にゃんことごはん
ごはん



 クリスマスのローストターキーを狙うのは……

イブの日は、毎年恒例ローストチキン(本式でターキーの年もあるけれど)。
毎度のことながら、解体するのに苦労する。
欧米では、解体はお父さんの役目だと聞いたことがあるが、さもありなん。
「ここらが関節だから、切り離してっと」
とぶつぶつ言いながら解体していたら、リュウが「セリフだけ聞いてると、怖いよ」と爆笑した。うん、確かに。

解体作業が終わるのを待っているのは、雑食節操なしの練々と、好奇心旺盛なショー。魚派のニャンは秋刀魚の塩焼きほども興味を示さない。キラリンやあみっちは、あまり人間の食卓に近寄らない。
ああ、そういえば去年はポッポも食卓に乗って、解体作業を期待に満ち満ちた眼差しで見つめていたっけ。

結局チキンを食べたのは練々だけ。ショーは確か去年のターキーは食べた記憶があるのだが、チキンはお気に召さなかったらしい。
匂いだけかいで、プイと行ってしまった。

かくして今年のチキンの大半は、食べ盛り大王のリュウのおなかに納まった。

2005年12月25日(日)



 ポッポがいなくなって、なんだか我が家がスカスカしている

昨日は仕事がバタバタしていて、朝8時半に出て帰宅したのも8時半(日記は出先で更新したのだ、実は……)。

ポッポを見に行ったら、くるんでいた布の感じやフードや水を入れた容器や香炉の位置が違っていた。どうやら学校と部活が終わって夕方帰宅したリュウが、お別れをしていたようだ。
果たして、サッカークラブの練習から10時ごろ戻ったリュウが、夜食を食べながら「ニャンちゃんたちはポッポとお別れした?」と聞いてきた。
「みんな、順番に顔を見に来たよ」と言うと、ふうん。「君はお別れしたの?」と聞くと「したよ」と。それ以上は突っ込まないで欲しいときの、ことさらなんてことのない様子を装った口調で答えたので、ああ、きっと泣いたんだなと思った。

今日、ポッポを送り、骨壷をジュリナと並べた。

ほかの子たちは、私のパソ下のホットカーペットや猫用コタツで思い思いに寝ている。ポッポも、いつもだったら居間にある、壊れたテレビ台で作った隠れ家(冬はあんか入り)で寝ている時間だ。一昨年以前の冬だったら、ジュリナが、去年の冬やここ最近はたまにあみっちが一緒に寝ていたりした。
だから、いつも目の前にいるわけではなかったのに、なんだかスカスカしている。

ポッポを送るとき、かつて小学生で私よりも背もチビだったころのリュウが作ったポッポのテーマソングを思い出していた。
某ハムスターアニメの主題歌の替え歌なのだが、あまりにポッポにぴったりで大笑いしたあげく、ここの親サイトの《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》に送りつけたシロモノだ。

ポッポの記憶は「笑い」と結びついているものが多い。夜中に暗い廊下でポッポがいるのに気付かず(黒猫なので)蹴つまずいたとか、首を絞められている夢を見て目をさましたら重量級のポッポが胸の上に乗っていたとか、フガフガという鼻息で明け方目覚めたらポッポの顔がアップで迫っていた(鼻の穴がでかくて、かつてサブちゃんとも呼ばれていた)とか、宅配のお兄ちゃんに「わ、びっくりした……これ……ね……ね…こ……ねこ?……ですよね?」と言われた(でかくて猫に見えなかった)とか。

ポッポは(私のところに来て)きっと幸せだったよ、と何人かの友人が言ってくれた。でも、ほんとうは、ポッポが来てくれて私やリュウが幸せだったのだと思う。
呼ぶといそいそとやってきて、「何?何? ポンポンしてくれるの?」とばかりに期待に満ちた眼差しで前足を踏み踏みしていたポッポ。
もう、ポンポンすることもできないのだなぁ、と思うと、やはりスカスカした気分になる。

2005年12月21日(水)



 再開したばかりなのに、楽しい話でなくてごめんなさい

昨日、我が家の赤ちゃんこと、ポッポ太郎が逝きました。

弱っては持ち直し、弱っては持ち直し、がんばってきたのですが、とうとう力尽きてしまいました。
先週小さな発作があり、一昨日入院中にまた発作があり、昨夜遅く眠るように。
絶対に、また退院できるまで回復してくれると信じていたのですが……。

