★綾辻行人。 『十角館の殺人』

以前、手に取ったことはある。
なぜやめてしまったのか・・・当時、「新本格」と言われる人たちが次々と
出だして、一生懸命読んでいた作家の本もあるのに。
まあ、本格と言われる謎解きに、頭がついていかなくてやめてしまった、
というのはあるかもしれない。
「囁き」はひとつふたつそれでも読んだっけ?

手にとってやめたのにはちょっと心当たりがある。
登場人物が、海外の有名な推理作家の名前で呼び合っていた。
それがどうしてもそのときなじめなかったのだ・・・。
特に「エラリィ」や「ルルゥ」という、ーの代わりの正確な発音を印象つける
小さなイやウが、生理的に受け付けなかった。
今考えると大笑い・・・・まあ、今でも海外物、外国の名前が苦手なのだが。
(文庫では、エラリイやルルウといった大きな文字に変わっていた)

・・・こんなつまんないこと、天下の綾辻氏の作品に対するボウトクかも。
なーんの感想にもなってないではないか!ごめんなさい。
人間ドッグの待ち時間に読んだらあかんわ(笑)
やっぱり、うちってもどきもどきだ・・・・・。
2001年06月30日(土)
★篠田真由美。 『センティメンタル・ブルー』

実は、蒼のファンだ。
この建築探偵シリーズを、良く知らずにいきなり「原罪の庭」から読む
という、すっとこどっこい(死語)をやらかしたからかもしれない。
危なっかしい、守ってあげたい、でもがんばってる・・・京介の側の
そんな蒼の姿が自分の中で一つのイメージを作っていたけれど、
この蒼の私生活?のストーリーの中で、ちょっと見方を変えなきゃ
ならんな、と思わせてくれた。
蒼の中のまっすぐな部分が、とてもよくわかった。
彼が自分のことを、とても冷静に見つめつづけていることも。
まさに、空の青。ワタシの一番大好きな色。

今後のシリーズの中に出てくるだろう登場人物が姿を現しているが、
中でも注目はカゲリくん。
いい味だしてる・・・・うんうん。
2001年06月28日(木)
★今邑彩。 『鋏の記憶』

連作短編集。
表題作は、文字通り鋏の持っている記憶を、過去からたぐり寄せる。
つまり、「残留物感知能力」を図らずも持ってしまった少女を
サイドに、物が持つ記憶を辿って、思わぬ真相を探り当ててしまう。
しかし、この特殊能力がメインディッシュではない。
あくまでも、その真相を探り当てる過程が中心。
だから、お話がべたべたしていない。
しかし、この少女もたぶん、その能力について考え、自分探しの
旅に出ることがあるだろう。そんな長編を読んでみたいと思う。
2001年06月27日(水)
☆松谷みよ子。 『アカネちゃんとなみだの海』

モモちゃんシリーズの完結編。
小さいモモちゃんが書かれてから、完結の第6巻まで、実に30年もの
月日が流れている。
最終巻で、松谷みよ子さん本人の完結のあとがきが書かれていて、
それを読んで初めて、ああこれはこういうことだったのだ、本当にあった
ことなのだ、ということを知った。
前回の「小さいモモちゃん」の感想で、子供心に「親との別れ」ということ
をどう受け止めればよいか、わからなかったと書いた。
モモちゃんもアカネちゃんも、ちょっとずつ成長しながら、そのことを
考えていく。読者といっしょに。
5巻「アカネちゃんとお客さんのパパ」の巻末で、ムスコが大好きな
童話作家の寺村輝夫さんが解説を書いていて、それも考えるヒントに
なった。
大団円、みんながシアワセになってハッピー、という話ではないにも
かかわらず、心を捉えて離さない、そんなオトナが読んでもいい童話だ。
2001年06月26日(火)
★加納朋子。 『月曜日の水玉模様』

