◆『MONSTER』vol.17  浦沢直樹。

『MONSTER』も、とうとう17巻に突入した。
漫画賞もとっており、面白いとすすめられて数巻前までを一気読み
したが、その後は連載のペースでぼつぼつ出るので、コミックしか
読まないワタシはその世界の記憶を呼び戻すのにちょっと苦労する。
長く続くと人間関係も複雑、場所も世界をまたにかけているので
最初のページのあらすじと人物関係図ははずせない(笑)。
ストーリーは、天才医師の主人公が、その腕をふるってかつて助けた
少年が殺人鬼になっているらしいと知って、彼と彼の秘密を求めて
世界中追いかけて回るストーリーだ。

うれしかったのは、この17巻の最後に、どうやら次巻が最終回だと
いうことが書かれていたこと。わーいわーい。
知らないウチに、連載も終わっていたらしい・・・・;^^)
すべての謎が明らかになる。待ち遠しいぞ!
2001年09月27日(木)
ドラマ。『坊ちゃん殺人事件』

内田康夫の浅見光彦シリーズ、こちらの局では沢村一樹さんが浅見さんだ。
コンスタントに作品が出るので、テレビ化にはうってつけだ。
しかも、他のサスペンス劇場シリーズものにも多い、旅先で事件に
巻き込まれるタイプだから、旅行気分も味わえる(笑)。
今回は「坊ちゃん」なので、舞台は四国・松山だ。
例によって例のごとく、ストーリーなどはすっかり忘れている;;^^)
ワタシにとって、犯人やトリックがどうこう言うよりは、浅見さんの相手役が
誰で、「水戸黄門の印籠」シーンがどうでるか、ということの方が気になる。
(これでもファンか)
刑事役の役者さんは難しい名前で忘れたけど、いい味を出していた。
副署長さん(いつもだいたい手のひらを返す役;^^)も、いつもは
小難しい顔の役をやっている方だったので、楽しかった。
浅見さんの相手役は、戸田菜穂さん。うーむ・・・
「ショムニ」みたいな役の方が好きだなー。

最後まで犯人を思い出さなかった(笑)
ごめんね、内田先生。
2001年09月26日(水)
小野不由美。 『黒祠の島』

記憶を辿りながら(笑)。
土曜日が図書館の期限で、もう返却してしまったので手元にないのだ。
ここにあれば、いろいろ感想をかく参考にもなろうというのに。
ストーリーは、題名そのものの「孤島もの」。
閉鎖された土地、、村人のよくわからない結束、謎のしきたり、変なお屋敷。
ありがちなこの設定が、どう料理されるのか興味があった。
主人公が少しずつ謎を解きながら・・・という過程、ちょっとリアル。
たぶん本当の個人捜査なら、あれくらい試行錯誤して無駄な動きや無駄な
考えを張り巡らせる。
それが、読者としてしんどいのは、修行が足りないせいか。
そして、主人公はなぜこれほどまでに真相にこだわるのか・・・彼がクールな
だけにちょっと見えにくいかな。
後半は息もつかせない。
トリックにも、うなった。
最悪の結果になったらどないしよ・・・とドキドキしたが、最後に救われた。
・・・って、ストーリーの内容に安堵するワタシ;^^)
2001年09月25日(火)
図書館の日。5冊ツンドク追加?!

二週間が期限の図書館の本は、「ツンドク」という定義には当てはまらない
かもしれない。
とりあえず期間限定、ツンドク本が今回は5冊である。
今週は特に忙しくなることが前々からわかっていたのに、自分の首を
こうまでしてしめたいのか?というワタシの正義の声に、「そんなん
アンタが図書館で本借りずに素通りできてるわけないやろ」と悪魔の
声が交錯する。
森博嗣「人形式モナリザ」前回、やむをえず未読で残し、今週あらためて
延長願いでいくつもりだったが、
「申し訳ありません。予約の方がいらっしゃるので・・・・」
うううううっっ(泣)←はよよまへんからや
というわけで、今回の本は、以下。

