お互いに、 枕を抱きながら。
言葉を、 交わせば交わす程。
初めて、 話をした時に感じた、 俺の直感は。
確信へと深まった。
更には。
不利益を被ると、 推測しながら。
其処へ加えて了った、 俺の身の上話が。
「ひきずってるんだ?」
「其れは無いよ。」
其の解答の、 真偽に拘わらず。
過去を、 より現実に近い意識下へ、 運んで来たんだ。
暗闇に、 部屋が支配された直後。
確信は。
目の前に、 現実として出現した。
想いを、 交わせば交わす程。
より強烈に。
酷似してたから、 怯んだのか?
彼女は、 貴女の様な人だと。
「オアズケだね。」
俺の真下で、 微笑みながら。
戸惑いを隠せぬ一言の、 主は。
誰の声だったのだろうか。
似て居たんだ。
其の性格も、 其の振る舞いも。
キスの仕方も、 甘え方も、 身体の線も、 胸の形も。
指先に触れる奥底も、 感度の高い領域も。
体温迄も。
---------- References Aug.09 2004, 「直感が不貞を戒めるのですか」 Jul.29 2004, 「残した想いが在るからでしょうか」 Jul.27 2004, 「如何なる存在でしょうか」 |