またまた図書館本。
連作短編集だが、なかなか楽しく読めた。
題名が月曜日から日曜日まであって、それぞれ4字熟語?でまとめる
お遊びもいい。
主人公はキャリアウーマンなので、出来過ぎてちょっと感情が入り
にくいかな(笑)まあ、これは個人的な見解。
脇役の荻くんのキャラが、とぼけてるようでよく見ていて、いい味を
出して、バランスをとっている。
好きなのは、『土曜日の嫁菜寿司』のエピソード。
そして、『木曜日の迷子案内』の、この一言。
「大事なものは、手を放しちゃいけない。絶対にいけない」
2001年06月25日(月)
ムスコの購入本。

先日出たばかりの『世界遺産ふしぎ探検大図鑑』と
学研のニューワイド図鑑『恐竜』を買った。
『世界遺産』の方は、以前テレビのCMでやっていた
ときからほしがっていた。
まあ、男の子の好きそうな図鑑だ。
おもhしろそうだから、また見せてもらおうっと。
コナンのビデオもついてたし(笑)
で、この11月には21世紀こども百科『宇宙館』も
出るらしい。
・・・・これも買わされるんだろうな;;^^)
もちょっと安くしてくだされ〜〜〜○ガク館さま。
2001年06月24日(日)
★北村薫。 『月の砂漠をさばさばと』

北村薫&おーなり由子、ときたら手にとってしまう。
その本は、さりげなくちんまりと、図書館の本棚におさまっていた。
イラストそのままの、気取らない何気ない日常。
さきちゃんとおかあさんの過ごすそんな時間が、なぜこうもうらやましく
思えるのだろう?
北村薫さんが言われる「たて(親子)のつながり」が「よこ(友だち)の
つながり」により近づいているということ、そのへんにヒントがあるようだ。
自分が今親であることよりも、かつて子どもだった自分を回想している。
ひそかに重ね合わせるのは、自分とさきちゃん。
「ふふふ・・・」と笑いが漏れてくる、小さなシアワセの確かな手応え。
・・・・さきちゃんのおかあさんみたいなおかあさんになれたら、いいな。

というわけで、お気に入り『ほんだな』に追加決定!
2001年06月23日(土)
★鯨統一郎。 『なみだ研究所へようこそ!』

サイコセラピストが主人公だが、語り手は新米の松本くんで、
解決?するのは伝説のセラピスト、波田煌子。
うーん、これはユーモアミステリなのか・・・・
どうもいまひとつこの主人公たちになじめないで終わって
しまった。残念。
確かに謎の解決の仕方は、目からウロコものだし、殺人が
出てこないのはいい。心理学のこともいろいろわかるし。
が、いささかこじつけぽいというか、どこからどこまでがユーモア
なのかウロウロしてしまう。
そ、そうか、それが二階堂黎人さんが解説している「不条理」
なのか・・・ううん、でもそういうのちょっと苦手。
なにせ頭が単純に出来ているから。
・・・キャラクターは良いのだけど。う、うまく言えない。
最後のさいごだけ、ちょっとうふふ。
2001年06月22日(金)
図書館で借りた本。

今回の図書館本は、閉館まぎわにいったのでゆっくり見られず、
ちょっと少な目。

 『月の砂漠をさばさばと』 北村薫
 『鋏の記憶』 今邑彩
 『月曜日の水玉模様』 加納朋子
 『小さいアカネちゃん』
 『アカネちゃんとなみだの海』 松谷みよ子

童話モモちゃんシリーズの4〜6巻を借りるつもりだったのに、5巻がなく
探しきれなかった。
しかし、とりあえず4巻と6巻を借りて帰ってから、あらためて巻末の
あらすじを見ると、物語の展開上、どうしても5巻を飛ばして読むこと
ができない、ということがわかった。
やはり、順番通りに読まなくては・・・・
このシリーズは、文庫でも出ているらしい。買ってしまうかも?
2001年06月21日(木)
★東野圭吾。 『嘘をもうひとつだけ』