『演じられた白い夜』『この島で一番高いところ』近藤史恵
『時のかたち』服部まゆみ
『御手洗潔の挨拶』島田荘司
『ハサミ男』殊能将之
2001年09月23日(日)
★服部まゆみ。 『この闇と光』

驚いた。鮮やかだ。
もしひとからすすめてもらわなければ、きっと最初をぱらぱらと
めくっただけで、読むのをやめたと思う。
聞けば、以前「このミステリーがすごい!」の12位にランクされた
らしい・・・わかる気はする。
それが何故か、ここで語れないのは残念だけれど・・・・。
ただあまりにもそれが鮮やかで、後半が少し軽いような気も。
しかし、物語は進み、ぐいぐいと引っ張っていってはくれた。

ところで、この物語、最終的にはどういう結末なのか?
たぶんミステリ的な読み方しか出来ない、文学的な読み方が出来ない自分の
理解力のなさと枠の狭さをひしひしと感じて、さみしくなった。
確かにその時、美しい光と暗い闇の中を歩いていたはずなのだが・・・。
それはまるで、以前読んだ宮本輝の小説のラストに感じた肩すかしに
似ている。もちろんそれは、ワタシ自身の読み方に起因する。
もっと読書の幅を広げて、受け皿を大きくしなければと、切に思う。
2001年09月21日(金)
★浅田次郎。 『蒼穹の昴』

一気に上巻の半分くらいから下巻ラストまで。
今、壮大なストーリーが頭の中をぐるぐる回っている。
読み終えた直後はいつもこんな感じ。その世界に浸り、余韻をかみしめる。
ただ中国の歴史、しかも近代はかなり苦手な分野だったので、聞き覚えの
ある登場人物の名もあったが、まっさらで読んだ(笑)。
激動の歴史の中を生き抜いたたくさんのひとたちは、まるで
宮崎アニメに出てきそうな占い師の老婆、夢を信じて駆け上がっていく
春児、理想を貫こうとする史了、老仏爺や天子や将軍、下々の脇役に
いたるまでみな個性的でその魅力を存分に発揮する。
そうやって生き生きと人物が動くほどに、歴史物は、いつもその人物達の
星回りというか運命的なものを強く感じてしまう。

それにしても、ひとの真摯な生き方はそれだけで心を打つ。
下巻では、涙が次から次から出た。
運命、天命・・・それを全うしあるいは切り開く。
そして最後に蒼い空に、何を思うのか・・・・。
2001年09月20日(木)
読み中。

ただいま、読み中なのは、浅田次郎「蒼穹の昴」。
ミステリじゃないので時間かかるかも、と思ったが、なかなか
面白そうな気配。
もともと歴史物はきらいじゃない。
過去一番長かったのは、吉川英治「三国志」。
弟に借りて読んだのだが、面白くてぜひヨメに持っていきたい、と
全巻そろえた。
しかし、持っているだけでうれしがるタイプなので、まだ再読は
していない・・・ここんとこが、だめだな?

浅田次郎さんは初挑戦だ。
はじめが肝心、がすべてあてはまるわけではないが、さらにもっと
読みたいと思うためには最初がやっぱり大事かな。
2001年09月19日(水)
ひっさしぶりぶり本屋の日。未読予備軍購入。

夏休みもあけたというのに、ここのところHPのお引っ越しが超忙しく、
ヒマさえあればパソコン人生だったので、本屋に行くヒマがなかった。
引っ越しもなんとかおおもとはすんで、ちょっと気が楽になったので、
大型本屋に出かけた。
ひとりでじっくり回るのはひと月半くらい「ぶり」である。
ふっふっふっふ・・・・
おっとまだ本屋に入っていないウチからにやにや笑いが。まずい。
今回は目当ての本があった。
某「本パラ」で話題となった、さだまさしの「精霊流し」。
そう、ファンですよ(^-^)

