にゃんことごはん
ごはん



 写真が写すもの

デジカメは、すっかりリュウ専用機の様相を呈している。
気に入ったショットが撮れると、「ほら、ママ。これなんか、いかにも○○ちゃんって感じでしょ?(○○には適宜、だれかの名前が入る)」と見せに来る。撮ったその場で画像を確認できるというのは、デジカメの大きな魅力だなあ。

リュウの撮った写真を見ると、普段、リュウがどういうふうに猫たちを見ているのか、というのがわかって、それも面白い。
特に、あまりリュウには懐いていない家庭内野良のあみっち。リュウが半泣きで「連れて帰らないと、この子死んじゃうよ」と訴えたから我が家に来たというのに、あみっちはいまだにリュウを見ると、そそそ、と逃げる。
そんな調子だから、あみっちと接する機会は少ないのだが、カリカリを食べるときのあみっちの様子など、「いかにも、あみっち」という場面をとらえている。案外、よく見ているものなんだな、と思った。

◆暑い夏が戻ってきた。今日は、夜になっても蒸し暑い。まあ、でも仕方ない、夏だから。とは言うものの、さすがにちょっと食欲は落ちているかも。

* 朝−錦松梅のお握り、梅干のお握り、トマト、ソーセージ、じゃがいもとタマネギの味噌汁
* 昼−バジルソースのパスタ、ベビーリーフとエビと鶏モモとトマトのサラダ、ワカメスープ
* 夜−豚肉のソテーwithピーマンとカラーピーマン、ジャコとグリーンアスパラの和え物、しいたけのバター焼き、トマトとマッシュルームのスープ

2001年07月31日(火)



 出られない

一昨日、購入したテレビが届いた。居間のピアノの上で寝ていたジュリナが速攻で逃げていくのを確かめて、廊下のドアを閉める。古いテレビを運び出したり、新しいのを運び入れたりするのに、玄関を開け放したままにするからだ。

で、配送の人が接続やチャンネル設定までやってくださるもので、あら、ラクチンと眺めていたら、どこかでポッポの「ひにゃ」という情けない鳴き声と、カリカリと爪で何かを引っかく音がする。
うっかり、キッチンにでも閉じ込めたかと思ったら、サイドボードの下だった。
それも、無理やり入ったものの、つっかえて出られなくなって鳴いていたのだった。サイドボードの下のところが少しカーブしているものだから、その幅の広いところから入ったのに、出るときはよりによって、一番狭くなっているところから出ようとしていたようだ。

それはもう必死の面持ちで、床をカリカリとやりながら、ひにゃひにゃ鳴いている。幅の広くなっているところから、引きずるようにして出してやると、ふは、と大息をついて、水を飲んでカリカリを食べていた。

◆数日来の涼しさから一転して、真夏の暑さ。でも、まあ、夏だからね、と思えるのは、あの猛烈な酷暑を経験したからだろうか。風があるので、気温の割には過ごしやすかった。

* 朝−豚肉とピーマン炒め、ベビーリーフとニンジンのサラダ、トマト、しじみの佃煮
* 昼−冷やし中華(蒸し鶏、ハム、きゅうり、にんじん、錦糸玉子)、ポテトサラダ、ニラとしいたけのスープ
* 夜−まぐろ丼、切干大根ときくらげとニンジンの炒め煮、トマト、冷奴、ワカメの澄まし汁

2001年07月30日(月)



 そこはかとなく、カメラ目線

リュウが張り切って、デジカメで猫たちを撮りまくるもので、追われるように画像をPCに取り込んでいる私。

それで気づいたのだけど、意外と写真うつりのいいのがショー。
他の子はカメラに興味津々だから、タイミングを計らないと、狩りのときの顔になったりする。でも、ショーはカメラを見ることは見るけれど、いつもと変わらず。
結果、ショーの写真はカメラ目線になっている。

リュウ曰く「『ね、僕、可愛いでしょ?』と言っているみたい」だそうだ。
確かに、ショーは写真を撮るとき以外でも、どことなく格好をつけているように見えることが多い。狩りのときは素早いけれど、ほかの動作がゆっくりしているからかもしれない。

◆涼しい日が続いている。今日も昼間は少し蒸したけれど、夜には気持ちいい風が吹いていた。

* 朝−梅干のお握り、錦松梅のお握り、昆布と野菜入り出汁巻き、トマト、キュウリの糠漬け、揚げとニラの味噌汁
* 昼−おろしうどん、肉野菜炒め(牛肉、キャベツ、タマネギ、にんじん、ピーマン)
* 夜−手羽先のつけやき、ベビーリーフとトマトのサラダ、ドリア

2001年07月29日(日)



 夏休みの宿題

リュウの夏休みの宿題に、自由研究というのがある。何かを研究してもいいし、何かを創るのでもいい、という、きわめていい加減な宿題だ。

去年、リュウは猫日記をつけた。絵日記にする予定だったけれど、猫の絵を描くのは難しかったらしい。その代わり、爪の抜け殻とか、そんなものを貼り付けたりしていた。
今年はどうするのかと思ったら、やっぱりまた猫関係の何かをやりたいと言う。それも、写真を撮って写真日記みたいにしたいと。
私の持っている一眼レフはさすがに大きいので、機動力という意味では今ひとつだし(壊されるのも困る)。ということで、前々から購入を検討していたデジカメを買ってしまった。

マニュアルを読みながら、最初の設定をするところまでは私がやった。あとは、勝手にいじりながら、「あ、こんな機能がある」などと、あっという間に使いこなしている。さすがゲーム育ち世代だとは思うものの、ちょっとくやしい。
おまけに、私が、ショーのベロ出し写真を撮ろうとして失敗したのに、その後でリュウがチャッカリ撮影に成功している。あみっちの伸びをしている瞬間とかも撮っている。これは、大変にくやしい。

写真というのも、動体視力とか反射神経とかが関係するのだろうか。やっぱり、私は鈍くさいのだ。

◆電器店に行ったのは、デジカメを買うためではなく、テレビを買うためだった。冷蔵庫が壊れたときテレビの調子も変だったのだけど、それがとうとう壊れてしまった。まったく今年は電化製品の壊れる年だ。頼むから、あとは来年にしてくれ、と思う。そんなわけでテレビを買い、思い切ってデジカメも買ってしまった。
私は、昔から洋服やアクセサリー、化粧品の類を衝動買いしたことはないのだけど、電化製品だけは衝動買いをすることが多い。たいてい、新製品が出たりして「あれが欲しいな、でも、無駄になるかな、どうしようかな」と悩んでいて、ある日、突然「やっぱり買おう」と決心する。どうして服飾宝飾品の類ではなく、家電製品でもなく(家電は壊れたから買い換える)、ミニコンポとか、ワープロとか、パソコン(およびその周辺機器)とか、カメラとか……こういうモノばかりなのだろう。

* 朝−青菜とじゃこのお握り、錦松梅のお握り、トマトとキュウリのサラダ、しいたけ肉詰め、揚げとえんどう豆の味噌汁
* 昼(外食)−電器店に行く途中にある蕎麦屋が改装したので、入ってみた。なかなか、おいしかった。カレー丼(リュウ)、天せいろ(例によって、リュウが天ぷらを食べる)。
* 夜−ニンジンの豚肉巻き、レバーとニラとしいたけの香味炒め(大葉と茗荷添え)、ベビーリーフとトマトのサラダ、ピーマンと桜海老の和え物、酢漬けのニンジン、キュウリの糠漬け、朧昆布入り吸い物

2001年07月28日(土)



 もう秋?

