既に。
自身へ、 獲得済みで在る筈の、 機能が。
時に。
自身には、 未だに具わらぬ機能の様に、 映るのだ。
機能の有無の、 他に。
其の機能を、 自在に使いこなす技術が、 必要だから。
其れ故に。
未だ。
機能を、 術として使えぬ、 其の姿へ。
技術の、 補完と成り得る手を。
そっと、 添えるのだけれど。
添えた、 其の、 手自身も。
機能を抽出する事が。
不得手な、 手に他ならないのだ。
「お尻触ってる!」 「セクハラオヤジじゃん!!」
「もっと上か?」
「ほら!」 「必死に耐えて泣いちゃってるよ?」
卑猥に。
臀部を擦る、 親父へ。
気遣う素振りすら、 魅せずに。
姫は、 笑い声を放つ。
娘の涙目は。
唯、 上手に空気を吐き出せず、 苦しいだけで。
決して。
俺の行為に、 必死に耐える姿では、 無いのに。
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