短編集は、最近その良さが解ってきた。
昔は、「長編でない!」というだけで、自分の守備範囲から意図的に
はずしていたようなところがあったのだ。
しかし、その短さの中に凝縮した質のいい物がたくさんあって、そういう
「主人公が一冊ひとりと決まっていない」本が読めるようになったのは、
ちょっとは自分が成長したのかな、などと思う。
といっても、この「嘘をもうひとつだけ」は、一応全編通して加賀恭一郎
が出てくる。
しかし、加賀はいつもあくまでもサイドからの姿勢を崩さない。
主人公は彼ではなく、それぞれの短編に登場する悩める人々が手放せない
謎から解放してやるだけの役割だ。
だからこそ、加賀はたぐいまれな推理力を持っているにも関わらず、あまり
読み手の中に入り込んでこないのでは・・・・などと思ってしまう。

ふふふふ、これは「ほんだな」入り決定!

2001年06月20日(水)
★加納朋子。 『ガラスの麒麟』

出てくるのが女子高生、というのでちょっぴり危惧していたが、
意外にすんなりと読めた。
たぶんそれは、女の子たちが自分で語るのではなく、それを冷静に
分析する目線がすこしワタシを安心させるせいだろう。
なぜ「危惧」なのか・・・文中にあるこの年ごろの「空白、からっぽな」
時代を、一体自分がどうすごしていたか、それこそ空白で思い出すこと
すら出来ないことが、ワタシをその時代から遠ざけるのだ。
そんなことを、思っていたのだっけ・・・?
しかし、彼女たちを取り巻く親、家族、友だち、先生の目を通すことで
それらは微妙に繋がりをもって問いかけてくる。

「生きている人間は笑わなくっちゃ駄目なんです」
その言葉は決して軽くはないが、救いの言葉でもある。
2001年06月19日(火)
★宮部みゆき。 『心とろかすような』

これは、古本屋でゲットした本。
先日本屋で文庫になっているのを発見。・・・・ちょっと損した?(笑)
元警察犬マサが主人公だが、このシリーズが好きだ。
マサが語り手なので、物語が客観的でさらにちょっと目線が違う。
本の帯に「とうとう、私はあの子の心とろかすような笑顔に負けて
しまったのです」とあって、いったいこれがどこにどういう形で出てくるのか
すごく読む前からそそられていたが、期待を裏切らなかった。
個人的には、「マサの留守番」という一編が好きだ。
というか、切ない。泣きたくなった。
人間さまは、何様だ・・・いつか、きっとしっぺ返しが来る。
2001年06月18日(月)
懲りずにふらふら、本屋徘徊。

「まだ図書館本が残っている!」
「まだこないだ買った新しい本も読んでない!」
・・・・自分の中の恐ろしい購買意欲と勇敢に戦ったが、ついにその
どう猛な意識の前に力つきた。(おおげさ)
「○○の、新しいシリーズ出た」
「××のこんな本、オススメだよ」
この誘惑の数々に一体誰が勝てるというのか。
しかももう週末。今日を逃したら、月曜日まで本屋を徘徊するのは、家族
構成上不可能に限りなく近いのだ。
と言うわけで、なんだかんだと理由をかまして購入した本は、以下の通り。
  
  「ぶたぶた」「ぶたぶたの休日」 矢崎在美
  「人形は眠れない」 我孫子武丸
  「センティメンタル・ブルー」 篠田真由美
  「アリア系銀河鉄道」 柄刀一
  「『倫敦の霧笛』殺人事件」 吉村達也
  「超少女明日香 聖痕編1.2」 和田慎二
 
さらにパソコン台の下のツンドク本の塔は、高く高くなってゆく・・・・

2001年06月17日(日)
◆超少女明日香、聖痕編。(コミック)