二日前の酷暑はどこへ行った? というほどの涼しい一日だった。27度というのは今日の最高気温だが、この前まではそれが最低気温だった。

急激に気温がさがったからか、今日は珍しくニャンとショーが座椅子の上で重なるように寝ていた。腹ばいになったショーのお腹のあたりにニャンがもたれるように、Uの字になっている。で、ニャンの足のところにショーが顎を乗せている。
なんだかんだ言っても、この二匹は仲がいい。
小さいショーが来たとき、ニャンはそれはそれは喜んだのだ。喜んでショーを追いかけ回して、嫌がられていた。でも、何時の間にか一緒に追いかけっこをして遊ぶようになっていた。
面倒見がよくて気のいい長男と、好奇心旺盛でマイペースな次男って感じだ。

今日は、夜、お客さまがあった。近くのビアガーデンで、以前、ちょっとお手伝いしたPTAのお仲間が集まり、そのあと、何人かが我が家に流れてきたのだ。
みんな猫や犬を飼っている動物好きだったので、我が家の全員毛色の違う猫たちは大人気だった。特に、ポッポ。
「うわあ、何、この子、猫?」「おっきい!」「尻尾振って、子犬みたい」
と、散々、なでくりまわされて、フガフガと鼻息を荒くしていた。
あみっちは、素早く退避したのだけど、居間から出て行く手前で一度、立ち止まり、じっと部屋の中を見回してから悠々と去っていった。なんだか、最近、妙に貫禄がついてきたような……。
キャリーで寝ていたジュリナは、「なによぅ、うるさいじゃないのよぅ」とでも言っているみたいに、みーみー鳴きながら去っていきつつ、ちょうど通りかかったリュウにポンポンをねだるのは忘れなかった。
ニャンとショーは、テーブルの上のおつまみを点検して、お客さま全員の匂いを嗅いだあとは、お気に入りの場所でくつろいでいた。

◆涼しいけれど、学校の水泳教室はやっている。毎日、リュウは張り切って出かけていく。昨日から、午後の2時間を使う特設のクラスが始まった。昨日、「50メートル泳げるようになったけど、バテバテ」と言っていたのに、今日は「50メートル泳いで楽勝だった」。成長期の運動能力って、すごいんだなと感心。運動不足でいまや50メートルも覚束ない私とはエライ違いだ。

* 朝−納豆ごはん、梅干、トマト(私が寝過ごしてしまったら、朝ご飯を食べ終えていた)
* 昼−豚肉とピーマンとしいたけの炒め物、サーモンステーキWithタルタルソース、ベビーリーフとトマトのサラダ、タマネギとニンジンの味噌汁
* 夜(ビアガーデンでいろいろ)

2001年07月27日(金)



 涼しい一日

酷暑の合間の、ちょっと涼しい一日。
涼しくなると、あみっちがポッポにちょっかいを出す。
ポッポは適当に相手をしながら、居間のテーブルの上で寝ていた。
なぜか、テレビのリモコンを枕にしている。
ニャンは玄関の靴箱の上で丸くなって寝ていた。
今日は大股開きはしなかった。

◆人間のほうは、暑さが緩んでどっと疲れた出たようで、珍しくリュウがいつもよりも食べなかった。

* 朝−ベーコンとベビーリーフのサンドイッチ、じゃこのお握り、トマト、切り昆布と野菜入り卵焼き、ワカメの味噌汁
* 昼−カレーライス、チキンスープ
* 夜−薄切り牛肉とベビーリーフとトマトのサラダ、小松菜とエビと豆腐の煮物、オクラ納豆、鮭の皮とキュウリの酢の物、ニンジンとタマネギの澄まし汁

2001年07月26日(木)



 雷雨

昨日、観測史上発の酷暑などと言っていたもので、待ちかねた夕立ではあったけれど、ものすごい雷雨だった。

ゴロゴロいっているかと思ったら、しばらくしてザアっと降りだして、それからはもう、空が真っ暗になって、空の上で引越し荷物でも運んでいるのかというほど、ドカドカ、ガラガラ、ドタンバタン。一瞬電気が、ふぅっと暗くなったのは、落雷だったのだろうか? というほどの、雷だった。

で、そんな大騒ぎのなか、我が家の猫たちは、お気に入りの場所で、ぐっすりと寝ていた。
音に敏感なショーやあみっちも、ぐっすり。ニャンは、玄関の靴箱のうえで大股開きでぐっすり。ポッポはリュウの部屋のラックの下に頭を突っ込んでぐっすり。ジュリは、キャリーからお尻をはみださせてぐっすり。
まあ、平和でよかったけれど。

雷雨が通りすぎた後は、涼しい風が吹いてきた。

◆今日は土用の丑の日、ということで、ウナギを買った。関東風は、蒸して脂を抜いてから焼き、関西風は蒸さずに焼く、と聞いたことがある。ふわふわと柔らかいのは、蒸すからだろうか? 関西風のカリっと香ばしいウナギも好きだ。

* 朝−じゃこのお握り、ベビーリーフとベーコンのサンドイッチ、ニラと桜海老の卵焼き、キュウリのサラダ、トマトのスープ
* 昼−カレーライス、トマトとじゃこのサラダ
* 夜−うな丼、切り昆布とニンジンと大根と鶏ササミの炒め煮、小松菜とアサリの煮びたし、豆腐としいたけの澄まし汁

2001年07月25日(水)



 大股開きでいってらっしゃい&いらっしゃい

朝、リュウが学校の水泳教室に出かけようとしたら、玄関の三和土にニャンが大股開きで寝ていた。ちょうどドアの前で、片側は扉に密着している。
この姿勢だと、背中と体の片側が冷たいのだろう。なかなか考えているものだ。
リュウがそっとニャンをまたぐようにしてドアを開けると、ようやく目を覚ました。そのままリュウがエレベータに乗るまで見送って、私がドアを閉めるとまた眠った。

午後、宅配の人が荷物を取りに来たときには、靴箱の上で大股開きで寝ていた。
ニャンにしては珍しく起きない。宅配の人は気にする様子もなく、伝票を渡してくれたり荷物を受け取ったりしていたのだけど、気づいていなかっただけみたいだった。
控えを靴箱の上に置こうとして、初めてニャンに気づいたらしく、「わ!」と驚いていた。
その声でニャンは目を覚まし、向こうを向いていた顔がこちらを向いたが、やはり大股開きのままだった。「ども」という感じで、また壁のほうを向いて、寝てしまった。
宅配の人は、笑っていた。

◆夏になると町内会のラジオ体操のお手伝いがある。カードに判子を押すのだ。今日が当番の日だったので、徹夜明けのまま6時過ぎに家を出た。セミがミンミン鳴いていて、立っているだけで汗だくになる。カードに判子を押して参加人数を控えた後、体操をした。寝不足と暑さで死にそうだった。

* 朝−ベビーリーフとベーコンのサンドイッチ、ゴーヤチャンプル(ゴーヤ=にがうり、豚バラ肉、豆腐、卵)、ニンジンとタマネギと茗荷の味噌汁、トマトとキュウリのサラダ
* 昼−冷やし中華(リュウのリクエストで二日連続。今日はゴマダレにした)、白身魚のマリネ(鯛、タマネギ、ピーマン、大葉)
* 夜−カツオのタタキ中華風withトマトとグリーンアスパラ、メカブ納豆、キュウリとニンジンとナスの糠漬け、豆腐とニラの澄まし汁

2001年07月24日(火)



 さすがに暑い

いつもは、クーラーよりも自然の風よ、とばかりに、ベランダで長々と寝そべっている猫たちも、昨日や今日の27度もあるという異常な熱帯夜には辟易のようで、緩く空調をかけている部屋の中にそそくさと入ってきて涼んでいた。そう涼しいというほどでもないのだけど(私がクーラー苦手だから)、温度よりも湿度の高さがイヤなのかもしれない。
とりあえず、若い猫ばかりだから、暑さもあまりこたえていないようだ。年寄り猫だったりすると、けっこう大変かもしれないなあ。