今回の購入本(つまり未読ツンドク予備軍というかすでに本軍)は
以下の通り。
『精霊流し』 さだまさし
『月光亭事件』 太田忠司←再読
『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎←オススメしてもらった
『人質カノン』 宮部みゆき ←うっかりして読んでなかった
『凍える島』 近藤史恵 ←もっと読んでみたい
『ジュリエットの悲鳴』 有栖川有栖 ←オススメしてもらった
2001年09月16日(日)
★近藤史恵。 『茨姫はたたかう』

「心と体を癒す整体師」力先生シリーズ第二弾。
解説にある「病気とは健康の証」・・・これはもちろん心の病のことで
ある。心の痛みと向き合ったゆえの、病。
人は誰でも心の中に、悩みや苦しみや哀しみといった病を抱えていると
思う。
力先生のぶっきらぼうだけど真実を語る大阪弁が、優しい。
何ごとにも臆病でいれば、世間が守ってくれると思っている、そう
茨姫のひとりが一刀両断されたときは、はっとした。
自分の身を守るために、臆病でいるということ。
そうなのだ。きっと自分もそうなのだ・・・。

平行して進む、雄大君と歩ちゃんの恋。
不器用な二人のやりとりが、なにか切なくて、甘酸っぱい。

ああああ、行きたいなあ、合田接骨院。
2001年09月14日(金)
★近藤史恵。 『カナリヤは眠れない』

読みたかった近藤史恵さんの、初めての本。
図書館で探しても見あたらなかったこの本は、なんと文庫書き下ろし・・・・
そういうことだったのか、と偶然見つけたときは、ホントに嬉しかった。
だが解説(有栖川有栖さん)を読むと、なんとこれは第7作目らしい。
整体師合田先生シリーズはこれが一作目だから、まあよいよい。
しかし、裏表紙のストーリー解説とは雰囲気が違っていて、先生は
主人公というよりは、こちらを見つめる目。
こちら側の登場人物達の心のきしみがほぐされて行くとき、なにやら
読んでいるこちらまで凝りがとれていくような。
後半にストーリーが急転直下したのは驚いたが、登場人物たちの口を
借りて話す言葉は、どれも作者が大切に思っているのが感じられる。
そしてその言葉達は、ゆっくりと腑に落ちていく・・・。

「目覚めさえすれば、眠っていた場所からはいつでも動ける」
2001年09月12日(水)
◆月刊ガラスの仮面。

・・・・コミックスを全巻持っているのに、これを買ってしまうワタシ。
といっても、第二巻を立ち読みし、続きが読みたくて三巻を買い、先日
出たばかりの四巻を読み終えたところだ。
いや、本当に探せば本棚の奥に眠っているのだ、全巻。
しかし、一気に読む醍醐味を十分に味合わせてくれて、オマケのマンガや
作者本人や、ほかの漫画家さんのがらかめインタビューがついていたりして、
そのへんが、ミソかな。
第四巻のおまけマンガは、あの「黒百合の系図」である。
あああっ・・・怖いよう。やっぱし買うんじゃなかった。
とかいいつつ、きっと次も買ってしまう。
でも・・・たぶんおまけマンガが「白い影法師」だったら、我慢する(大汗)
怖いマンガというのは、その映像がキッチリ子供心に焼き付けられるものだ。
「ガラスの仮面」以外は、怖いマンガいっぱいの美内先生なのである。