しばらく新作にお目にかかれなかった、和田慎二さんだが、青年コミック誌
にうつったようだ(以前は某○泉社)。
超少女明日香は、大好きなシリーズのひとつ。
明日香の活躍ももちろんカッコイイけど、なにか問題を抱えた家庭にいつも
入り込んでは、あたたかくそれを癒していく、「ちんくしゃ」の方の明日香が
とても魅力的だ。しかも、主婦?のプロ!(あやかりたい・・・・爆)
聖痕編には一也が出てこないのが、ちょっと不満ではあるが・・・
青年誌になったことで、ちょっと露出度は増えた(笑)かもしれないが、
おもしろさは変わっていない。
でも、ずーっとずっと高校生なんだろうな・・・;^^)
2001年06月16日(土)
本棚のこと。(HPのでなくて、ほんとの本棚)

ウチは狭いアパートだけど、本棚は二つある。
その部屋はすでにタンス部屋と化していて、本棚自体も本があふれて
収納しきれず、本の前に本、そのまた前に本を並べてある。
よって、「あの本がほしい」と思ったときは、かなり命がけだ。
一列づつ出して、奥を探している間に、出したやつは軒並み荷くずれ
起こして下に落ちるし、しかも記憶が曖昧なせいか、なかなか目指す本は
見つからない。落ちた本に当たると、痛いし。
ウチにあるのに、図書館で借りた方が早かったりもする・・・
だいたい、ヨメに来るのに本を山のように持ってきてしまったのが
まずかったか。(マンガも)
しかし、実家に置いといたら、しらんウチに処分されてしまうことも
ありうる。
ダンナはしきりに、ブック○フへの持ち込みを提案するが、「本は財産!」
がワタシの座右の銘なので、増えるばかり・・・。
我が家のそんな美しくない雑然とした本棚の、なんと98パーセントまで
がワタシの本。この割合、増えることがあっても減ることはない。
「かたづけたら!」って言われるのは、ワタシの方・・・
2001年06月15日(金)
★??『2001本格ミステリ・ベスト10』

そう安くはないのだが、今ちまたで何が流行って?いるのか、とか
新しい作家さんを知るとか、いろいろ買った理由がある。
以前、『このミステリーがすごい!』を買ったこともあるが、評価の
基準はかなり違うらしい。
で、冒頭の国内ランキング(海外はほとんど読まないので・・・)を
見たところ、なんとワタシが読んだのは一冊もなかった・・・・。
うふふふっふ。なぜか笑いが・・・・
つまり、自分はやっぱり自分が読みたいモノだけ読んでいる、という
ことなのだろう。
見覚えのある作家さんの名前は、少しはあるのだけれど。
あとは、いろんな作家さんのオススメを見るのもおもしろいし、
近況も知りたい。どんな本がもうすぐ出るとか。
あー、やっぱワタシはただのミーハーだったわ・・・・
2001年06月14日(木)
★はやみねかおる。 『虹北恭助の冒険』

あとがき読むまで、作者が女性だと思ってた・・・ゴメンナサイ。
「児童向け推理小説作家」らしい・・・。
虹北商店街で起きる謎を解き明かしていく小学6年生の恭助くんと、相棒の響子
ちゃん。
いやあ、ほのぼのしますなあ・・・。
ちゃんと目線が小学生なのがいい。こういう設定だと、読んでいてちょっと
気恥ずかしさを感じるものだが、それを感じさせないストーリーの運び方の
うまさと「商店街」にただよう昔懐かしい雰囲気、そこにうもれて学校に
行かない恭助の独特のキャラクターがいい。
自然で、それでいて子ども達への応援歌みたいな雰囲気が好きだ。
「干したおふとんのような笑顔」の、巻末の4コママンガも楽しい。
うーん、今の子ども達は、こんな人が書くミステリを読めるのか・・・
いいなー。 ワタシが子どもの頃なんて・・・(以下省略)