人間は、暑いとついつい水分をとるのだけど、猫たちは暑いからといって水分を多量にとるわけではないようだ。汗をかかないから、当然なのかな。もともと、灼熱の砂漠に生まれた生き物だから、暑さには強いと言うけれど。

◆暑くても、大してこたえていない人種が、リュウ。つい先日自転車を買ったもので、毎日、自転車に乗ってあっち行ったりこっち行ったりしている。今日から、3日間、学校の学年水泳教室だ。そのあと、来週末まで特設の水泳教室がある。
仕事が立て込んで、しっちゃかめっちゃかになっているときだから、すごく助かる。

* 朝−梅干お握り、サバのトマト煮サンド、チンゲンサイと桜海老の卵とじ、酢漬けのにんじん、油揚げとしいたけとタマネギの味噌汁
* 昼−冷やし中華(鶏モモ酒蒸し、豚モモ塩焼き、エビ、イカ、錦糸玉子、きゅうり、にんじん酢漬け)、切り昆布とじゃこの煮物、トマト、タマネギとワカメのスープ
* 夜−サバの塩焼き大根卸し煮、小松菜とニシ貝の煮びたし、きゅうりとにんじんの糠漬け、ベーコンとベビーリーフのサラダ、トマト、茗荷の澄まし汁

2001年07月23日(月)



 お気に入りの箱

二、三日前に届いた宅急便のダンボール箱が、なぜか人気。
あまり深くなくて、ちょうど顔が出るぐらいなのがいいのか、ちょうどすっぽりと体がおさまる大きさがいいのか、気がつくとだれかしらが箱詰めになって寝ている。水を飲むとか、トイレに行くとか、ちょっと何かが気になってとか、で、入っていた子が出て行くと、別の子がちゃっかり入っている。

でも、「この箱はお気に入りだから」とちゃんと部屋の隅にコーナーをつくったりすると、だれも見向きもしなくなるのだ。いかにも放り出してあります、という時には、あれほど争って入っていたのに、なぜ? とよく思う。
あれも一種の流行なのかもしれない。よく、若者の間の流行ってテレビや雑誌が取り上げるころには、当事者の間ではもう終わっていると言う、あれに近いのかな。
「ああ、ママが気づいたね」「うん、あんなところにコーナーできちゃったね」「終わったね」なんて話しているのかな。

◆昨日の土曜日、花火見物をしていた人たちが将棋倒しになって10人が亡くなるという事故があった。犠牲になったのは、高齢の方と子どもだった。その前の日、うちの近所でやった花火にも、幼児や小学生を連れた家族連れも多かったので、なんともいえない気持ちになった。

* 朝−じゃこのお握り、トマト煮サバのサンドイッチ、トマトときゅうりのサラダ、ニラと油揚げの味噌汁
* 昼(買い物ついでに外食・スペイン料理のお店のランチバイキング)
* 夜−アスパラの豚肉巻き、にんじんとインゲンとじゃこの煮びたし、白身魚とイカのマリネ、トマト、キュウリの糠漬け、メカブ

2001年07月22日(日)



 残骸

掃除機をかけていたら、なんだか妙なものが落ちていた。最初、ゴキブリの卵の殻かと思って、うわあ!などと思ったのだが、よーく見ると少し大きい。木の実の皮のようにも見えるし……と思いつつ、つついて見たら、ひっくり返って、綺麗な緑色が現れた。
おそらくカナブンの羽根。胴体や頭はどこだ?
探したけれど見つからない。だれかのお腹のなかに納まってしまったのだろう。アーメン。

そういえば、先日、でかいクモを見た。見つかりませんようにと思った途端、目ざとくショーが見つけて、ジャンプ。クモはあわてて壁を登っていくが、それでも、諦めずにジャンプ。
幸い、キッチンだったので、天井の喚起孔から逃げていってくれた。ショーはいつまでも天井を見つめていた。

◆リュウが学校の水泳教室で25メートル泳げるようになった。スイミングスクールなど行かせていないし、私はきちんと泳ぎを習ったことがないので(泳げはするが)、教えることなどできなくて、学校だけが頼りだったのだ。やっと泳げるようになったのを忘れたくないと言うので、プールに行った。なるほど、泳いでいる。一緒になって泳いでいたら、ヘロヘロになってしまった。

* 朝−ソーセージロール、クロワッサン、牛乳、メロン(私が寝過ごしたので、リュウは勝手に食べていた)
* 昼−チキンソテー、ピーマンとカラーピーマンとしいたけの炒め物、トマト、メカブとホタテの酢の物、ワカメスープ、キムチ
* 夜−サバのトマト煮、チンゲンサイとニンジンときくらげ炒め、海草サラダ、牛筋とニラのスープ

2001年07月21日(土)



 海の日

日中の気温は高かったけれど、風があって比較的しのぎやすい一日だった。

ふと気づいたのだけど、最近、ポッポの雄叫び鳴きを聞かなくなった。いつから、聞いていないんだろう?
うちに来た頃、よくポッポが宙に向かって「あお〜ん」と鳴くもので、「幽霊と話しているよ」などとリュウと言っていたのだ。さすがに夜遅い時間や朝早い時間に鳴かれると、ちょっと周囲に気をつかったりもしたのだけど。一日に二回ぐらい鳴いていたのが、何日かおきになって、鳴き声もだんだん小さくなって……。

今でも、時々、何かを訴えるような鳴き方はするけれど、あの「あお〜ん」というのとは違う。あれは、なんだったのかなあ。

最近、ポッポはお腹が空いているのにお皿が空だったりすると、私のところにやってきて「にぃゃー、にぃゃー」と鳴く。なぜか、必ず尻尾をパタンパタンとさせるのがとっても可愛い。ハグハグと食べると、さっさとお気に入りの場所に行って、ごろんと眠る。前足を体の下に入れた状態で伸びて寝ていると、まるでトドのようだ。

◆今日は花火大会だった。夕涼みがてらリュウと見に行ったけれど、すごい人出だった。でも、花火は綺麗だった。

* 朝−大根葉とじゃこのお握り、梅酢握り、ニラとピーマン入り卵焼き、トマト、しいたけの味噌汁
* 昼(外食)−おろしうどん(リュウ)、天せいろ(私。でも、天ぷらは全部リュウが食べた。カラっとしていて油っこくなくて、おいしかったそうだ)
* 夜−ホタテの刺身&鯛の洗い、にんじんと大葉の酢の物、トマトとベビーリーフのサラダ、メカブ、オクラの吸い物

2001年07月20日(金)



 壊れた網戸

夏になると活躍する網戸だが、つい猫の出入りを考えないで閉めっぱなしにしていると、強行手段に出られてしまう。つまり、網戸を破ってベランダに出るのだ。
もともと、猫が体重をかけることを想定してつくられているわけではないだろうから、仕方ないのだけど。

そんなわけでベランダに面した窓の網戸は、破れて隙間が開いていたのを、しばらくそのまま放置していた。そうしたら、網戸に止まった虫を狩ろうとしたらしく、隙間どころか二辺が破れて、ちょっとみっともないことになってしまった。
張り替えようか、と思って、よくよく眺めていると、自力でなんとか修復できそうだということがわかり、とりあえず、応急措置を施した。

しかし、この網戸。私が子どものころから、一度たりとも張り替えられたことはなかったと思う。ここに越してくる前に住んでいた家には、網戸はなかった。蚊帳はあったけれど。
さっきもあみっちが、網戸をよじ登ろうとしていた。応急措置は、いつまでもつだろうか。

