確かに。
如何なる形で在るかは、 本質を、 捉えた物では無くて。
其処に在る、 想いの姿こそ。
要石に、 他ならないのだけれど。
其の形が、 備わる事は。
二人で、 創り築く世界に。
少しだけ、 幅を持たせる事が、 可能と成るのだ。
今の儘では、 停滞しか無いと。
其の想いを、 互いに、 有して居た筈だから。
根の無い、 糸の切れた凧の如き、 其の形が。
不安や、 惑いの、 因と成って居ると。
互いに、 感じて来た筈だから。
其の形を、 少しだけ安定させて。
前進の可能性を、 確保したいと願って居たのに。
俺の目に、 触れる事は無いと信じて居る、 其の場所に。
「親に話して終わりになるより。」 「今のままがいいんだけど。」 「このままでいいんだけどなぁ。」
姫は、 そう記した。
本当の心は、 何処に、 埋まって居るの?
---------- References May.18 2005, 「現実は飽く迄夢なのでしょうか」 |