2001年06月13日(水)
★矢崎存美。 『刑事ぶたぶた』

『ぶたぶた』に引き続き、『刑事ぶたぶた』を読了。
うううん、これも良いわ♪脇役もいい。
「こんなお話が読みたかった」と新井素子さんが絶賛しているが、
その通り、ぶたぶたは一瞬にしてみんなを虜にする・・・。
一作目と違うな、と思ったのは、主人公のほかにも、ぶたぶたが
なんでしゃべってるのか!とか疑問に思う人がちゃんとほかにも
いること。
また、それもよし。
一作目は、それぞれが短編の連作集みたいだったし。
後は文庫化している『ぶたぶたの休日』を速攻ゲットしなければ。
ふふふふふ・・・・(なぜか笑い)
2001年06月12日(火)
★太田忠司。 『天霧家事件』『久遠堂事件』

『天霧家事件』シリーズ中でも、俊介くんがメインに出てこない異色作。
野上さんはそれでもがんばりました!
ファンとしては、こういう試みは頼もしい限りだ。
事件は人間関係の謎の部分がやはり大きく影を落とす。
『久遠堂事件』いわゆる密室もの。
白骨やお堂、村、天狗のお面やからくりなどなど、古典的なイメージかな。

これらのシリーズ、このノベルズの特長かもしてないが、作者のあとがきが
ついている。
なんだかこれを読むのが楽しみなのだ。
作家がどんなことを考えながらこの話を書いていったのか・・・
それに触れるとまた、親近感がわく。
この本のあとがきで、「僕が小説を書き続けるのは、『僕がひとりではなかった
ように、あなたもひとりじゃない』と言っていくこと」とある。
(文章はちょっと違うけど)
そういうのを読んで、またまたファン度が増していくのだ・・・。
2001年06月11日(月)
★坂東眞砂子。 『狗神』

◆4月のメモより◆
『狗神』は、ちょっと前に映画にもなっている、伝奇物。
苦手とする「ホラー」ではあるが、どちらかと言えば映像の方が苦手だ。
鈴木光司「リング」も、読んだだけではそう怖くなかったが、映画のあのテレビ
の中からひとが出てくる予告編を見ただけで気が違いそうになったぐらいだ。
つまり、想像力が乏しい、ということらしい。
「ぼっけえ、きょうてえ」でこけたのに、懲りずにトライしたのだ・・・・。
結果は・・・かなり怖かった。
そして、本当に気分が悪くなった・・・。
読んでいる間中、全身がなにかふわふわしたものにつつまれているような感じ。
ひやり、とするのがずっと持続する感じにも似ていた。
自分ひとり怖いのがいやで、恐ろしい「狗神さま」の話をダンナに面白がって
聞かせた(彼はすぐに鳥肌を立てる)。
それは、いけなかったようだ。
昨夜は案の定寝不足、やっぱりホラーはワタシには荷が重い。それが素晴らしい
小説であったとしても。
ああ、絶対に「狗神」の映画は見られない!
2001年06月10日(日)
図書館で本を借りるときは。

◆4月のメモより◆
図書館では、我々は3人(ダンナがいるときは4人)、まったくの別行動である。
ちょっと前までは、一緒について回って本を選ぶお手伝い?なんぞしていたのに
子どもの成長とは早いものだ。
・・・・ほんとは、親としてすすめたい絵本や本もあるが、だいたいは、子ども
の狭いんだか広いんだかわからん裁量に任せている。
それもこれも、自分がゆっくり本を選びたいから、なのだが。
昨日はいつの間にか、図書館恒例の手遊びや読みきかせの小イベントがあった。
その旨の放送をきいてから、しばらくしてオコちゃま達を誘おうと行ってみたら
・・・ふたりとも一番前で手遊びをすでに始めているではないか!
・・・・ああ、自立しとるよ、親が頼りないと。