◆暑いからか、冷たいものをとりすぎるからか、食欲がない。でも、リュウは食欲旺盛だ。暑かろうがなんだろうが、関係ないらしい。これはこれで、すごいと思う。

* 朝−じゃこと梅酢のお握り、ベビーリーフとハムのサンドイッチ、豚肉と野菜入りオムレツ、トマト、牛乳
* 昼−いかすみのパスタ、きゅうりと蒸し鶏のサラダ、野菜スープ(にんじん、タマネギ、とうもろこし)
* 夜−鶏モモ肉とトマトのサラダ(鶏モモ肉に塩としょうがをもみこんでしばらく置き、湯がいて冷ます。ザク切りのトマトとハーブと和える)、にんじんとインゲンと昆布の煮物、キュウリとワカメと鶏皮の酢の物、チキンスープ(鶏モモ肉を湯がいたスープに昆布を入れて出汁をとる。タマネギ、しいたけ)

2001年07月19日(木)



 じゃれる

ニャンとショーは、一日に一回か二回は、盛大にじゃれ合う。たいてい、ころんと転がったショーにニャンがちょっかいを出す、という感じ。
お互いにシッポをゆらゆらさせて「さあ、かかってこい」みたいにしながら、相手の出方を窺う。そーっと手を出すのを、かたっぽが防ぐ。そうやって、ちょいちょいとやり合いながら、どちらかが飛び掛って組み伏せる、という感じになる。

面白いのは、これを無言でやるのだ。だから、そのときは気づかずにいて、どちらかが組み伏せられたときのドタンという音や、逃げるときのズダダという足音で初めて気づいたりする。

ポッポがショーにちょっかいを出したり、ショーがあみっちにちょっかいを出したり、あみっちがジュリナにちょっかいを出したり、ということもあるけれど、そういう時は、フシャーッなどと威嚇する声が聞こえる。
でも、ニャンとショーがちょっかいを出し合っているときは、無言。
一種のレクリエーションなんだろうな、と思っているのだけど。真相はわからない。

◆まだ7月の半ば過ぎなのに、どうしてこんなに暑い毎日が続いているのだろう、と、早くもうんざりしている。あと二カ月、これが続くのかな。やれやれ。

* 朝−じゃこと大根葉のお握り、ベビーリーフと牛肉のサンドイッチ、トマト、出汁巻き卵、ニラの味噌汁
* 昼−冷やし中華(蒸し鶏、キュウリ、にんじん、インゲン、錦糸玉子)、おぼろ豆腐の吸い物
* 夜−ガスパッチョ、豚ニラしゃぶ(しょうがとにんにくを浮かせた熱湯で豚肉を湯がいて、ニラを加えてひと煮立ちさせたものを、大根おろしとポンズで食べる)、ポテトサラダ

2001年07月18日(水)



 通り雨

珍しく、雲が空をおおっていて、少し涼しい朝。リュウが学校に行ってしばらくしたら雨が降った。ほんのいっときの通り雨だったが、それからしばらくは、気温もあがらず、しのぎやすかった。

雨を見ていたのは、ニャンちゃんだけだった。「ちょっと涼しくなったね」と話しかけると、こっちを見上げて、うにゃんと鳴いた。それから、軽快な足取りでリュウの部屋に向かった。ラックの下で寝ようと思ったのだろうか。そこには、先客がいて(ポッポ)、ニャンはしばらくポッポの寝姿を見ていたが、諦めたらしく玄関に向かった。それからリュウが帰ってくるまで、ぐっすり眠っていたようだ。

◆昨日でリュウの給食が終わったので、今日から、三食作る日々が始まる。

* 朝−カレーライス、キュウリとにんじんとじゃこの和え物、牛乳
* 昼−ざるうどん、豚肉と細切り野菜炒め(ピーマン、カラーピーマン、しいたけ、タマネギ、しょうが)
* 夜−カレーライス、ベビーリーフと牛肉のサラダ、ワカメとトマトのサラダ、ニラのスープ、メカブ納豆、キュウリの糠漬け

2001年07月17日(火)



 新しいねぐら

このところ、朝ごはんのあとニャンがどこかに消えている。お気に入りの場所をひと通り探しても見つからないのに、リュウが学校に行く気配がするとどこからともなく現れる。

どこにいるのだろう、と思っていたらリュウの部屋のラックの下だった。
これは私が子どものころ買ったオーディオラックで、本棚代わりに使っていたのだ。そのまま家にあり両親が使っていたのを、今はリュウの本やおもちゃを飾るのに使っている。
その下に潜り込んで寝ているのを、先日発見した。その日は、ちょうどお尻がはみ出していたのだ。ちょっと予想外の場所だった。こんなところが涼しいのだろうか? 

などと思っていたら、今日はポッポが同じ場所でお尻をはみ出させて寝ていた。
やっぱり、涼しいのだろうか? 気になって仕方がない。

◆さすがに暑さでダウンした。そもそも私の仕事部屋に「だけ」エアコンがない、というのがいけないのかもしれない。でも、風さえあれば夏でも意外と涼しい。それに何よりも冷房が苦手なのだ。が、今年はそんな悠長なことを言っていられる状態ではないのかもしれない。

昨日、黒米のサンプルを大量に送っていただいたので、今日は黒米率の高いごはんだった。たくさんあると思うと気が大きくなる。単純。
* 朝−梅酢握り、ベビールーフとソーセージのサンドイッチ、トマト、切り昆布煮物入り卵焼き、ワカメスープ
* 夜−夏野菜(ピーマン、パプリカ、いんげん、ナス)とチキンのカレー

2001年07月16日(月)



 真っ青な空

いいお天気なので、ベランダの窓ガラスと網戸をリュウが水遊びがてら洗ってくれた。私はエアコンの掃除をした。水浸しになったベランダは、それでもすぐに乾いてしまう。

ジュリナが早速エアコンの近くに置いてあるキャリーに潜り込んで寝ていた。寝ているうちに体がだれーと伸びるもので、お尻と後ろ足がはみ出していて、笑ってしまった。ニャンは何を思ったのか、トイレのマットの上で大股開きで、おまけにベロ出しで寝ていた。写真を撮ろうとしたら、目を覚ましてしまった。おしい!
夜中には今度はショーが、トイレのドアの前で大股開きで寝ていた。トイレに入るのにドアを開けると、ショーは大股開きのままズズっとずれて、それでも眠っていた。

今日は、目の見えないサンちゃんが広島に里子に行った。良かったなあ。
ということで、夜はサンちゃんに乾杯した。元気で長生きしてね。

◆今日の昼は、前々から一度、行きたいねと言っていた和食屋さんに行った。なかなかおいしいお店だった。ちょっと高かったけれど。リュウは「おいしいし、お店のひとも明るい感じだし、また行こうね」とすっかり気に入ったようだった。

* 朝−小松菜入り卵焼き、トマト、きゅうりと桜海老のサラダ、ニラとワカメの味噌汁、キムチ、きゅうりとナスの糠漬け
* 昼(外食)−エビとかぼちゃとサツマイモとあしたばの天ぷら(私はごぼうとにんじんと豚バラ肉の煮物)、お造り(ハマチ、まぐろ、タコ)、サラダ(きゅうりと大根、レタス、トマト。あられがかかっていて、おいしかった)、ひじきの煮物、しばづけ、キュウリの糠漬け、大根の味噌汁、デザート(スイカ)
* 夜−ベビーリーフと薄切り牛肉のサラダ、トマト、切り昆布と切りイカと大根の煮付け、豆腐のお吸い物


2001年07月15日(日)