そ、それにしても、42巻はいつでるん?
2001年09月10日(月)
図書館の日。屈辱の読まず返し(笑)。

とうとう図書館の日がやって来てしまった。
「おおおお!明日図書館の日やんか〜〜〜!!」と絶叫していると、
ムスコが
「おかあさん、また本読めてないのお」
むむむ・・・・当たっているだけに、しかも彼はとっくに借りた本を
読破しているだけに、なーんにも言えない(泣き)。
そして、今日。哀しい、屈辱的な「読まないで返す」。
あっひとつ『占星術殺人事件』だけ、読んだんだっけ。
でも・・・せっかく借りれたのだから、次いつまた並ぶかもわからない、
と思うと、思わず『蒼穹の昴』だけ手元に残して延長借りすることにした。
そんなこんなで青息吐息なのに、またまたたくさん借りてしまうこの
悪循環・・・・断ち切れないよう。
ここのところ忙しく、本が読めないとわかっているのに手元に置きたい。
・・・・やっぱ、歪んだ心理か??(笑)

以下、図書館で借りた未読本、本日分。
『蒼穹の昴』 浅田次郎 ←というわけで、延長
『茨姫はたたかう』『カナリヤは眠れない』 近藤史恵 ←読みたかった
『人形式モナリザ』森博嗣 ←再挑戦
『この闇と光』服部まゆみ ←お友だちのオススメ
『黒祠の島』小野不由美 ←怖いモノ見たさ
2001年09月08日(土)
◆和田慎二。 『レディ・ミッドナイト』(コミック)

和田ファンのお友だちと話が盛り上がり、この本のことを知った。
和田慎二を知らなくても、『スケバン刑事』ならみんな知っているだろう。
強くてカッコイイ女性を描かせたら、ピカイチ。
『レディ・ミッドナイト』古い作品なのかと思っていたら、なんと新しい!
昼は看護婦として仕事しながら、夜は・・・・という設定、ありがちなの
だが(必殺仕置き人みたいなのね)、主人公自身が謎に包まれており、
さらにその性格のギャップがあまりにも大きいのでわりと読ませてくれる。
しかし・・・・これで終わるのは、もったいなすぎ!
なにも明らかになってないじゃないか〜〜、登場人物の謎。
なのに、和田さん恒例のメイキングオブでは、初めは一話完結の単発だった
というのだから・・・;;^^)
医療の謎って少ないのかなあ?

それにしても・・・和田作品の女性は、プロ=スペシャリストが多い。
しかも、すごい極めてる・・・。
ああ長編読みたい。このまま終わらないで〜

2001年09月06日(木)
読書、さぼりまくり。

何かに熱中すると、があーっと突き進むタイプなので、その間他の
ことはおろそかになりまくり。
(たとえば、家事とか育児・・・・爆)
というわけで、ここのところ全然進んでいない。
次の予定だけはたててあるのだが。
とりあえず、図書館の本である浅田次郎さんのを読んでしまわないと。
・・・とわかってはいるのだが、あああああ!
別注の頼まれモノもたまっている。
期限近くにまたどばーっとやるタイプなのだな、これが。
ああ!時間が足りない・・・
2001年09月05日(水)
★我孫子武丸。 『人形はライブハウスで推理する』

待望の人形シリーズ(^-^)
前巻が出ていたのを知らずにいて、最近文庫化されたのを発見して
踊っていたら、この最新刊・・・うれしいねえ、こういうの。
複雑にからみあってしまった小さな謎が、鞠夫によって小気味よく
ほどかれていく過程はさることながら、いつも感心するのは
本当にこの作者は若い女性の気持ちをよくわかっている・・・。
あれこれ悩んで、失敗して、怒って泣いて、そんな素の姿に共感できる
主人公が、おむっちゃんなのだ。
ミステリ読者にあるまじき思いだが、ほとんど謎うんぬんより、彼女と
朝永さんの行く末を見守って、ハラハラドキドキ。ふふ。
だから、一番のお気に入りは「人形は楽屋で推理する」。
おむっちゃん、やったな!(ここ関西弁、野坂先生風)

巻末のいっこく堂さんとの対談も、なかなか興味深かった。
人形シリーズ、今度は何年も待たずに続編ありそう?なので、うれしい。
今回二人に押されてちとパワー不足気味だった鞠夫の活躍も期待。
2001年09月01日(土)
By ちゃいむ

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Edit by オレンジミルク。