この図書館の本、何冊でも借りられるのは大変にけっこうなのだが、いったい何
を何冊借りたのか、という管理はすべて本人にゆだねられる。
そこで、毎回図書館に行く前に、「何冊かりたん!」「何がたりないん!」と
ワタシが怒鳴るはめになる。
図書館では期限をスタンプしたしおりをはさんでくれるので、それにメモして
おけばすむことなのだ。
しかし、帰るとすぐに借りてきた本が読みたくてたまらない「わたしたち」。
図書館から帰ったあとは、家の中はし〜〜ん、としている。ああ、今回こそちゃ
んとメモしとかんと。

ムスコの借りてきた本「げんしじんがあらわれた!」「日本にのこるなぞの
ミイラ」・・・・。別に、いいんだけどね。
2001年06月09日(土)
★矢崎存美。 『ぶたぶた』

オススメしてもらったのが図書館にあったので、さっそく借りてきて読んだ。
感想は・・・「まさに、つぼにはまる」。
これは「ほんだな」のお気に入りに追加するしかないっ!
カワイイし、面白いし、そしてホロリとさせる。
あああ、ここであんまし書いたら、「ほんだな」に書くことなくなっちゃう。
終わり(笑)
続編も、読書予定。
2001年06月08日(金)
★北村薫。 『リセット』

◆4月のメモより◆
「リセット」北村薫、読了。
前半、読みながら寝そうになる・・・という不覚、分厚くしかも時代が戦前戦後
という苦手な時代を背景にしており、苦労した。
二人の主人公のつながりが見え始めて来た頃から、自然に引き込まれて
いった・・・が、そこまでがちと長いかな。
淡々と書かれた事実と、それに相反するようなめぐりあいの瞬間。
映画を見終わったかのようなラスト。そうだったのか・・・。
あまりにも夢のようだ・・・・。
2001年06月07日(木)
★恩田陸。 『ネバーランド』

恩田作品は、「六番目の小夜子」に続き二作目。
同じく高校生を主人公にした作品だが、ワタシの中ではこっちの「ネバーランド」
の高校生たちの方がだいぶしっくりきた。
最初は誰もがとらえどころがなかったけれど、段々4人の距離が近づいてくるに
つれ、それぞれの性格や役割が見えてくる。
ひとりひとりの持つ内面の謎の部分が、寝食を共にする中で次第に明らかに
なる・・・。
ただやはり、一作目ほどではないが、「自分はもうそんな世界が遠い」という
目線は残る。
もっと、早く読みたかったと思う。
2001年06月06日(水)
久しぶりの、大型本屋。

久しぶりの、「大型」本屋(笑)
日曜日に図書館で、山のように本を借りてきてにやにやしていたのだが、それを
こなさないうちにとうとう本屋に行ってしまった。
別に、禁本屋をしていたわけではない。
今行ったら、あちこちでオススメしてもらったのや、新刊がでてるのや、前から
欲しかったのや、その他もろもろ買い込んでしまうに違いないと自主規制してい
たのである。
さらに、図書館日があけたばかりなので、未読はたまる一方ではないか!
HPほんだなの、「今抱える未読本」更新するのは良いが、買った本はなかなか
消化できずそのまま、増える一方である。
しかししかし、小雨の中、ふらふらと大型書店に出かけていてしまったのだ・・
・もう誰もワタシを止められない・・・
丹念にコーナーを回りながらかみしめるシアワセ。
なにか手にとって眺めている人があれば、さりげなく近寄りその題名を見たく
なる。
好きな本だったら、「それ、おもしろいですよ!」って言いたくなるけど、それ
はあやしすぎるからやめとこ。

我慢した本 (笑)
 「模倣犯」宮部みゆき
 「千里眼の続編第4弾(題名忘れた)」松岡圭佑
 「新八御用旅」平岩弓枝
 「秘密」東野圭吾
 「人形シリーズ新刊?」我孫子武丸

無事買った本たち。
 「久遠堂事件」「ミステリなふたり」 太田忠司
 「十角館の殺人」 綾辻行人
 「殺意は砂糖の右側に」 柄刀一
 「なみだ研究所へようこそ!」 鯨統一郎
 「虹北恭助の冒険」 はやみねかおる

「ほんだな」の未読本数えたら、20冊くらいあった。
ど・・・どないすんねん! 