 猫たちのお留守番-2

昨夜は東京で一泊して、昼前に帰宅。帰りの電車のなかで「早くニャンちゃんたちに会いたいなあ」とリュウがぶつぶつ言っていた。
帰ってみると、ポッポはいつものように玄関の靴箱の上で寝ていた。
居間にいたらしいあみっちは、そそくさと私の部屋に逃げていく。ニャンとショーは「缶々ちゃんをくれるかな」と期待に満ちた顔で、うろうろとあとをついてくる。
少し遅れて、寝ていたらしいジュリナがやってきて、にゃあにゃあと鳴いてポンポンをせがんだのが、「いなくて寂しかったよ」という感じだったぐらいで、あとはいつもどおりだった。

◆上げ膳据え膳というのは、なかなか楽。たまには、こういうのもいいな、と思うけれど、自分の家で食べるご飯が一番おいしいような気がするのは、どうしてだろう。
* 朝(外食)−ニラ入り卵焼き、油揚げとワカメのお味噌汁、ちくわ、白身魚のスモーク、キャベツとトマトのサラダ、
* 昼−サンドイッチ(卵ときゅうり、蒸し鶏とレタス、トマトとチーズ)
* 夜−さらしクジラの酢味噌和え、ごぼうと昆布の和え物、鮪の頬肉のタタキ、ベビーリーフのサラダ、カニとえんどう豆のお吸い物


2001年07月14日(土)



 猫たちのお留守番−1

一泊で出かけることになった。夕方出て、次の日の昼前には帰ってくるので、なんとかなるだろう、ということで、猫たちはお留守番。例年にない猛暑なので、居間のクーラーをつけていくことにする。
早めに缶々ちゃんをあげて、みんながトイレをすませたのを見計らってトイレ掃除をして、山盛りのカリカリと水をたっぷり用意する。
ポッポとニャンが玄関まで出てきたので、「お留守番よろしくね。明日のお昼までには帰ってくるからね」と声をかけて、出かけた。

◆いやはや暑い。出かけた先は、以前、住んでいた東京の郊外なんだけど、溶けてしまいそうに暑かった。
* 朝−おにぎり二種、とうもろこし、ベーコンとタマネギのオムレツ、豆腐とインゲンの味噌汁、トマトときゅうりのサラダ
* 夜は、リュウが赤ちゃんのときから5歳まで通っていた、私立保育園の園長先生ご夫妻や当時の友人たちと、お寿司屋さんで会食。お刺身はもちろんだが、ゆずの香をきかせた冬瓜の煮物や、梅風味の茶碗蒸、かぼちゃの糠漬けなど、手の込んだお料理がとてもおいしかった。

2001年07月13日(金)



 梅雨は明け、風強し

今年は猛暑になるらしい。記録的な猛暑だった94年と似たような条件が揃っていると聞いて、そう言えば、あの年は暑かったなあと思い出した。

家で細々と仕事をしていたのが、いきなり忙しくなった年だった。前年の暮れに離婚して、めでたく母子家庭になった最初の年でもあり、リュウが通っていた保育園の創立二十五周年の行事があった年でもある。当時、アマチュアのバンドをやっていて、秋にそのライブも控えていた。とにかく忙しいわ、暑いわで、しっちゃかめっちゃかだったのが、懐かしい。そう言えば、あの頃は両親も健在だったっけ。
何よりも、7年後にこんな猫バカになっているなんてことは、予想もしていなかった。

暑いので、猫たちは風通しのいい廊下でみんなしてダレている。風が強いから、ベランダには近寄らない。夕方になって、あまりに風が強くて窓を開けていられなくなったのでクーラーを入れたのだけど、それでもみんな廊下にいた。風を通していたときとは、微妙に位置が変わるのが面白い。
一番顕著なのがポッポで、窓を開けていると玄関の靴箱の上のドアに近い辺りで寝ているのが、クーラーを入れると部屋に近いほうに移動する。ずり落ちそうになりながら、でも落ちない辺りが、器用だ。

一昨日の日記に書いた、里子先で事故にあった猫は、里親さんがかなりのご高齢だということがわかった。それは、確かに仕方ないかもしれない。心無いひとでなくて良かった、とちょっとほっとする。

◆今日は、珍しくデパートの地下食品売り場に買い物に行った。すごくおいしいちりめんじゃこがあって、いつもたくさん買って冷凍しておくのだけれど、それがなくなったから。地方物産展のコーナーが伊勢・吉野で、柿の葉寿司の実演販売をいた。奈良に妹一家が住んでいるので、我が家ではお馴染み。リュウも大好きなので、買って帰った。

* 朝−梅酢握り、ベビーリーフとベーコンのサンド、ハムとキュウリのサンド、トマト、冷たいにんじんスープ、プラム
* 夜−柿の葉寿司、豆腐と茗荷の吸い物、サラダ三種(ブロッコリーとエビ・ごぼうともやし・ベビーリーフとトマト)






2001年07月12日(木)



 猫好きのひと

猫が好きな人というのが意外と多いというのを、猫を飼ってから知った。
お隣さん、宅急便のお兄さんたち、新聞の集金にくるおっさん、リュウの同級生……。なかでも、格別の猫好きらしいのが、牛乳屋さんのご夫婦だ。

月に一度、宅配の牛乳の集金に見えるのだが、玄関に出て行くニャンのことを、それはそれはお気に入りで「いやあ、綺麗な毛並みの猫ですね、可愛いですね」と、いつも感嘆しながら帰っていく。
今日は、奥様のほうが集金に見えて、やっぱり靴箱の上でゴロゴロやっているニャンのことを撫でながら、「主人が、あそこの猫は、ほんとに可愛いと、いつも言うんですよ」などとおっしゃっていた。そうしたら、ショーまでが出てきて、くんかくんか匂いを嗅ぎ、続いてポッポも登場。
「あらあら。こんな黒猫ちゃん、いました?」などと言われてしまった。牛乳の集金は夜のことが多く、たいていポッポは和室で寝ているのだ。

いっとき、靴箱の上は、猫密集地帯になり、牛乳屋さんは「あらあら」とか「まあまあ」とか言いながら、みんなのことを撫ぜて、集金して帰って行った。
このほかに、白黒猫とサビ猫がいる、ということは、とても言い出せなかった。

◆今日は、風が強かった。夕方までは窓を開けていたのだけど、あまりの強風にとうとう窓を閉めてクーラーを入れた。でも、みんなクーラーの入っていない和室や私の部屋の窓際で、眠っていた。

* 朝−塩握り、鰯とベビーリーフのサラダ、もやしとベーコンの和え物、ホタテのバター焼き、トマト、岩ノリのお吸い物
* 夜−鶏レバーとニラ炒め、牛モツのネギ和え、八宝菜、茗荷と肉団子のスープ、きゅうりとナスの糠漬け、メカブ
今日のごはん 玄米+黒米

2001年07月11日(水)



 いろいろ

この日記の親サイトとも言うべき<CAT'S EYES & CAT'S HANDS>には、毎日、たくさんの猫の里親募集依頼がある。新しい募集がアップされるたびに「この子に、家族が見つかりますように」と祈るような気持ちになる。

なかでもずっと気にかかっていた、目の見えないサンちゃんに、里親さんが見つかりそうだという嬉しい報告があった。サンちゃんは、すごく上品で可愛い顔をした猫なのだ。幸せになってほしいなあ。
でも、その一方で、里子に行った猫がその先で交通事故に遇い、半身不随になったから元親さんに返したいという話もあった。詳しい状況はわからないけれど、その子が交通事故に遇ったのは、現親さんの責任なのではないかい? それを、返す、というのは、どういうことなのだろう?

