夏休みの図書館。

そんなに読めるん?といわれると困る。
とりあえず読みたい本を借りてきたわけだが、こういうのは
だいたい衝動買いならぬ「衝動借り」である。
まあいいや。夏休みだし。
って、ワタシには夏休みはないんだった(苦笑)。

というわけで、借りてきた本は以下のとおり。
「紫迷宮」→女性ミステリ短編アンソロジー第四弾
「議論の余地しかない」→エッセイだけど久々森博嗣
「Miss You」→柴田よしき。青い装丁にふらふらと
「ドリームバスター2」→1読んだからね、やっぱし
「アイ・アム」→菅浩江さんのホラーか?
「平安楽土の殺人」→いつの間にか出てた魔界百物語
「贄門島」→やった!と思ったらなんと下巻だった!ショック〜〜〜
2003年07月31日(木)
★恩田陸。『麦の海に沈む果実』

これは『三月は深き紅の淵を』なくては語れない。
もしくは、なくても語れる。
完全にひとつの独立した話だからだ。
『三月は深き紅の淵を』は一枚のカードに過ぎないが、
もしそのカードの内容を知っていたら、
よりトランプが面白いものとなっただろう。
さっそく自分の感想を見に行ったが、
「三月の話にはかなり心惹かれた」とある。
ひゃー、カンペキに忘れてるって(汗)。

赤川次郎ぽい正統派学園ホラーものか??と思いきや、
やはりあっさりと何度もやられてしまった。
最初の抽象的な部分を少しだけ我慢すると、どんどん先に
読み進める。
読みが浅いからしょうがない…のだが、
最後はかなりのダメージだ。はー。
かすかに残る、『三月…』の印象とそぐわない
主人公のイメージの意味が、最後になってわかった。

物語とは関係ないけれど、挿絵も雰囲気あって
なんか怖いんだよねえ…
2003年07月24日(木)
★菅 浩江。『夜陰譚』

菅作品、2作目トライ。9つの短編集。
どちらかといえば、ホラー系かも。
初出誌を見たら、うち4作が異形コレクションの作品だ。

どこか抽象的な怖さで、ひたひたと迫る感じ。
SF作家としても名を馳せているのがわかるような気がする、
まるでどこか別の世界のような独特の雰囲気がある。
特に表題作「夜陰譚」はそれが顕著だ。
そして、どれもが救われない世界かもしれない。
未消化のものもあったのは、私が現実に留まって
トリップしきれないせいだろう。

その中で、一番オーソドックスな展開「つぐない」。
これはありうるかもしれない、という怖さ。
「雪音」は、まさにその似たような世界に身を
置いているだけに、なにかつまされるものがある。

だけどやっぱりホラーは後味が…
こ、怖いよー。
2003年07月23日(水)
アンソロジー。『勿忘草』

漢字だけだったら読めそうでよめない勿忘草=わすれなぐさ。
その花言葉は「わたしを忘れないで」。
純情ではかない恋心とも言えるが、意味を返せば
その想いの深さがちょっと怖かったりもする。
女性作家8人のアンソロジーは、そんな恋愛ホラーと
一言で言ってしまうのにはもったいない、複雑な愛の形の
結晶だ。

一番印象的で怖かったのは森奈津子さんの「人形草」。
タイトルだけでなにかおぞけが…
結末が意外だったので、よけいにするりと心のすき間に
入ってきた。絶対夢見そう!

そしてやはり、不思議ワールドを保っていたのは加納朋子さん。
うーん…でもやっぱしそれは怖いかも。
ネタばれになるので、かけなくて申し訳ない。

「レンアイ」という言葉から遠ざかって久しい。だから、
本当は女は怖いってこと、たぶんダンナは知らない(笑)。


2003年07月08日(火)
By ちゃいむ

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