訪れる波の、 時定数は。
一般には、 長い筈だから。
瞬時に、 波動が収束する筈など、 無いのに。
侵入者を、 排除するかの様に。
押し出し、 投げ捨てるのだ。
其れ故に。
生理と相反する、 其の現象に。
意図や、 理由を、 求めて了うのかも知れない。
「小坊主に。」 「出て行けって言ってるの?」
「自分が満足したから要らないって。」 「其れは非道くないか?」
性差から、 何方かと問えば。
一瞬で醒め、 相手を、 放り出すのは。
雄の方が、 自然なのに。
姫の奥底は。
俺自身を、 直ぐに、 追い出そうとする。
逆の事象だからこそ、 不思議で、 面白いのだけれど。
少し、 冷たいとは想わない? |