ひとの価値観はいろいろだから。私の価値観だけが「正しい」とは思わないし、他の人から見たら「おいおい」というところは、私にもあるだろうと思う。けれど。それでも。うーん、と首を傾げてしまうことが、時々ある。

昼間、暑いから、みんな風通しのいい場所を確保してぐっすり眠り、夜、気温が下がるとにわかに元気になって、走り回る。そうだよね、暑い日中は、寝るに限るよね、と、ついつい怠惰な心が頭をもたげてきて困ってしまう。
でも、実は、夏の間は夜型生活に切り替えようかな、と半ば真剣に考えていたりする。そのほうが、仕事がはかどりそうな気もする。

◆「昨日の夜、たくさん食べたから、今日の朝は軽めにしてね」という注文がリュウから出た。軽め……って、それだけ食べていれば十分、という気もするのだが。

* 朝−お握り二種(定番)、ベビーリーフとローストチキンのサンド、トマトとキュウリのサラダ、ビシソワーズ、さくらんぼ
* 夜−鰯のガレット、もやしとニラと豚肉炒め、ホタテのマリネ(バジル風味)、切干大根とキュウリの酢の物、ワンタンスープ
今日のごはん 玄米+黒米

2001年07月10日(火)



 朝のお見送り

毎朝、リュウが学校に行くとき、ニャンは玄関にやってくる。靴箱の上で壁にスリスリしながら、出かける前のリュウに背中をポンポンしてもらうのだ。まだ出かける時間じゃないのに玄関でゴソゴソしていると、あわててやってきたりすることもある。
そして、玄関のドアから通路のほうに首を伸ばして、リュウがエレベータに乗るのを、じっと見ている。なぜか、時々、ヒョイと手が出る。まるで、バイバイと手を振っているようでもある。
たまに、ぐっすり眠っていてニャンが玄関に出てこないことがある。今日がそうだった。「あれ、ニャンちゃんは?」と言いながら、どこか物足りなさそうに出かけていくリュウが、なんとも言えず、おかしい。

今日の夜は、近くのレストランのビアガーデンに行った。レストランの庭が、夏場だけビアガーデンになるのだ。料理もそこそこ凝っていて、おいしいものがある。
ここの庭には近所の野良猫がやってくるのだ。ビアガーデンの季節は、ここでお客さんのおこぼれに預かれると知っているようだ。
今日は、あみっちそっくりの白黒猫と、ポッポを小型にして四肢の先だけ白くしたような黒猫がいた。どちらも小さくて、まだ一歳になっていない感じだ。お客さんから、チーズや肉類をもらっておいしそうに食べていた。
毎年、このビアガーデンには来ているけれど、二年続けて同じ猫を見たことはないように思う。去年のあの猫は、どうしているのだろう、とふと思ったりする。

◆キュウリをおいしいと感じるようになると、夏だなと思う。これといった栄養はないけれど、利尿作用があり体を冷やすらしい。なるほど、夏の野菜だ。
* 朝−おにぎり二種、ベビーリーフと水煮鰯のサンド、タマネギ入りオムレツ、トマト、酢漬けきゅうり
* 夜(外食)−オードブル盛り合わせ、モツァレラチーズとトマトのサラダ、野菜とブルーチーズの盛り合わせ、たこ焼き風コロッケ、ラム肉のソテー、焼きお握り

2001年07月09日(月)



 オス猫な私

暑いには暑いが、一昨日までのじんわりと絡みつくような蒸し暑さではなくて、日陰に入ると涼しく感じるような、そんな暑さの一日だった。

でも、猛暑の間は少し落ち着いていた、あみっちの発情が、ぶりかえしたみたいだ。で、最近、あみっちはパソコンに向かって仕事をしている私に、しきりにアピールする。仕方ないので、背中をポンポンするのだが、それが、けっこういいらしい。そのまま私の仕事椅子を4分の1ぐらい占領して、眠ってしまう。
玉なしの男の子たちは適当にあみっちと遊んで、あとは知らん顔なので、結局、私のところにやってくる。もしかして、あみっちにとって、私って、オス猫?

◆日曜日だろうが関係なく、リュウは朝からよく食べる。もうすぐ夏休みが始まって、一日三食リュウのご飯をつくるのかと思うと、くらくらする。まあ、でも元気で育ってほしいから、せっせとエサ(笑)をやるのだ。はふ。

* 朝−お握り二種、切干大根ときゅうりとにんじんと水煮鰯のサラダサンド、トマト、えんどう豆とワカメのスープ
* 昼(外食)−おろしうどん(リュウ)、田舎蕎麦(私)、馬刺し(←昼間っから、馬刺しを「うまい、うまい」と食べる親子って、すっごく変かも)
* 夜−ホシの刺身、キュウリとカニのサラダ、トマト、生なめこのホイル焼き、もやしとニラと豚肉炒め、小松菜の吸い物
今日のごはん 玄米

2001年07月08日(日)



 暑さもひと息

少し暑さもおさまり、やれやれという感じの週末。日中暑くても、日が沈んでから涼しい風が吹いてくれると、だいぶ違うような気がする。
ところで今日は七夕だ。生憎、雲が多くて天の川は見えない。リュウが保育園のころは、笹飾りをつくったりしたのだけど、今年は何もしなかった。

夜になると、猫たちがベランダで夕涼みとばかりに集まる。ころんと転がっている子、エアコンの室外機と壁の間の風の通り道で寝そべっている子、柵ごしに道路を眺めている子、いろいろだ。
一度、外を覗いている猫たちを、道路のほうから眺めて見たいものだと思う。

いろいろなのはいいのだけど、困るのは、もう窓を閉めて寝るよ、というとき。
ポッポやニャン、ショーのように抱き上げて部屋に入れることのできる子はいいのだけど、ジュリナとあみっちには時々、てこずらされる。
ジュリナは、エアコンの室外機の陰にいることが多く、そこまで私は行けないのだ。仕方ないので「ジュリ」と呼ぶ。何度か「ジュリ、おいで」と言うと、んにゃあ、と言いながらやってきてくれるので、まあ、なんとか。

あみっちは、呼んでも来てくれやしない。ふざけて追いかけっこをしているうちに、ひょいと部屋に中に入ってくれることもあるけれど、あまり期待できない。仕方ないので、窓をほそーく、あみっちだったらやっと通り抜けることができるけれど、他の子はつっかえるという微妙な幅に開けておくことにしている。この幅が、なかなか難しい。「これくらいなら」と思っていると、ちゃっかりショーあたりが外に出ていたりもする。
やはり猫用の出入り口をつけるべきなんだろうか、と時々、悩むのだ。

◆ちょっと涼しくなった途端、どっと疲れが出た。やれやれ。

* 朝−お握り二種(定番)、タマネギと牛肉のサンド、ピーマン炒め、トマト、ワカメスープ、
* 昼−バジリコのパスタ、蒸し鶏のサラダ(胸肉、いんげん、トマト)、昆布と小松菜と桜海老の煮びたし、卵スープ
* 夜−鮪とアボガドの和え物、舌きりときゅうりとワカメの酢の物、豚肉しょうが焼き、焼きしいたけとしし唐、えんどう豆入り澄まし汁
今日のごはん 玄米+小松菜


2001年07月07日(土)



 梅雨は明けていないらしい

明日からは、またしばらく雨模様のお天気が戻ってくるとか。気温が下がってくれるのは嬉しいけれど、洗濯物を干せないのはなあ。などと、贅沢なことを言ってみたり。

あみっちは、最近、ペットシーツにおしっこしてくれるので、布団類の被害はグンと少なくなった。
このところ、パソコン前に座っているときだけでなく、和室で寝ているときも、スリスリと甘えてくるようになった。たいてい、朝、目は醒めているものの、半分ぐらいはウトウトとしている時間帯だ(もっとも、それ以外のときは、私が気づかないということもある)。
くんかくんかとひとしきり私の匂いを嗅ぎ回って、それからおもむろに、手とか腕をペロペロと舐める。仕方ないので、半分眠りながら、ポンポンと背中を叩くと、次第に脱力していって、くたんと伸びて寝てしまう。