2001年06月05日(火)
☆松谷みよ子。 『小さいモモちゃん』

子どもの時に読んだ、想い出の本である。
初版が1974年だから、もう25年も昔に書かれたこのシリーズは、第6巻
まである。
そのうち、借りてきたのは、たぶん自分が読んだ所までと思われる、3巻まで。
小さい頃、このおはなしを読んで、子供心に衝撃を受けたのは、モモちゃんの
おとうさんとおかあさんが「さよならした」ということだった。
納得できなかった。
子供心には、そういう選択肢はなかったから。
哀しくて、もう読むのをやめた。
しかし、オトナになってしみじみ思うのは、その当時、こんな話題を児童書で
さらっと書けた、このひとの力量はすごかったのだ。
きっとそういう思いをしている子ども達も、いたに違いないのだから。
残りの三巻で、きっとモモちゃんもその妹のアカネちゃんも大きくなる。
そして、両親の選択の意味について考える機会もあると思う。
はやく、続きが読みたい・・・・。

2001年06月04日(月)
<名探偵> 浅見光彦(テレビドラマ編)

◆3月のメモより◆
浅見光彦ミステリシリーズ「皇女の霊柩」を見た。(三月)
フジテレビなので、浅見役は榎木孝明さんだ。
(TBSは、最近辰巳琢郎さんから沢村一樹さんにかわった)
だいぶ設定の33歳では苦しくなってきたものの、端正なお顔だちと、独特の
茫洋とした雰囲気が、イメージにぴったりとあう。
(沢村一樹さんもなかなかカッコイイが)
ドラマの方は、以前読んだはずの原作をまったく思い出せなくて(笑)、新しい
気持ちで見られた。
忘れられない類のストーリーというよりは、謎にふれつつもやはりご当地ミステリが多いので、そっちに重点が置かれるせいか、記憶があまり残らない。しかも、
多作である。
でも、テレビ化にはもってこいのミステリであることも確かだ。旅行気分も味わ
える。
水戸黄門ばりのお約束もあるし・・・;^^)
昔、某水○豊さんが主演をはっていたときは、彼が好きになれずにずーっと見ない
ままだった。
だから、アサミストになってから、まだ10年くらいしかたっていない。
榎木さん、浅見役やめないでね(^^)
2001年06月03日(日)
★恩田陸。 『六番目の小夜子』

◆3月の読書メモより◆
「六番目の小夜子」恩田陸を読了。
恩田陸さんは、最近注目されているらしい作家で、なんかランキングとかにも
名前が出ていたので、前から読んでみたかった。
このデビュー作は、ファンタジーノベル大賞の候補作、先日NHKのドラマにも
なっていたようだ。
読後感は・・・・なんだかもう自分は若くないのだということを痛感させられた
ようで、寂しかった。
本当にそれが自分にもあったのか、もう遠い記憶の彼方に沈みきっていて、思い
起こしてシンクロするなどという芸当は出来そうになかったのだ。
あーあ。やっぱ、読みが浅いわ・・・;^^)
でも、他のの読んでみたいと思う。
2001年06月02日(土)
図書館の日。

昨日は図書館の日だった。
借りた本は以下の通り。

 「ちいさいモモちゃん」
 「モモちゃんとプー」
 「モモちゃんとアカネちゃん」 松谷みよ子
 「十二の真珠」 やなせたかし
 「ナイフ」 重松清
 「天霧家事件」 太田忠司
 「ぶたぶた」「刑事ぶたぶた」 矢崎在美
 「ガラスの麒麟」 加納朋子
 「嘘をもうひとつだけ」 東野圭吾
 「忍者無芸帖」 いしいひさいち

今回ちょっと無理しすぎ?
ほっほっほっほ。でも目の前にあったら、つい借りてしまうやんか・・・ 
2001年06月01日(金)
By ちゃいむ

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