雲間の朝日に想うこと


< 貴女を見ていてもいいですか >


貴女と見たイルミネーション・・・

もうちょっとだけ、
一緒に見ていたかったね。

けれども、
今年は無理だって思っていたから、
これを一緒に見られた事が、
神様からのクリスマスプレゼントだったんだね。



でもね・・・
ずっと見ていたかったのは別にあるんだ・・・

ちゃんとわかってくれていますか?


2001年12月29日(土)


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< 去年と同じ想いでしたか >


去年は・・・
一緒に過ごせなかったクリスマス。


思い返してみれば、
それはそれでまた良かった。

お互いの気持ちを確かめ合いながら、
一緒にケーキを食べたんだよね。



今年はどうだろう?

一緒にいられないのは去年と同じ。
お互いの気持ちを確かめ合いながら、
一緒にケーキを食べたのも同じ。

でもね・・・


 今年は一緒に過さなかったクリスマス。


お前と俺の気持ちには、
きっと少しだけ差があるんだろうな・・・


2001年12月27日(木)


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< 俺の匂いは残っていますか >


貴女をしばらく忘れないように・・・
貴女を長い間覚えておけるように・・・

腕の中に閉じこめたんだっけ。


さっきから貴女がそこにいるような気がするのは、
なんとなく貴女の匂いが残っているから。



今日の貴女は、
獣の匂いと血の匂いがします。


2001年12月25日(火)


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< 素敵なドキドキを忘れていませんか >


貴女に逢って最初に何をしてみようか・・・
貴女をどうやって驚かしてやろうか・・・

一面雪化粧の山嶺を眺めながら
ずっと考え続ける。

答えが見つからないうちに、
飛行機は降り始めた。



いきなりキスをしてみようか・・・

でもね・・・
さっき食べたおにぎりの海苔が、
歯に挟まって取れないんだよな・・・。


2001年12月24日(月)


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< まだ信じてもらえませんか >


深夜バス・・・

そんな可能性も残ってるとは思っていたけれど、
きっとお前の行動は伴ってないんじゃないか・・・
そんな風に疑っていた。

淡い期待を裏切られ続けてきたから、
もう免疫がついたよ。
自分が傷つくのを選ぶか、
それとも期待をせずに自分で引き寄せるか、
どっちかなんだよね。


それでも

 空席はあるね。
 来るか?それとも行こうか?

そんな選択肢を一生懸命探してみる。


どうして少しでも信じて、
予定を明けておいてくれないのかな・・・

想う気持ちに行動を伴わなければ、
その気持ちは嘘になってしまうんだよ。




せっかく電話くれたのに、
こんな気持ちで接してごめん。

昨日俺がお前に言った言葉の半分は、
果たして本当の気持ちだったのか・・・
全然自信が持てないよ。

先に疑ったのは、
きっと俺の方なのにね。


2001年12月23日(日)


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< 望みを持っていても良いですか >


街を着飾るイルミネーション・・・

昨日はあんなに綺麗だったのに、
今はとてもそう思えない。


 あなたと見れたら良いのになぁ〜
 来年見に来る〜?


そう言う貴女の言葉が、
さっきから頭の奥底にこびり付いて、
ずっと離れてくれない。


 綺麗だよ。
 今年は無理だよね・・・
 来年もどうかな・・・


貴女もそう想うでしょう?

もし本当に見られるのなら、
今すぐでも来年でも再来年でもいつでも良い。
けれども・・・

現実に目の前にある光は、
今日は眩しすぎる。




貴女の瞳にある風景を、
貴女と二人で見る事ができる日は・・・

一度も来ないのですか?
一生巡って来ないのですか?