そんななのに、「今日は、病院に連れて行くぞ」と思うと、どこにいるのか見つからない。それはもう、見事なものだ。きっとテレパシーでも使っているんだろう(と、自分のドン臭さを棚上げするのだ)。

◆昨日、刺身にして食べたホシ(鮪の心臓)は、インターネットで注文したものだ。どういうわけか、私は子どものころから、内臓モノが好きで、家族で焼肉を食べに行くと、みんながカルビだロースだと言っている横でひとりミノやコブクロを食べていたり、焼き鳥だったら、当然、砂肝やハツが正肉より好きだったりする。家族のなかで私だけだから、どうしてそういう嗜好になったのか、いまもって不思議で仕方ない。
で、ホシだが、三崎の魚屋さんに鮪(これは、リュウが大好きなのだ)を注文するときに、一緒に頼んでみた。冷水にさらして血抜きして、レバ刺しみたいにゴマ油と塩で食べたのだが、おいしかった。
実は、私の酒のツマミということで、私の分しか作らなかったのだが、リュウが「食べていい?」と聞くので、ダメともいえず、「いいよ」と言ったら、「ウマイよ、これ」とパクパク食べてくれたのだった。リュウの味覚って……。

* 朝−お握り二種(定番)、ベーコンとキュウリのサンド、トマト、牛乳、メロン
* 夜−薄切り牛肉とタマネギ炒め、小松菜と昆布とにんじんの煮びたし、切干大根とザク切りトマトのサラダ(大葉風味)、ピーマンとタマネギと鶏レバー炒め、鶏ささみのたたき梅酢和え、ワカメのスープ

2001年07月06日(金)



 マッサージごっこ

我が家のお姫様、ジュリナは、ポンポンしてほしくなると、リュウや私の通り道に陣取って、どちらかが通りかかると、すかさず「んにゃああ」と必殺鳴きをする。

仕方ないので、ポンポンする。ついでに、首筋のあたりをモミモミとして「お客さん、凝ってますねえ」とやる。ジュリナは喜んで、グルグルと喉を鳴らしたり、ひにゃひにゃとうなったりする。調子に乗って、「いやあ、毎日、お疲れですね」と言いながら、背中をモミモミする。ジュリナは、ころんと転がるようにして、ひにゃあと鳴く。
「最近、暑いですからねえ。この辺は、いかがですか?」などと言いながら、尻尾のつけ根辺りをカキカキする。ジュリナは、興奮してフガとか言いながら、私の腕を噛む。「かんだら、いたいですよ、お客さん」
……「ママってば、何やってんの?」
リュウの醒めた声が、いっそう暑さをかきたてる、夏の日の午後。

◆なんで、こんなに暑いの!と言ったら、リュウに「まあ、まあ、夏だから」と、なだめられた。私だって、子どものころは、暑さに強かったんだから。そういえば、両親が生前、「年をとるずつ、夏の暑さがこたえるようになって」と言っていたっけ。

* 朝−おにぎり二種、ベビーリーフとベーコンのサンド、とうもろこし、豚肉としいたけの炒め物、トマトと卵のスープ
* 夜−お刺身(鮪とホタテ)、ベビーリーフとトマトのサラダwith鶏胸肉、にんじんといんげんと昆布の煮物、きゅうりとナスの糠漬け、豆腐の味噌汁

2001年07月05日(木)



 梅雨の晴れ間?

こう暑いとうっかりしてしまうのだけど、まだ、梅雨は明けていないらしい。風さえあれば、比較的、我が家は暑さをしのげるのだが、さすがに今日はうだってしまった。でも夜になって、風向きが変わった。東側や北側から吹いてくる風は、割と涼しいのだ。

近くで内装工事をしているので、和室にその工事の音がけっこう響く。うるさいから、和室には居つかなくなるかと思っていたのに、どういうわけか、みんな入れ替わり立ち代りやってきて、窓から工事を見ている。そのまま、眠ってしまったりもする。だれ、とは言わないけれど……。

◆冷蔵庫の自動製氷は大活躍だ。給水タンクには衛生上、水道水以外は使わないように、とあったので、飲料用には別に作っているのだけど、急に思い立って冷たいスープを作ろうなんていうときに、惜しげもなく氷を使って器ごと冷やせるのが嬉しい。

* 朝−ソーセージとキュウリのサンド、ベビーリーフの鮪のサンド、とうもろこし、トマト、ビシソワーズ
* 夜−鶏手羽先とじゃがいもといんげんのバジル風味、トマトとマッシュルームとレバーのサラダ、ホシ(鮪の心臓)の刺身、豆腐と絹さやの吸い物、キュウリとナスの糠漬け



2001年07月04日(水)



 昼寝の場所

梅雨は、どこに行ってしまったのだろう、という晴天続きの毎日。リュウは学校のプールに入れて大喜びなのだけど。

暑くなったので、みんなの寝場所が変わった話は、前にちょっと書いたが、大きな変化があったのは、ジュリナかな。ここ数日、私の仕事用の椅子でよく寝ている。
この椅子は、冬場、ニャンやあみっちに人気だった。足元が冷えるからアンゴラのひざ掛けをかけていて(夏に思い出すと、汗をかきそうな……)、私が席をたつとそれが座面に放置される。人間の体温のぬくもりとアンゴラのあったかさがあいまって、きっと快適だったのだろう。食事の支度とか、洗濯モノを干すとか、買い物に行くとか、用事を終えて戻ってくると、しっかり占領されていたものだ。
が、夏になって、もっと涼しい場所があるからか、見捨てられていたのだが、どういうわけかジュリナが気に入ったらしい。椅子に座らないと仕事ができないので、ジュリナが寝ている隙間にお尻を押し込むようにして座る。当然、ジュリナは目覚め、必殺「この世の終わり鳴き」で甘え、ポンポンしてもらうと、どこかに行く。

ポッポは最近、よく玄関の靴箱の上で寝ている。玄関と廊下は、日中の我が家で最も涼しい場所のひとつなのだ。笑ってしまうのは、宅急便や郵便屋さんなどが来ても起きないことだ。荷物を受け取る横で、眠りこける黒猫。ちょっと不気味かも。

ニャンやショーは風向きにあわせて、風の通り道になる廊下や窓際で、長く伸びていることが多い。ニャンは時々、私が洗面所に入るときに、こっそり付いて入って、籐のランドリーボックスの上で寝ていることもある。
そして、あみっちは最近、謎の寝場所を見つけたらしい。避妊手術のこともあるので病院に連れて行きたくて探すのだが、そういう時に限って、どこで寝ているのか、わからないのだ。何かの物陰、だとは思うんだけど。さすが、家庭内野良だけのことはある。おかげで、未だに病院に連れて行くことができないドン臭い私であった。

◆暑くて食欲のない私とは対象的に食欲旺盛なリュウだ。成長期の男の子の必須カロリーは半端じゃなく多いらしい。当然、私よりも食べている。当然、私よりも、はるかに細い。なんだか、くやしい。

* 朝−お握り二種、ポテトとベビーリーフと水煮鰯のサンド、トマト、しいたけ肉詰め、ワカメスープ、牛乳
* 夜−餃子二種(大葉入り=鶏胸肉、豚肉、タマネギ、大葉/定番=豚肉、ニラ、キャベツ、しいたけ)、鮪の頬肉のタタキサラダ(ベビーリーフ、キュウリ、トマト)、蜆汁、チャーハン(ベーコン、ネギ、しいたけ、にんじん、ピーマン)

