|
|
■■■
■■
■ 暑い日々 8月葉月も終わりしに 朝夕の風涼しからんや
入院しました。3泊4日で(って旅行かい)。 去年、右手首の関節を粉砕骨折したときに入れたボルトの抜釘のため。
去年の骨折入院の後、今年の1月まで通っていたリハビリを卒業するのと同時に、主治医から「できれば2年以内にボルトを抜いたほうがいい」と指摘されました。 なんでもチタン(ボルトの材料はチタンだそうです)は、今までアレルギーの報告も少ない素材ではあるけれど、医療の現場で採用されてから日も浅く、長期間の使用に伴うアレルギー反応について未知の部分があること、私が70代80代なら抜釘のための手術のリスクのほうが高いけれど、そこまで高齢ではないこと、などを踏まえ、できれば抜釘したほうがいい、という説明でした。 2年を過ぎると、チタンが骨と馴染んでしまうため、手術が難しくなるのだそうです。
私の母は65歳で亡くなっているので、それを考えると私の余命も10年もなく、どうしたものか、と悩みもしたのですが、万が一、長生きしたとき、年取ってから「あの時、ちゃんとケアしていれば」となるのもいやだなぁと思い、夏休みをとるぐらいのつもりで入院することにしたのでした。 で、前の週の主治医の外来で診察してもらって入院前の検査を済ませ、翌週の手術日前日に入院。手術、経過観察を経て、手術の翌々日に退院。都合、3泊4日。
病院の食事は味も薄くて、文字通り味気ないのですが、まあ、それはそれ。もともと薄味を心掛けているので、「ま、こんなものか」と思えば、上げ膳据え膳でこんな楽なことはありません。 それに栄養士さんが、ちゃんとカロリーも栄養も計算してくれているわけで、「ああ、美味しかった」という満足感がないわりに、お腹も空かなくて、やはり空腹とは足りない栄養素を補いたいという本能のなせるわざなのか、と感じ入った次第です。
そんなこんな、入院も2度目なので、勝手知ったるなんとやらで、術後の麻酔が切れたあとから、院内をうろうろ。
その病院には、一般から寄贈された古本を貸し出している図書室があり、家から3冊ほど未読本を持って行ってはいたのですが、そんなものは手術前に読み終えてしまい、あとはひたすら図書室から本を借りて読んでいました。 ちょっと軽めのミステリーの短編集を2冊、SFファンタジーを1冊、警察小説を1冊、クライムノベルを2冊、そのほかに画集というか画家の解説本というか、といった感じの本を2冊。
ひたすら本を読み、合間に体がなまってはいけないので、病室のある6階からコンビニのある1階まで階段を使って往復するというアホみたいなことをしていました。 でも、そのおかげで知ったのですが、医療スタッフは(医師も看護師も)みんな階段を使っているのですね。エレベータは患者とその家族のもの、という感じ。 大学病院ではなく市立病院だから、なのかもしれませんが、ちょっとびっくりでした。
なんというか、それなりに大きくて設備もある病院では、よくドラマにあるように院長先生を頂点としたヒエラルキーが形成されていて患者はその下、そして院長先生の回診が大名行列のようにある、みたいな印象があったのですが(昔、父が脳梗塞で入院した病院では、大名列に遭遇しました)、その病院では、昨年入院したときも、そんなものはありませんでした。 今回、とりわけ注意していたのですが(笑)、確かに午前と午後の2回、医師の回診があり、回診の対象患者は病室に戻ってくださいという放送はありましたが、別に大名行列はなかったです。。 それ以外にも、必要に応じて医師は病室を訪れていましたし、私の担当医などは私が図書室に入り浸っていたために「いつ行っても、いない」と笑っていたそうです(すみません)。
そして猫たち。入院前、とにかくにゃんには「しばらく留守にするからね」と言い聞かせました。昨年、あわただしく入院してしまったために、にゃんへの挨拶を忘れ、そのせいでにゃんが大騒ぎしたという経緯がありましたから。 ところが、退院の日、迎えに来たリュウが「にゃんちゃんや、ほかの仔は変わりないんだけど、きらちゃんが夕べ、ご飯を食べてから引きこもってる」とのこと。 そもそも、夜ごはんもろくに食べなかったらしく、夜中にリュウが気づくとキラがご飯を待っていたので、ウェットフードをあげたら、ガツガツと食べ、その後、どこかにいなくなり、朝方、毛玉を吐いて、またいなくなった、ということでした。
帰宅してキラを探すと、すぐにどこからともなく表れ、でも、どこか警戒している風で気にはなったものの、見た感じ、どこか具合が悪そうなわけでもないようだったので、そのまま仕事に出ました。 その夜、帰宅すると、ほかの仔がご飯を食べ終わるころに、ようやく表れたキラでしたが、まあ、甘えること甘えること。撫でろ、おやつ、撫でろ、おやつ、という感じで、ひとしきり、甘え倒して、ようやく落ち着いたようで、居間の本棚の隙間に落ち着きました。 もしかしたら、にゃんだけでなく、キラにもちゃんと留守にする挨拶をしなければならなかったのかしら。
まあ、もう入院はしたくないので、そんな事態を想定しても意味がないのですが、次に、ちょっと家を空けるときは、にゃんだけでなくキラちゃんにも、そして、変わりがないように見えるほかのみんなにも、ちゃんと挨拶しなければ、と思った次第です。
2015年08月23日(日)
|
|
|