知識は。
時に人を、 助ける物だけれど。
知識は。
時に人を、 絶望の淵へ追い落とす。
知る事の是非が、 何れに、 軍配を掲げるのか。
其れは、 分からないけれど。
知らぬ事と。
知って、 知らぬ振りをする事と。
其処に在る差異は、 極めて、 明白だろう。
「再発したらさ。」
ふと呟いた、 あの子の言の葉に。
知を応じかけ、 慌てて、 踏み留まった。
知識を持ち合わせぬ筈は無い、 あの子は。
知識を持ち合わせぬ筈は無い、 俺に。
素知らぬ振りをして。
素知らぬ振り迄して。
何を、 伝えたいのかな。
---------- References Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」 Mar.02 2013, 「次は無い湯煙でしょうか」
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