何らかの判断を下す、 其の瞬間には。
自身の、 主観的な値踏みが、 必須だから。
自身の状態を。
客観的に、 見定める事には。
困難が伴うのだ。
其れ故に。
自身の姿を、 冷静に、 慎重に、 投影しては。
映された姿を、 遠くから、 覗き観るのだけれど。
其れでも。
時に、 自身の姿を見誤る。
他者に映る、 自身の、 真の画など。
自らの瞳には。
決して、 映す事の出来ぬ画なのかも知れない。
夜半の娘の世話を、 終えた姫は。
「小坊主と娘。」 「同じ顔で寝てるんだよ!」
「そうなの?」
「犬と一緒に寝てたときみたいに!」 「可笑しくて寝られなかったわよ!」
娘を、 俺の隣に寝かせては。
其の姿を観ては、 独り、 悦に入る。
俺には。
決して、 観えないのに。
---------- References Nov.21 2005, 「挨拶よりも大切な事でしょうか」
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