此れ迄、 其処に表出して来た、 数々の出来事は。
確かに、 強い嫌悪の対象で。
歪みや亀裂を、 何度も、 想いに刻んで来たけれど。
裏返せば。
其れが、 変わる事を願い。
自身の奥深くで。
希望の意識を、 強く、 強く、 持ち続けて居るからこそ。
時に、 其処へ表出するのだ。
嫌がりつつも、 きっと、 望んで居るに違いない。
望む姿形に、 変わるかも知れないと言う、 前向きの欠片は。
例え、 小さくとも。
確実に在る。
「婚姻届を出しに行く夢見たの。」
「本当に?!」
「でも受け取ってもらえなかった♪」 「二枚とも♪」
「まじかよ・・・姫は一回書いてるじゃん。」
「もう忘れちゃったわよ。」
僅かで良いのだ。
俺が、 少し変化出来れば。
姫は、 決意してくれるに、 違いない。 |