自身に、 棲み付いた想いが。
例え、 基準に背向かいの時で在っても。
巣喰った想いに、 背く事は。
大抵は、 困難だから。
其れ故に。
幾重にも、 幾重にも、 薄紙で包み込んで。
其の確固たる想いを、 翳めて了うのだ。
「意味深ですよね。」
「意味深か?」
「どこまで真に受けていいか。」 「わかんないですよ。」
「全部本音だよ。」 「何時も色々考えちゃうけれど。」
何時でも、 蓋をして置いた方が良い。
止め処無く、 想いを溢れさせて了えば。
決して、 自身の手で御し切れないから。
其れとも。
想いを狩る刻の、 歯車を。
もう一枚分、 残して置く為にか。
---------- References Oct.03 2009, 「月のせいにして終いますか」
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