2001年12月21日(金)


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< どこまでが本音ですか >


あの子は、
なんでもわかってくれるなと感じる人ではなく、
何でも見透かされているなと感じる人。

だからあの子の言う通り。
俺とあの子はきっと似ているんだ。

「あなたって少し前の私みたいね〜」

そう言った時のあの子の気持ちも、
手に取るようにわかってしまうのが怖い。


避けなきゃいけない。
気づかれたらいけない。
彼女としっくり行ってない事も、
あの子が気になっている事も。

けれども・・・



「彼女さんから奪っても良い?」

あの子が言った突然の言葉・・・
答えに詰まる。

「彼女にわからなければ良い。」
「本気の恋愛はもうしない。」

そう言っていた昔を思い出して、
そこまで気持ちが変わっていた事にあらためて気づく。



一瞬の無言を、
あの子はどう捕らえたんだろう?

否定?
困惑?
肯定?

それとも黙認?


2001年12月18日(火)


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< 想いの強さは同じですか >


空から舞い落ちる雪を見て、
貴女と歩いたあの日の事を思い出す。


空は晴れ上がって、
あの日の天気とは似ても似つかないのに・・・

周りは住宅街で、
あの日の風景とは似ても似つかないのに・・・



そうか。

凍てつく空気の肌を刺す感覚が、
あの日と同じなんだね。


ドキドキは、
あの日より少しだけ強くなっています。


2001年12月16日(日)


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< ぜいたくな疑問ですか >


包丁の音で起きる朝・・・
久々の感覚に、
心地良さが胸を満たす。

隣の温もりはいつもより薄らいでいるはずなのに、
心の中はいつもより暖かさを感じている。


 おはよ〜


寝覚めてすぐ隣のお前に言うおはようと、
こうして起きて側に歩いて行ってから言うおはようと、
どっちが幸せなんだろうね?


2001年12月13日(木)


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< 恋人に戻れましたか >


本当に貴女が言う通り、
貴女と俺は今はただの友達ですか?

少しでも俺を忘れようと、
少しでも自分を支えようと、
俺を友達扱いしているんだよね。



確かに今、
俺は違う人の側にいる。
ときどき貴女の事を、
忘れてしまいそうにもなる。

きっとその事を感じている貴女。
貴女の言葉には、
嫉妬や切なさが悲しいくらい溢れている。


 友達でも良いから側に居たい・・・


無責任な言葉だけれど、
貴女にそう言えたらどんなに幸せだろう。




友達のはずの貴女から、
たった今受け取った愛の囁き・・・

離れた時の本当の気持ちだから、
ものすごく大切な宝物・・・


2001年12月12日(水)


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< 気になり始めているのですか >


あの子はなんでこんな事を、
俺に言ったんだろう?


 ねぇ・・・
 笑顔の作り方忘れちゃった・・・



俺が何も知らないから弱音を吐けるのか?
俺が何も答えられないから弱音を吐けるのか?

それとも本当は、
俺に友情とは違う気持ちを感じているの?




俺の心の壁を、
いとも簡単に乗り越えてくるあの子。

見当も付かない所から入り込んでくるから、
いつも心をすっぱりとえぐられてしまう。


 あなたの心の壁は透き通っているから
 私でも入る事が出来るのよ。



言葉だけしか聞いていないのに、
何故か鋭い視線を感じる。

そんな謙虚な言葉も自信満々に言うあの子は、
きっと俺自身も見えない心の奥底を、
しっかり見透かしているんだろう・・・



心臓の音はまるで警告音。


2001年12月08日(土)


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< 貴女を奪っても良いですか >


好きになれば好きになるほど、
夢中になれば夢中になるほど、
狂いかけて壊れ始めた自分が鎌首をもたげてくる。

そこから一歩も身動き取れない自分が怖くなって、
キョロキョロと周りを見てみたり、
自分の家に帰ってみたり。



心の容器は貴女で溢れている。
心の中身は貴女に埋もれている。

自分勝手な都合の良さは、
ちゃんと向き合えばただの虚勢の裏返し・・・

毎晩の闇が現れる度にその事に気がついて、
心臓がざわめき出す。





素直に狂ってしまえば・・・
自然に壊れてしまえば・・・
きっと楽だろう。

けれどそれは望むことの出来ない道だから、
罪悪感だけは忘れないようにと自分を戒めて来た。


 彼女からあなたを奪いたいわけじゃないけれど、
 私だけを見ているあなたが欲しい


そんな矛盾だらけの貴女の言葉・・・

矛盾だらけのお互いの心だから、
もしかしたら理解できるんじゃないかと考えてみるけれど、
狂いかけ壊れ始めの頭でそんなことを考えるのは、
結局無駄だと気付かされるだけ。

