう。

そう思っているのは、
実は俺だけなのか?



 「必要だと思った時にはあたしからも言うから。」
 「気持ちが落ち着いてたらもう一度一から始めてね。」



お前の中には、
まだ最後の未練が残っている。

お前の言った「良い形で終わる」とは、
こんな形を指しているのか?


2002年04月03日(水)


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