言の葉の、 其の指し示す先は。
幾つも在るから。
何を対象に放つ、 言の葉か。
明瞭にして、 想いを伝送するのだけれど。
時に人は。
其の対象を、 態と相手に委ねて。
想いを揺らし、 印象付ける。
一つ、 一つ、 其の言の葉が。
極めて重い、 刹那に於いては。
委ねられた其の、 想いも。
此れ程迄に。
響き、 沁み入るのか。
直前の、 朝早くの遣り取りに、 対してか。
此処数日の、 此れ迄より多い電信に、 応じてか。
此の数年の、 想い逢いを振り返ってか。
人生の半分近くを占める、 繋がりを確かめてか。
其れとも。
其の謝意は、 何を指した謝意なのだろう。
「小坊主、有り難うね。」 「行ってきます。」
あの子が残した、 其の御礼が。
妙に。
想いを乱して了うね。
---------- References Jul.04 2014, 「何を伝える蜘蛛の巣でしょうか」 Jun.30 2014, 「想いの行き先は正しいでしょうか」
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