いっそ「奪いたい」と言って欲しい。

それとも・・・
俺が地雷を踏んで見せようか?


2001年12月05日(水)


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< そろそろ言いたい事は言い合えませんか >


ちょっと待って。
今は喧嘩したくないから・・・





そう答えたお前に、
俺は何を言えば良かったんだろう。

眠さを装って電話を切って、
後悔しながら考えて。



・・・の後に、お前は何を続けるつもりだったのだろう?


それは言わないでおいて、
俺の言葉を待つお前。


久々の電話だから、
楽しい話でもしたかったんだろう。
恋人らしい話でもしたかったんだろう。

けれども、
俺は自分の気持ちを偽ってまで、
そんな話は出来ないよ。




 電話が久々になった理由は考えましたか?

 いつ喧嘩したら良いのですか?




感情をぶつける事は
必要ないことなんだろうか?

こうやってだんだん溜まっていくのを
俺はどこまで耐えられるかな?

これ以上こんな気持ちを留めておけるほど、
俺の心は深くなさそうだ・・・



 もう良いよ。
 いつも堂々巡りだよね・・・


こんな言葉をお前に贈った俺に、
お前はまだ「言いたい事は言い合おうね」と言う気なのかな。


2001年12月04日(火)


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< 俺しか知らない魅力もあるのですか >


逢う事の出来なかったあの人に、
俺が何を言う権利があるんだろう。

「大人の魅力がムンムンだったよ」

そう様子を伝えてくれる友達に、
何故か感謝の気持ちが湧いてこない。

どうしても気になって、
「どうだった?」と聞いたのは、
他ならぬ俺自身であるのに。



苦笑と言うのは、
こんな時自分を支えるために存在するのかも知れない。

恨むなら自分を恨むのが正解なのだから。


2001年12月03日(月)


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< 正直に言えないのは俺の方か >


忙しさにかまけて、
お前との会話を放ったらかしにしていた。
だから君は、
あの場に俺を誘ってくれたんだろう。

けれども・・・
俺はそう考えられなかった。



俺が忙しいだろうから、
邪魔したくないから、
だからお前は大人しく待つ女を装ってる。

俺が本当に身動き取れない状況である事も、
君の耳に入っていたはずだった。

そんな状況でもなお呼び出しがかかれば、
何かあったと考える。



俺がどんな状況でも何かあった時には、

 なるべく話を聞いてあげたい・・・
 お前のことは最優先にしたい・・・

それが俺の正直な気持ちでもあり、
置かれた立場でもある。

けれども呼ばれたその場には、
何もなかった。
君とお前が世間話をしているのを見て、
少しは嫉妬しろと・・・






忙しいのを知ってて呼び出す事は、
想像以上の重みを持っていないだろうか?

 何かあった時には、
 いつでもお前を最優先にしたい。

結果としてこの気持ちは踏みにじられた・・・


更には、
会話をするしないは俺とお前との問題であって、
他人には関係のない事。
君がお節介を続ければ続けるほど、
俺もお前も自分たちで向き合うことを後回しにするだけ・・・

そう考えつつ、
結局君には何も言えなかった。






 悪気があるなしの問題じゃないでしょ。
 自分の暇つぶししたいだけなら、
 そういう相手とつるんでろよ。


そんな暴言をお前にぶつけた俺は最低だ。

お前にぶつけるのは筋違いで、
これは本来君に言うべき事だよね。

悪かった。


2001年12月01日(土)


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