2001年07月03日(火)



 新しいワザ

最近、ショーが新しい甘えワザを習得した。「ちょいと姐さん」ポーズと呼んでいる。
キッチンで待っているときに、チョイと私の足に前足をかけるのだ。ちょうど、人がポンと肩を叩くような感じだ。振り向くと、グルグルと喉を鳴らしてこちらを見上げる。
「ちょっと待っててね」と言って、まさガサゴソとしていると、しばらくしてまた、チョイ。「はいはい」と生返事していると、またチョイ。
最後には、両前足で「ガシ」としがみついてくる。爪は立てないので痛くない。
私だけかと思ったら、リュウにもやるようだ。
ごはんの催促というのは、家猫にとって狩りみたいなものなのだな、と思う。だから、次々と新しいワザを開拓するのかも、と思ってみたりする。

◆週明けだというのに、朝は寝過ごしてしまった。起きたら、リュウは、昨日買っていたパンと、冷蔵庫に残っていたお惣菜類とトマトと牛乳で食事をすませたところだった。今日は、給食がカレーだそうで、張り切って出かけて行った。
* 夜−薄切り牛肉とスライスタマネギのサラダ、ベビーリーフとトマトのサラダ、ジャーマンポテト、ワカメスープ



2001年07月02日(月)



 気になる子

今日は日曜だったので、バスで10分ほどのスーパーに行った。そこには、ペットショップもあって、たまに猫砂を買うのに利用する。今日も、覗いてみると、冬生まれのアメショーのオトコの子が、まだ売れ残っていた。最初は、10万円ぐらいだったと思う。先月ぐらいだったかに見たときは、68000円だったと記憶していたのだが、今日見たら58000円になっていた。

ブラウンタビーなのだろう。ちょっと茶色がかった毛色で、足も太く大きい。きっと、がっしりと頼もしいアメショーらしい成猫になりそうな子なのに。なんだか、年をとるずつ値引きされていく、というのが、女性の市場価格(笑)のようで、切なくなってくる。

実は、ショータローは、このペットショップで買った子なのだ。猫を、お金をだしてペットショップで買うぐらいだったら、その分を里親探しの活動をしている方に寄付しよう、というのを信条としていた私が、ショーを買ったのには、ちょっとしたいきさつがある。

ちょうど去年の初春ぐらいのこと。ニャンをインターネットの里親募集で譲っていただいて、ちょうど3ヶ月ぐらいだった。4月になると、リュウも進級して学校から帰ってくる時間が遅くなるし、私はそこころ、仕事で外出が多く、日中、ニャンだけになってしまう。かまって攻撃の激しいニャンと一緒に遊べるお友達が欲しいよね、と、里親募集のサイトをいろいろ覗いていた。
猫を飼うのはニャンが初めてで(子どものころも犬は飼ったことがあっても、猫はなかった)、どんな子でもオッケーよ、と言えるほど、飼い主として自信がないこともあり(いや、今でも自信だけはあるものの、本人の思い込み、という面が多々……)、まあ、そんなこんなで、「この子だったら」と思った子猫を見つけるのに、時間がかかった。
で、やっと出会えた子は、二カ月ぐらいの男の子だった。写真をリュウにも見てもらって、里親募集をされている方に、当時としては、けっこう決死の覚悟でメールを送ったわけだ。

そのとき、いただいたお返事を要約すると。
私が猫の飼い主としては初心者だということを配慮された、基本的な注意事項のあと、次のようなことが書かれていた。
・猫は一匹で飼っていると、やはり寂しそうである、だから、お友達を、というのは、とてもいいことだと思う。
・でも、男の子同士というのは仲良くなりにくいので、お薦めしない。
・メスの子猫を保護している知り合いがいるので、希望があれば写真を送る。

確かに、オス同士は縄張り争いのようなことになると大変という話も聞くが、いろいろなサイトを見て回った限りでは、去勢手術をしていたら、それほど気にしなくてもいいような印象だった。むしろ、多頭飼いをしている方の話を聞いたり読んだりすると、オス同士の仲の悪さよりも、メス同士の仲の悪さのほうが深刻、という事例のほうが多いというのが、私の印象だった。

当時、まだ子猫だったニャンに、同じペースで遊べる活発なオスの子猫が欲しかったのだ。人間と猫を一緒にするのはどうかとも思うのだが、リュウを見ている限りでは、オスのほうが群れて遊びたがる傾向があるように思ったこともある。
大人になって仲が悪くなっても、精一杯遊びたい子猫の時代に、一緒に遊べる子がいてほしい。大人になって仲が悪くなったなら、部屋を分けてもいい、とさえ、思った。そこには、子ども時代がかけがえのない時代なのだ、と、これもまた、リュウの幼年期を見ていて思ったことも、関係しているかもしれない。

猫飼い歴が少し長くなって、里親募集もいろいろ大変なのだということがわかった今だったら、その方の対応も理解できる面もある。でも、初心者だった私には、とても事務的で冷たい対応に思えてしまったのだ。
そんなわけで、せっかくのご紹介の話はお断りして、ニャンはリュウや私がいっぱい遊んであげればいいね、ということで、二匹目の話はなかったことにした。

そんな矢先、フードを買いに入ったペットショップで、ショーを見た。小さくて、活発で、「可愛いね」と見ていた私たちに気づくや否やこちらにやってきた。そして、一生懸命手を伸ばして、ガラスをひっかくのだ。
私たちが、ちょっと移動すると、子猫の手も移動する。そうやって、30分ほどもガラス越しに遊んで、リュウはすっかり「飼いたい」モードになっていたのを、「子猫なんて衝動買いするもんじゃないんだから」と言い聞かせて、買い物を終えて帰宅した。
今も忘れない、春先の冷たい雨の降る日だった。

ところが、家に帰ってから、どうしても、あの子の目が忘れられなくて、「やっぱり、飼おう」と決めて、またペットショップに戻ったのだ。ケージから出してもらった子猫は、抱き上げた私の腕のなかから這い出して、肩に上った。まだ、両手におさまるぐらいの子猫だった。
ショーは、運命の猫だったと思っている。

その後、あっという間に猫が増えて5匹になったのが運命だったのかどうかは、私の知るところではない。

まあ、そういう曰くのあるペットショップなので、月に一度程度、覗くかどうかという感じではあるが、行く度に覗いている。くだんのアメショーも、ショーぐらい小さいときから、ずっと見てきている。もう、だいぶ大きくなった。リュウは「ねえ、飼おうよ」と言う。「可愛いから、きっと飼い主さんが見つかるよ」と答えつつも、売れてくれるのだろうか、と気がかりでならない(ペットショップで売れ残った子たちの行く末は、動物実験らしい、という話も聞く。リュウにはとても言えない)。でも、一方には、今も里親を待っている猫たちがいるのも、私は知っている。そして、我が家には5匹の猫。

なんて、自分は無力なんだ、と思うのは、こんなときだ。

◆無力でも毎日、おなかはすく。今朝は、ご飯の支度をする気力がなくて、シリアルと牛乳、果物ですませてしまった。昼は、買い物ついでに外食。そのかわり、リュウの部屋の大掃除を慣行。何年もとってある漫画雑誌を「捨てろ!」と言えないのは、私が、そうだから、なんだなあ。こまったものだ。

* 夜−豚肉生姜焼き、キャベツとニラの炒め物、トマトとポテトのバジル風味、ベビーリーフのサラダ、塩えんどう豆、ワカメのスープ






2001年07月01日(日)
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