穏やかで、甘ったれで、人にも猫にもだれにでも懐こい、可愛い子でした。
「ポッポ」略して「ポチ」などと呼んでいたからか、ワンコのように呼べば尻尾ふりふりやってくるような子でした。

昨夜(日付は今日に変わっていましたが)1時半ごろ帰宅して、大好きだった和室の明り取りの小窓の前にいます。
夏の夜明け、ふと目を覚ますと、ここから外を眺めるポッポの大きな背中がいつも見えたものです。

でも、これでジュリナもさびしくないのかな……。


2005年12月20日(火)



 長のお休みのあとの近況報告など

ふと気づけば、10ヶ月余りもの間お休みしていた。

猫たちに変わりはない、と言いたいところだが、ポッポがだいぶやせてしまった。実は日記をお休みした辺りから、ポッポの食欲がだんだん落ちてきて、あの手この手でなんとか食べてくれるようになり、ほっとしたと思ったらまた食欲がなくなり……というのを繰り返し、夏ごろには去年のジュリナを思わせるような状態になった。
そこから、またご飯の時間になるとみんなと一緒にお皿の前で待っていられるほどに回復してくれた。
あんなにデカ猫だったのに、重くて抱っこもできないぐらいだったのに、今では軽々と抱っこできるのが、なんだか切ない。
でも食は細いものの、ちゃんと自力で食べるし、少ない分、回数をこなして、しのいでいる。

もう一つの変化は、キラリンが引きこもり姫になってしまったこと。
最初は居間のサイドボードの下を根城にしていたのだが、とうとう、そこの一角をトイレにしてしまった。ペットシーツを敷いたら、それが気に入らなかったのか、今度は私の仕事部屋のデスクの下を根城にするようになった。
トイレは近くにあるのでトイレ問題は解決したのだが、困ったのはご飯。
居間のサイドボードのすぐ脇には猫たちのご飯トレーがあり(だからこそ、そこを根城にしていたのだが)、当然、引きこもり姫のキラリンはそこまで行かない。仕方なく、引きこもっているデスクの下に毎度、ご飯と水を運んでいる。
たまにデスクの下から出てきて私の膝に乗るので、完全引きこもりではないのだが。しかし、猫の引きこもりとは……。

そして、あみっちはなぜか猫トイレではなく猫トイレの周辺をトイレにするようになった。故に猫トイレの周囲にペットシーツを敷き詰めている。
なぜ猫トイレまで来るのに、中ではなく外で用を足すのか。
あみっちの思考は謎だ。

変わりないのは、にゃん、ショー、練々。最近、寒いのでにゃんはもっぱらリュウのベッドでぬくぬくしている。夜もリュウのベッドで寝ている。
ショーと練々は、相変わらず仲がいいいわけでもないのにつるんでいる男子中学生のようで、おかしい。ショーのジゴロぶりと練々のヒモぶりも健在。

でも思えば、彼ら彼女らもいい年なんだよなぁ。主のにゃんもそろそろシニア猫と呼ばれる年齢に入るし……。でも相変わらずショーはおこちゃま、練々は甘えた。ぽっぽは赤ちゃんで、あみっちは女王だし、きらりんは姫。
練々は「まんじゅう」略して「まん」で振り返るし、きらりんは「すけ」で返事をする。ついでに、あみっちも「すけ」で振り返る。なんだよ、おまえら。

◆リュウのご飯は、もう振り返るのもうんざりする。

 最近、朝はおにぎり3個〜4個。1個あたりご飯大盛り一膳なので、軽く3〜4膳の分量。それに焼き魚、サトイモとか大根とか具沢山の味噌汁、ほうれん草のバターソテーなんてのを、ペロリと平らげる。野菜ジュースも飲む。
 笑えるのは「おはよう」とやってきたときには、もうバナナを1本もぐもぐと食べていたりすることだ。

 弁当の量は変わらず。というか、時間がないので、それがやっと、ということらしい。時間があればもっと食べるのだろう。
 で、その分のしわ寄せは夕飯にくる。
 何しろ「鍋一杯分のおでんが空」とか、「焼肉1kg」とか。
 加えて、牛乳に溶かしたプロテインを飲んでいる。ついでに、毎日、納豆も食べている(植物性たんぱく質を取るために)。
 それでも食後にりんごを食べる余力がある。草もち4個を食べる別腹もある。

 それなのに、太らない。さすがに筋肉はついているけれど、おそらく体脂肪率は非常に低いだろう。その5分の1も食べていないのに中年太りの母は立つ瀬がない。

2005年12月01日(木)
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